4話 頼み
魔力高速循環や、魔力増加をやりながら3年がたった。
やはりエルフは、成長がはやいそうで3歳ながら5歳なみの肉体がある、
これでも遅いそうだ。純血のエルフは、3歳でも7歳ぐらいのからだになるようだ。
2歳から動き回る事が出来るようになり、本を読みあさって、この世界のことを調べた。
この世界はノルニルドと言う名前だった。 地理は、あまり分からなかった。正確な地図がないのだ。ただ、主な大陸として 人族が多く住まうラウニ大陸、魔族が多く住まうエレ大陸があることが分かった。これらの大陸はお伽話等の舞台となっていることが多く、分かりやすかった。
ラウニ大陸の主な国としてあげられるのが、俺がいまいる王政の国、トラソル王国。
俺の親が治めている村や、街を見る限り出では、貧しいとゆう印象はうけられない。
そして軍事大国、イデゥ帝国 残念ながら詳しい事は分からない。
最後に社会主義国、ケルヌシャン これもあまり詳しい事は分からない。
小さな国として、まだ商業国 宗教国等があるが、どの国もあまり情報が集まらなかった。
戦争でも起こしているのか?馬鹿か....
そんなこと言えるのはおそらく、日本育ちの俺か、よっぽどの平和主義者だろうな....
3歳になって剣術の訓練を始めた。が、最初はまともに剣を振れなかった。
1週間がたった頃、ようやくさまになってきた。
父さんが「筋がいい」と喜んでいたが、何故か違和感を感じていた。
面倒だったのが、うちの家が貴族だった事だ。父さんが武勲をたて、爵位と、騎士団副団長とゆう地位をもらったらしい。何で俺が貴族のマナーなど学ばなきゃならんのだ...
なんか次男だから、家を継ぐかもしれないらしい。俺自身は継ぐ気はないのに...個人の意見は聞かないのかよ....
兄がいるようだが、まだあったことがない。学校に行っているらしい。
で、ステータスだが、酷い事になっていた。
イズラ・イクストリル 3歳 ハーフエルフ
レベル1
HP 2560/2560
MP 24000/24000
STR 9600
VIT 700
DEX 300
AGI 8000
INT 5100
LUK 56
CHA 1500
固有技能
[分析] [未来予知] [技能合成]
技能
[魔力操作:10] [身体強化:10] [擬態:10] [痛覚耐性:8] [双手剣術:1]
称号: [人を信じない人] [実験用の身体]
に、なっていた。MPの伸びが、恐ろしいことになっていた。これでレベル1なのだから先が思いやられる。
双手剣術は、両手で剣を素振りしていたからだとおもう。
窓から時折見えた村人の平均は、
村人 20~30前後 人族
レベル5~15 (15は、結構高い方)
HP 100/100
MP 10/10
STR 50
VIT 30
DEX 40
AGI 25
INT 10
LUK 50
CHA 60
固有技能
基本なし
技能
ない人が多い。あっても1、2個。
称号:やはりない人の方が多い。
CHAについては、かなりばらつきがあった。
それにしても母さんかなり強かったんだなぁ...
父さんは、
ヘーリイ・イクストリル 28歳 人族
レベル51
HP 3800/3800
MP 300/300
STR 900
VIT 860
DEX 500
AGI 930
INT 300
LUK 60
CHA 320
固有技能
[激励]
技能
[単剣術:6] [魔力操作:2] [双手剣術:3] [指揮:5]
だった。意外とバランスが整っていた。
[激励]は味方のステータス上昇効果があるようだ。[指揮]も同様の効果があるようだが、激励は、人数制限がなかった。これは戦争で、大きな効果をもたらすだろう。
父さんが騎士団副団長になれたのもこのスキルが、あったからかもしれない。
今は家族で、食事をしているところだ。
今日は、俺がいまやりたいことをやらせて貰えるように頼む。
「......ねぇ、父さん。頼みたいことがあるんだ。」
「ん、なんだ、お前から頼み事なんて珍しいな」
「うん、....俺に鍛治をやらせて欲しいんだ。」
そう、俺がやりたいことは鍛治だ。出来るだけ、俺が使うものは自分で作ったものがいい。
「....何故?剣が欲しいなら、それこそ鍛えてもらえばいいじゃないか」
「う~ん、別に鍛治師を信用しない訳じゃないんだ。ただ、自分で、使うものは自分で作りたいだけ。」
嘘だ。鍛治師なんて信用出来ると思わない。
「お前に言うのはまだ速いかもしれないが、一人で、何でも出来るとは思わない方がいいぞ。人は協力しないと、生きていけないんだ。」
「....そうだね。父さんの言う通りだよ」
「だったら.....」
「でもなんで、協力しないと生きていけない人が、人同士で争ってんの?」
「.....っ」
「どうせ人なんて生き物はさ、自分のためにしか動かないんだよ。そんな愚かな人を、信用出来ると思う?そんな人が鍛えた、いつ折れるか分からない剣を父さんは、使いたい?」
「だ、だが、争っているのは将来の平和の為で....」
へえ、そんなこと考えてたんだ。いい考え方だと思うが、いまは俺の目的のため否定させてもらう。
「その争いで何人の人が死ぬと思ってんの?結局平和になったところで、失われた命は戻って来ないんだよ?その中には........」
「いい加減にしなさい!」
...っ、わ、忘れてた....母さんがいたんだ。しかも相当怒ってる。まずい....
「いまは食事中でしょう。その食事の場で戦争だの、人が死ぬだのと、.....」
うっ、説教がはじまったこうなったら母さんなかなか止まらないから....
「はい....すみません....もうしません......」
あーあ、父さん縮こまってるよ。おれのせいだけど。
そのあと2時間近く説教されていた。
結論は、息子である俺がやりたいことを言ったのにやらせようとしなかった父さんが悪い。
とゆう事になった。
結果的には、鍛治をやらせて貰えることになったから文句はないけど父さんが、あまりにもかわいそうだったので後で謝りに行った。
そのとき父さんが、「途中で、言ってたことが矛盾してたぞ。会話に熱くなりすぎるな。」と、注意された。
単純に驚いた。今日は、会話の主導権は俺が握ってると思っていたが、握らされていただけだったんだな。くそ、まだまだ経験では父さんに敵わないな....
初めての会話が喧嘩っぽくなっちゃいましたね....
すみません。