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振られ男の筈が修羅場に?!

作者: お酒飲み放題

なんか、バレンタインへの反抗に勢いで書いてしまったクソみたいな作品です。

どうしてこうなった?!


目の前には三人の女達が見つめ合っている…

しかし、其処には友好的な雰囲気など欠片もなく、ただただ火花を散らしていた…


もう一度言おう!どうしてこうなった?!



事の始まりは20年前、俺が五歳の時まで遡る


俺はとある王国の男爵家の人間として生まれた。まぁ、一応底辺だが貴族階級だ。でも、王国は巨大だが、隣にこれまた巨大な第一帝国と呼ばれる帝国や、小さいが敵対関係にある帝国、(一般には小帝国と呼ばれている)が存在し、不安定な情勢だし俺には兄貴が2人いるから成人したら平民だから、安心できない。

ちなみにこの大陸にはその他にもいくつかの国が存在する宗教国の公国や、その他の王国、帝国などである。俺のいる王国は第一王国と呼ばれている。

そんな俺が五歳の時、親父が1人の客を連れて帰ってきた。後から聞くとその人は親父の親友で今は侯爵にまでなっている人だ。

まぁ、貴族の階級がどうしたって人で気さくで面白い良い人だった。

その人が自分の娘を連れてきていたんだ。

彼女が後の一人目だった。

彼女はその人の次女で兄も2人いる四人兄弟の末の女の子だった。

まぁ、当然親が喋っている間俺たちは一緒に遊ぶわけだ。小さかったこともあり、お互いにすぐに仲良くなれた。

別れの時はお互いに泣いて別れを惜しんだもんだ。

そんな俺たちを見た親父たちは婚約者にしようって盛り上がった。まぁ、本人同士の気持ちが一番だからうまくいけばってもんだが…

そんなこんなで婚約者になった俺たちは度々お互いの家に訪れて一緒に遊んだり、出掛けたりしたわけだ。

だが、いつの日からか少しづつ彼女の様子が変わっていった。

よそよそしくなっていったんだ。

俺は、不思議に思いながらもそんなこともあるだろう、と軽く考えていた。

そんな時、俺たちが15歳のある時、彼女に急に別れを告げられた。

その時俺は貴族の息子らしく騎士見習いの訓練を受けていた。本当は成人してからなんだが、彼女との結婚後の為に彼女の親父さんに口添えしてもらって三年早く、つまり12歳の時に入団したわけだ。

幸い俺には武の才能があったから、最初は奇異の目で見られていたのが直ぐに受け入れられて上手くやっていた。

だが、それで彼女を疎かにしたわけでもなく、訓練後すぐに会いに行ったり、暇を見つけてはデートしたりしていた。

その日は丁度彼女と出会って10年目だったから安い給料を貯めて買ったそろいの指輪を持って彼女のところに行った。

そして指輪を渡した途端この別れ話だ。

彼女曰く彼女は貴族の位が高い所の娘だから幾らでも俺よりいい男はいて、俺に囚われる必要はないとのことだ。

振られて呆然としていた俺を置いて彼女は去っていった。指輪は持って行ったがな。

泣いたね、一人家に帰って2日は泣いた。

幸い、休日だったから気兼ねなく泣くことができた。

後日、彼女の兄貴や親父さんから慰められたが彼女は責めないでくれと言っておいた。親父さん達は渋っていたが頼み込んだ。

その恋から立ち直るのに四年かかった。


四年後、19歳になった俺はそれまでの働きもあり、中隊長になっていた。合計7年としてはかなりの昇進である。

俺の初陣は16歳の時、小帝国との戦争だった。成人の式を昨年に終わらせていた俺は一般騎士として、戦争に向かった。

その時、小隊長を二人倒した俺はその功績で小隊長になった。

更に次の戦争で、小帝国の王子を切り倒し、その功績で中隊長になった。

何故、王子を切り倒したのに中隊長なのかというと、王国の最大の敵は帝国で公国とは比べ物にならないから、帝国の中隊長が、小帝国の王子くらいの価値だからだ。

でも、仮にも王子だから中隊長に昇進したわけだ。ちなみにこの戦争で王国は小帝国を併合し、皇族の男と皇妃は処刑されている。

そんな時に出会ったのが二人目の彼女だ。

二人目は俺が切り倒した小帝国の王子の妹、つまり元がつくが姫である。褒美として昇進と彼女を貰ったんだが、初めは絶対に嫌われていると思い、憂鬱だった。

案の定出会った途端にボコボコに言われ、隙あらば殺してやるとまで言われた。

言われた当時は今後に憂鬱だったが、しばらく暮らしているうちに、動物と仲良くしている彼女を見て好きになってしまった。

そんな彼女と過ごしていたがある時、彼女は誘拐されてしまった。

この頃になると少しずつ心を開いてくれていたが、やはり嫌われていた。

慌てた俺は築き上げたコネも使い探し、ついに見つけた。

誘拐犯は元小帝国の重役達で彼女を人質にし、テロを起こそうとしていたらしい。丁度強姦されそうになっている彼女をすんでのところで助け出したが、それ以来男性恐怖症になってしまった。俺の事もめちゃくちゃに怖がり、泣き喚いていた。

