神と願いの罠
ここはどこだろうか?
俺は死んだはずだ。なぜ意識がある?
体は....動かない。
それに、あんま頭が働かない。
まるで、霧がかかっているみたいに...
「そなたが、黒宮殿か」
声が聞こえる
っ...誰だ?
「あっているようだな。わしはそうだな..."神"とでもよんでくれ」
神.....それよりも、この状態を何とかしてくれ。
「そ、それよりも...う、うむ、そうじゃな、ほれ」
なぜか少しショックを受けていた
...と、思考がクリアになったな、霧みたいなものが無くなっている。
....やはり、体は動かないか。
「すまんな、体は、今は戻せん」
そうか、しかし"今は"戻せないんだろ?
「ああ、そうだ」
いつ戻せる?
「そ、それよりも、わしはそなたに、謝罪をしなければならない」
謝罪?
「"実験"に付き合わせてしまい、申し訳ない。」
"実験"?とゆうのはわからんが俺は実験体にされてたんだな。
そのせいで"何か"が俺の体にあったのか。
「....そうだ。わしは感情のある生き物を実験体にしてしまったのだ。それに対する報いを、受けなければならない」
....変わった奴だな
「そこで、4つだけ願いを叶える。」
おいおい死んだあとだぜ?何が出来る?
「それは、そなた次第じゃ」
...性格悪いなあんた。
普通だったら、神と会えるなんて生き返り決定だというのが王道で、当たり前だ。
そうゆうのが染み付いていると思う。
"記憶持ちで、転生したい"これで1つの願いなのだ。
だから叶えられる願いは最高で3つ。
「なるほど、"記憶持ちで、転生したい"これで一つの願いか?」
やっぱりあんた、俺が考えてることすべて読めるだろ。
それと、"記憶持ちで、退屈しない世界に、転生したい"これで1つの願いで、いいか?
地球にもう一度転生なんて意味ないからな。
「長いが、まあよい」
ちなみに、願いを叶えられる回数を増やす願いは、叶えられるか?
「無理じゃ、.....個神的に」
なんだそれ....まぁ無理ならいい
そうだな..じゃあ"体のスペックはこのまま"で
「む、...分かった3つ目は?」
明らかに嫌そうな顔したな
みえなくてもわかる
そうだな...そういや聴くの忘れてた、もう転生する世界決まった?
「ああ、そなたらの世界で言うゲームの世界じゃ、王道ファンタジーの世界とも言うな」
そうか...ステータスはあるか?
「あるが、道具を使わないと見れないみたいじゃ。それもかなり雑じゃな」
じゃあ[鑑定]とか、[解析]で、詳しく表示されるもの。
「分かった。最後は?」
"未来予知"で、少し先見えるだけでいいからさ。
「よかろう、これでいいんじゃな。」
ああ。
「では、行ってこい」
そう言われたとき、また意識を失った。
「ふふふ、面白い奴だったのう。あの実験をしたのはよかったかもしれんのぅ」
あの、"人を信じない人"はどう生きていくのだろうか...とても興味深い。
...が
「あの体は、実験用の特別なものじゃからのう....」
あの体は、結果が分かりやすいように成長しやすいうえに、無限に成長するようにしてある。
つまりステータスが上昇しやすく、限界がない。
......チートである。
どんなになっているかのぅ...
次、会うときが、楽しみじゃ そう言い、"神"も姿を消した。