何でお前いんの?
初めまして!チョコ甘々大好き大好きと申します!
初心者で、とても酷い出来栄えだとは思いますが、温かい目で読んでいただければ幸いです。
ここは、魔法と化学が共存する世界。
俺、楢山仁は犯罪者の制圧、捕縛をする組織「ダツバ」の幹部を務めている。
そんな俺には、双子の弟がいる。
名前は楢山淳、昔っから、俺よりも魔法の扱いが上手かった。
その実力に惚れたダツバとは違う組織にスカウトされ、今もその組織で働いてるらしい。
らしい、というのは俺もそこまで詳しくは知らされていないからだ。
それに、俺もそんなに話してない。
だから、そんなにお互い気にしないで毎日を過ごしていた。
あの日までは___。
♢♢♢♢
ダツバ、本拠地にて
「おい、仁。数日後の違法な魔法武器の取引の制圧をする作戦、わんちゃんたちも来るからよろしくな?」
「え?まじですか?」
「あぁ、相手が危険度レベル7らしいからな」
(ボス、マジで大丈夫なんですかそれ?)
喉元までくる言葉をグッ、と飲み込んだ。
ボスが先ほど言った『わんちゃん』とは、ライバル組織「ドーベル」のことである。
ちなみに、お互い仲が悪い。
なぜなら、こちらは能力の扱い、対処法などを学ぶ学校を卒業しているいわゆる「エリート」が多いのと対照的に、ドーベルは荒くれ者、元犯罪者などが所属している…‥というのは冗談で、そう思えるほど気性が荒い奴が多い。
性格のそりが合わない。
それにこちらは魔銃と体術を用いた制圧をするが、あちらはほとんどが魔法のみ。
やり方も全く違うのだ。
「考えなおしませんか?流石にドーベルとは無理でしょう?連携もうまく行くとは思えませんし、やめておいた方がいいと思います」
「大丈夫大丈夫、いけるから」
いや、無理だろ。
「それじゃあ、これからの明るい未来のためにも仲良くしろよ〜」
「、、、わかりました。善処します」
そんなうまく行くかねぇ………?
〜〜〜数日後〜〜〜
(この日が、きてしまった)
正直きてほしくなかった………。
寝起きの気分は最悪、寝覚めは良いのだが気分はもう人生で一番悪い。
布団から出て、朝食を作り終えればタイミングよく弟が起きてきた。
「おはよう淳、顔色クッソ悪いな」
「おはよ兄貴、うんむっちゃ気分最悪だよ」
「体調悪いのか?今日休んだ方がいいんじゃないか?」
「いや、体調はバッチリだけど、今日の仕事苦手なやつと一緒にするからさ」
「マジで?俺も今日苦手なやつとするんだよ」
「えぇ?今日の星座占いまさか最下位かな僕達?」
「そうかもなw」
そんな会話した後、飯を食って着替えて足早に2人して家を出た。
余談だが、朝ごはんの目玉焼きに使った卵は双子だった。
そして、本日の任務の集合場所に着いた。
普通のカフェ、のように見えて実は組織の経営する店舗で、よく集合場所などに使われている。
指定された席でぼーっと外を見て待っていると、誰かが近くに来た。
「こんにちは」
と言いながら顔を向ける。
顔を見た瞬間、思考が一瞬停止した。
「え、淳?」
「え、兄貴?」
((__何で此処にいるんだよ!?))
♢♢♢♢
「いや、マジで驚いた」
「え、それな?僕兄貴がいるとか聞いてないんだけど?」
「それいうなら俺も聞いてなかったよ?てかこれボスこれ狙ってやったろ、わざとだろ」
「僕のとこもそうだと思う。ほんとに性格が悪いと思うよ」
「「はぁ………」」
今、双子の心にあるのはただ一つ。
((あの野郎ぜってぇに1発殴る))
「とりあえず、今日の作戦はどうする?」
「どうするって、何だよ」
「連携だよ」
「あっ」
「あって何だよ。とりあえずどうする?問題は俺たちじゃなくて他だろ?」
「……放置でよくない?」
「はぁ?」
「いや、一回放置してみて、できそうだったら続行!」
「よくないだろそれ」
「兄貴なんかいい案あるの?」
「………ない、が、大丈夫かそれ?」
「調べた情報によれば、最悪、僕達2人で相手すれば全然いけそうなくらいの強さだったし、別によくない?」
「まぁ、それもそうか」
「そんじゃ、もうそろそろだし行こうか」
〜戦闘シーンはあなた方の想像力で補ってください〜
♢♢♢♢
結果的に、普通にうまくいった。
突入は俺たちが行い、ドーベルが逃げれる場所を塞ぎ、袋叩きにすることができた。
まぁ、途中からなぜか捕縛した人数だので競い合ってた気もするが、まぁ式は上がっていたのでよし!
「………という感じですが、どうですか?ボス」
「うーん、君たち双子だしどうにかできないかなーっておもったんだけどなぁ………まぁでも、ここまでできたなら上々だよ。よくできました」
良かった、何とかなったようだ。
(………帰ろ)
〜〜〜〜〜
「ただいま〜」
「おかえり、兄貴、飲みいかない?」
「帰っていきなり!?まぁ、いいけどさ」
そのまま、近くにある居酒屋で飲むことになった。
「それじゃあ」
「「かんぱーい!」」
「お疲れ〜!」
「ほんと大変だったな〜!」
「そうだよなぁ、いきなりなんだと思ったよ」
「マージでいきなり組織仲最悪なとこと協力しろなんてさ、、」
〜愚痴だの何だので盛り上がり数時間後〜
「信じらんねぇよ!なんで!急に!マジでクソだあ!?」
「ボスのクソやろー!」
「愚痴の歌斉唱〜☆」
「「ボス〜は畜生やろ〜ぉオゥイェヤァああ〜!!!!」」
ベロンベロンになりながら、俺たちは帰路についていた。
それで、何を思ったのか淳が人気のない路地裏に入ろうと言った時に、何を思ったのか俺は乗ってしまった。
そう、乗ってしまった。
そこには、何か怪しい薬の取引をしている現場が!
「あ?……こいつら聞いてたミテェですぜボス、やっちまいますか?」
「あん?たりめぇだろ?…殺れ!」
ボスと思わしき男がそういうと、そいつの仲間だと思われる周りにいた奴らが一斉に襲いかかってきた。
敵は全員魔銃、魔法を使ってくるがこちらは武器も装備も整っていない。
一応、武器や装備後なくとも相手にはできるが…………くそッ、面倒なことになった。
___次回へ続く!
読んでくださりありごとうございます!
誤字脱字、またはリクエスト等ありましたら教えてください!
ちょい補足
危険度レベル:政府が決めている。その犯罪者集団の危険度を表している
魔学:魔法と化学の融合を試みる学問、魔銃などの成功例が多く、生活に役立つものもあれば戦闘に用いられるものも様々
魔銃:防御魔法を貫通し、魔法の効果が付与された弾を打ち出す。
続きはチョコを食べながらゆっくり書いているので、気長に待っていてください。
次回も楽しみに!