完全に彼女に惚れていた俺は激しく傷ついたが、彼女の為を思い、精神の治療のため、数々の施設を探し、彼女をそのに預けてきた。

今は完治したが、お世話になった施設の園長の手伝いをしたいと言い施設で働いている。

ある時、彼女らが付き合っているとその、施設の人たちから噂を聞いた。

その園長は若く、顔も良かったし、彼女も満更ではなさそうだったので恐らく二人は本当に付き合っているのだろう。

今はたまに会う時一緒に食事に行ったりする関係で、気安い友達になっている。

まぁ、当時は拒絶されてかなりショックを受け、離れるようになってさらにショックで付き合っていたわけでもないのに立ち直るのに二年を費やした。立ち直ってからも誰かと付き合う気にならず二年が経過した。


四年後、失恋から立ち直り、二年過ぎた時三人目の彼女との出会った。

その時、俺は23歳になって副団長にもなり、隣の帝国との戦争にも参加していた。

その時、帝国の騎士団長の首をあげ、副団長に昇進、つまり2階級上になったわけだ。

帝国は奴隷制度がありの国で、王国は無しの国だ。王国には奴隷の代わりにお手伝いさんを派遣する組織がある。

そんなこんなで奴隷を最前線に肉の壁として使ってくる帝国に王国は苦戦していた。

だけどある時、俺の隊に奇襲作戦の先陣が任せられ、騎士団長の首をあげる事になった。

話を戻し、彼女と出会った時の事にしよう。

彼女と出会ったのは副団長に昇進した直後のことだった。彼女は王族御用達の商店の三女で、遠方の商談に赴く父親と一緒に護衛を頼みに騎士団に来ていた。

その護衛を任されたのが俺の隊だった。

手柄を上げたところだったから、名前を覚えられていたらしく、護衛をする事になった。

道中、山賊が現れたりしたが、俺が山賊のリーダーを切り倒したら瓦解し、全滅させた。

思わぬ出来事だったが、それで商会長に名前を覚えられ、気に入られ彼女を紹介された。

それで彼女と付き合い始めたが、二ヶ月後彼女にある事を打ち明けられた。

なんと、彼女には好きな男がいたらしく、お互いに愛し合っていて、今も好きらしい。

そんな事を言われた俺は彼女を好きになっていた分落ち込んだ。

が、まぁ惚れた女の幸せのためにその男と話に行こうとしたんだが、その男が仲間と、彼女を利用して成り上がろうとしていたが俺の所為で計画がパァで、彼女は道具としてしか見ていない、という話をしているのを彼女と聞いてしまった。

ショックで倒れる彼女を支え、親父さんつまり商会長のところに赴き、証拠を集めその男を捕まえた。

案の定汚い事をかなりやっていて騎士として連行してやった。

そんなこんなで傷心の彼女をあらゆる手で慰め、笑顔を見せてくれるまで回復させた。

が、あんな事があったからと彼女と別れた。


その後、一人目の彼女の噂を聞いたがどうにも彼女を満足させる男はいないらしく、8年経った今もずっと独り身らしい。


そんなこんながあって今は副団長として、当代限りの準男爵を与えられ、屋敷を購入し、お手伝いさんも三人ほど雇っている。

この調子で騎士団長になり、その上の近衛隊に入ると男爵を与えられ、世襲できるから頑張りたいところだ。


ちなみにこの国の近衛隊は新規ではいるものは全て騎士団長が昇格してなるもので元騎士団長の集まりである。後は引退した近衛隊員の子供達で生まれた頃から厳しい訓練が待っている。あまりにひどい場合は近衛隊を辞めさせられ、平民の騎士に落ちるのだ。

その為、求められるものの最低ラインが騎士団中隊長クラスである。


その、近衛隊向けて頑張りたいと思っているところ、二人目の彼女から食事に誘われ、それならとうちに誘うと、1人目の彼女と三人目の彼女が家の前で睨み合っていた。


そこに、俺についてきた2人目の彼女も加わり、取り敢えず家の中に入ったところで今の状況である。

怖くて近寄れないが、話を聞く限り、ヨリがどうのこうの言っている事を考えるに三人とも俺との復縁を考えていそうだが訳がわからない。

三人目の子はともかく二人目は恋人の園長がいるはずだし、1人目に関しては彼女の言葉通り選り取り見取りの筈だ。


本当にどうしてこうなった!!!!


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振られ 逆転 鈍感
― 新着の感想 ―
[一言] 続き読んでみたいです。 他の人視点の話も気になります。
[一言] その後の話があればみたいです
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