アームスガルド
最初らへんはそこまで重要じゃない。はず・・・。
「何がしたかったんだよてめェ」
「言ってみろァ……!……ァアン!」
男が一人。女の子に詰め寄ってる。
真っ昼間からげんきだなぁ。
こんな人が集まる広場でー。
ん?
なんか男が……。殴ろうとしてる?
「もう……やめてくださいッ!」
女の子叫んじゃった。
なにあれ。いじめか?お?
あー。声かけてみるか。
「おい。」
視線。そりゃそうか。
ちょっと恥ずかしいからやめてほしいなぁ。
うーん。
こういうのはやっぱり、ケンカで決めよう。
一番早いし。
「決闘でどうだ?」
男が問いかけてくる。
「賭けは?」
「お前の武器。」
さっきから気になってたんだよ。なんかかっこいいし。
「金。」
ものすごく悲しそうな顔で男が語る。
成る程。あの娘は借金か。
よほど困ったと見える。
「では。」
名乗りを上げさせてもらおうか。
「我が名はアームスガルド。武士である!」
心の中で大合唱。これ好き。だってかっこいいもん。
「俺の名はギドラ!武闘家だッ!」
男、ギドラって名前なんだ。
『「参るッ!」』
よし。やるぞっ。
ーー集中ーー いまだけ、周りの人を感じなくなる。
先手。
先に動いた方の勝ち。
手を広げ敵の拳を叩く。
ゆっくり。わからないくらいの意識させない動きで。踊るみたいに。
体制崩した!
隙!
いまだっ!
あっ!ちがう!
罠。
罠だっ!
ホントは体制崩してないこの人!
一歩後ろ。 下がっとこ。
の隙に。
手を。
『ぎゅっ』ゴギャガ。
あれ?
男の人消えた。
【光れ】。どこだろ。
あっ「そこか。」
出現位置にパンチ!
浅いなぁ。もおぉ。
痛そうにして。
大げさにしても攻めないぞ。
ーやばい なんか感じる。ここにいたらだめだ。
跳ぶ!
刃。あぶな。
刃が出現した。私が立っていた位置。殺す気だ。危ない。そこまで本気にしないでいいのに。
蹴ってみる。
落ちた。なんでだろ?
浮いた。ので、力を入れずに蹴る。
手応えなし。
成る程。
魔法だ。重なって切れるもののイメージかな?
切った後のところをつくる感じか!
後ろにいることになってるけど、なんか違うなぁ。
あれか。形だけ残すやつ。
『音』を出して反射を聞く。
前3歩。
「そこか。」
首に手を当ててやる
「……っはぁ~。まじかぁ〜……。」
くたびれた~って感じだ。ギドラ。
ギドラ。いいね!いいひとだ。
その年で隠し身を武具に宿らす。
早い。そして触覚、視覚で分からないのは強い。
考えてる。ちゃんと、どうしたら勝てるのかわかってる。
武器を差し出されたので受け取る。やっぱりかっこいい。
うん。そういうものだ。
だから、彼の手に袋を置く。
「金。だったな。やる。」
俺もまた、人である。
「ありがとう。」
奴もまた、人である。
理由か……。
何だろうな……。
それが、人ってこと。
正義、ってみたいな。
認めること。認めなければ。認めたい。
みとめたから。それ以上話さなくていい。わかってるから。
それができてこそ、それができるからこそ。
『ちょっとおとなになれるんだ』
あの人も、悔しいと思う。理不尽だもん。でも、認めようとした。それが人だ。
それでいいのだ。そうしたいと。思うのだ。
情けなく文句を垂れ流すのは。己の正義をなくした時だ。
神を。失った時だ。
だから。
『日々日常を生きて征く。』
背を向ける。
自然と、周りから拍手が起こっていた。
――
「ちょっと待ってよ!」
さっきのおんなの子。なんだろう。
「あ、あの……。」
頭を下げられる。そうしたいと思ったのだろう。
「ありがとうっ……ございました!」
かわいい。
「うむ。」
頷く。それでいいのだ。
「では。またどこかで。」会いたいな。かわいいし。
さて、次はどこへ行こうか。
たのしみだな。
――――――
「えっ……。行っちゃった。」
何か求められると思ったのに。
何も。何もなかった。
この世は対価で出来ている。
じゃないの?
何で……。何で、何で?
でも……。
「かっこよかった。」
それだけはっきりしていたらそれで良いや。
そう思わせる何かがあった。
思えば、あそこからだったのかもしれない。
道が、はっきりした。
自分が正しいと思った事をする。相手もする。
その過程で、どちらかが得をしすぎても、また当たり前のように公平にして去っていく。
そこに言葉が要らない。
そこにいるだけ。
そこにいるだけで分かってしまう。だから自然と、潔くなれる。醜く足掻ける。
「国。」
国を作ろう。
誰よりも強くなって。
誰よりもあの人を目指して。
だから今は、ちょっぴり頑張って生きていこう。
――――――十年後。
「陛下。城門に来訪者が。」
「通せ。」
「はっ。」
不審者じゃなくて来訪者か……。
身元がはっきりしていないのにまるで悪でないような言い方だ。
城も侵食されているかもしれない。
警戒か。
あるいは……。
……感じたか。
認めなければいけない者の気配を。
読みやすかった!?
大丈夫だよねでもやっぱり




