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あるあるネタとラブコメを少々

作者: 敷紙 優

なんか思いついたネタを書いたものです。

青い鳥は幸せを運ぶと言われているがこの暑さの中では幸せを運ぶ事も出来ないだろう。

気温は三十八度と表示されている。

その数字を見ただけで立ち眩みがしそうだ。


日陰に座って本を読んでいると見知った青年がこちらへ歩いてきた。

何も言わずに私の横に座ると携帯をいじりながらコーヒー牛乳を飲みだす。

いつもの光景だ。いつもと違うのはさっきまで暑い暑いと友人達とはしゃいでいた彼とは思えない死んだ目をしている。


「あのさ」

「ん」

私は本を読みながら彼の問いかけに返事をする。

「このゲームなんだけど最後まで無料で楽しめるゲームって書いてたんだよね」

彼の携帯の画面を見ると大人気アプリゲームの画面が映しだされている。

カラっとしてパズルを組むゲームだ。

「でさ僕も友人に誘われてやったんだ。始めはキャラ育ててダンジョンに挑むだけのゲームは直ぐに飽きるだろうなと思ってたのさ。だけどやり始めたら止まらない止まらない。課金までして経験値効率のいいダンジョンを周回して。そして思ったんだこれっていつ止めるんだと」

「それは……まあ、あるあるですね」

私も昔、とあるインターネットゲームで自身を悪人顔の剣士にして休みの日を育成に費やしたものだ。

サービス終了であの魔の手から逃げ出せたが……。

「無駄だと分かっているんだ。だがこのデータを消してしまったら課金した額をそのまま溝に捨てるようなもんだと考えてしまう」


それもあるあるですね。そのデータが価値のあるものだと思ってしまう。

自身が掛けた時間を無駄だと心の底では認めたくない。


「だから君に僕のスマホを託す一思いに消してくれ」

そう言って携帯を渡された。

大人気アプリゲームの赤いアイコンが左上にバッテン付けて震えてる。

彼は目を瞑って後ろを向いている。

私は容赦なく消そうとしたが緑のアイコンが気になりホームボタンを押し緑のアイコンをタップした。

バレないようにトークから女子とのトーク履歴を確認する。

なんだろう。いけない事と分かっているけど我慢できない……辛いものだ。

素早く確認してまたホームボタンを押しアイコンを長押しして削除する。


「はい 終わったよ」

彼は携帯を手に取り赤いアイコンのなくなった画面を見ている。

哀愁ただよう彼を見ると少し罪悪感が湧いてくる。いや、私は何も悪い事はしていないはずだ。

「さて終わった終わった」

何かをリセットするように声を張り上げる彼。

「はあ……なんか勿体無かった気がするなあ そろそろ帰るか」

手を差し出してきた彼に首を傾げて応える。

「一緒に帰ろうって事なんだが……」

何を言っているのだろうこの男は。

確か彼はたまたま帰り道が一緒だった女子と帰った時にそれが噂になり彼の友人達が囃し立てて彼は鬱陶しそうにしていたのを覚えている。

同じ轍を踏むつもりなのだろうかこの男は。

私が難しい顔をして考え込んでいると彼が何か納得したように手を叩く。

「そういえば女子と一緒に帰ってそれで面倒くさい事になったな」

やっと思い出したようだ。

「まあ、あの時は好意の欠片もない人と噂になったのが不快だっただけだしなあ」

またも手を差し出してくる彼。

それよりも私の頭の中はクエスチョンマークで一杯だった。

さっき彼が言った言葉はそれってつまり……。

「私の事を少しでも好意的に思っていると考えてよ、よろしいのでしょうか!」

今の私の顔はきっと熟した林檎より真っ赤だ。

いつもの冷静さはどうやらお散歩へ行ってしまったようだ。

すると彼は苦笑して何も言わずに私の手を握り歩き出すのだった。


彼の顔を見ると少し赤くなっていた。

もうどうにでもなれ。

私は思考を放棄し彼の腕へ抱きついたのだった。




実在の(ry

因みに自分はまだ止めれてません。

ゲームをやる時間があれば何が出来る?と言われた事がありますがやりたいものはやりたいんですよね……。

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