第82話:デート? とハプニング
「そう言えば、ご主人様。王都の近くの森と言ってもかなり広いですよ? どこら辺に居るかもう少し絞った方がいいと思います」
「そうだな。と言いたいところなんだが、どう絞ればいいか分からないんだよ。何せかなり広いからな」
「でしたら、冒険者ギルドで淫魔族を森のどこら辺で見かけたのかを聞きに行きませんか?」
「そうだな」
と言う訳で俺とセレーネは冒険者ギルドに向かうことになった。
冒険者ギルドに向かっているとまだ、朝食を食べていなかったのでお腹が減って来たので、朝からやっている屋台でなにか食べようと思いセレーネを呼び止める。
「あっ、セレーネ。少し待ってくれ」
「どうしたんですか? ご主人様?」
「まだ、朝食を食べてなかっただろ。そこの屋台で串肉でも買おうと思ってな」
「そうですね。では、私が買って来ますのでここで待っていてください」
「いや、いいよ。俺が買ってくる」
「でしたら、私もついて行きます」
「分かった」
俺はそう言い数人が並んでいる屋台に並ぶ。勿論、隣にはセレーネが居る。
いつもなら左斜め後ろに居るのだが、宿屋を出る時に横でいいと俺が言ってセレーネは俺の横を歩くようになった。
今更だが、メイド服を着た絶世の美少女が後ろを着いてくることがとても恥ずかしかったので、意を決して横を歩くように言うとすんなりと横を歩いてくれるようになった。勿論、セレーネだけではなくティアーナとオリヴィアにも同じように今度、言うことにする。
まぁ、セレーネが横を歩いているからと言って恥ずかしいことは恥ずかしいのだが。
特に周りの人からの視線がやばい。まぁ、だいぶ慣れたから良いんだけど。
屋台で串肉を二本買いセレーネに一本串肉を渡す。
俺とセレーネは串肉を食べながら冒険者ギルドに向かう。
今更だけどこれってデートみたいだよな。そう考えるとなんかドキドキするな。
俺がドキドキしているとセレーネが話しかけて来る。
「ご主人様」
「なんだ。セレーネ」
「ご主人様は淫魔族をどうするつもりですか?」
「そうだな。捕獲でもして、ギルドマスターに渡す。後は全部ギルドマスターに押し付けるかな」
「捕獲なされるのですか? 私はてっきり撃退するのだと思ってました」
「捕獲出来そうに無かったら、撃退するつもりではある」
「そうなんですか。あっ、着きましたよ」
セレーネが言ったように冒険者ギルドに着いた。
俺達は会話を辞めて冒険者ギルドに入る。
冒険者ギルド内は依頼を受ける冒険者でいっぱいになっていた。勿論、朝から酒場で酒を飲んでいる人もいれば朝食を食べている人も居る。
だが、俺とセレーネが入って来た瞬間、ほとんどの人が俺達をみる。
俺は気にせずに冒険者ギルド内を見た後、受付を見る。
何故、受付を見たかと言うとこのギルドで一番話をしている受付嬢さんを探すためだ。
受付を見ると右端に目的の受付嬢さんが居たのでそこの列に並ぶ。
俺達の順番が回ってくるのを待っていると予想通り話しかけて来る人が現れる。
「おい! そこのメイド!」
セレーネは声が聞こえてきた方を向き口を開く。
「私のことですか?」
「そうだ。俺の女になれよ」
セレーネは本物のメイドのような綺麗な礼をしながら言う。
「お断りさせていただきます」
周りで見ていた人達はセレーネに見惚れていた。勿論、俺もだ。
セレーネに話しかけて来た人も見惚れていたが、すぐに元に戻り叫ぶようにして言う。
「ふざけんなよ! お前はもう俺の女だ!」
そう言い男がセレーネの腕を掴もうと手を伸ばした瞬間に俺は反射的にセレーネの腕を掴み引き寄せる。
俺のそんな行動に周りだけではなくセレーネもビックリしてセレーネの顔が徐々に顔が赤くなっていく。俺は気にせずに口を開く。
「こいつは俺の女だ!」
つい言ってしまったが、かなり恥ずかしい。それに、勝手にセレーネを俺の女と言ってしまったことでセレーネに嫌われるのではないかと心配になってきた。それに、傍から見るとセレーネを俺が抱きしめているようにも見える。と言うより実際にそうなんだけど。
どうすればいいんだよ。絶対セレーネに嫌われるぞ! 本当、どうしたらいいんだよ。そんな事を考えていると男が叫ぶように言ってくる。
「 テメェー! ふざけてんじゃねぇーぞ!」
男がそう怒鳴り殴りかかって来るが、俺はそれ所では無いので男に向けて風球を弱めに男のみぞおちに向けて放つ。
男は風球に気が付くこと無く後ろに倒れた。
ど、どうする。セレーネに嫌われたらと考えると死にたくなるんだけど。この状況どうしたらいいんだよ。
と、とりあえず。セレーネから離れるか。
「す、すまん。セレーネ」
俺はそう言いセレーネから離れる。
俺がそう言ったが、セレーネは顔を赤くしたまま微動打にしない。
ど、どうしよう。誰か助けてくれ!
俺の祈りが通じたのかギルドの奥からギルドマスターがやってくる。
「何事なのじゃ!」
俺が並んでいた列の受付嬢さんがギルドマスターの声に反応する。
「あっ! ギルドマスター!」
「説明するのじゃ!」
「は、はい!」
受付嬢さんはここで何があったのかをギルドマスターに説明していく。
「分かったのじゃ。誰か倒れている男を医務室に連れていくのじゃ」
ギルドマスターがそう言うと二人の男ギルド職員が俺が気絶させた男を医務室に運んで行った。
俺とセレーネを見て謎幼女が言う。
「お主らは着いてきてくれなのじゃ」
「わ、分かった」
「お主らなんで顔が赤いのじゃ? まぁ、よい。着いてくるのじゃ」
俺とセレーネは一定の距離を保ったまま謎幼女に着いて行く。
はぁー、セレーネに嫌われた。
肩を落としながらついて行くと謎幼女が部屋の前で足を止める。
当然、俺とセレーネも謎幼女が止まった事によって足を止めた。
「中に入るのじゃ」
俺とセレーネは謎幼女に言われるがまま部屋に入る。
「ここは妾の執務室なのじゃ」
はぁー、今はそんな事どうでもいいからどうにかしてセレーネとの仲を元に戻す方法を考えないとずっと気まずいまんまなんだよ。
内心そんな事を思いながらも口に出す事はしない何故ならセレーネが俺の横に居るのだから。でも、冒険者ギルドに来る時よりも少しだけ距離があるけど。もし、セレーネが居なかったら謎幼女に言ってたかもしれないけど。
「のぉー。お主ら大丈夫かの? 特にお主!」
謎幼女がビシッと俺を指さして言ってくる。
「あぁ、大丈夫だ」
俺は元気がなさそうに言う。
「絶望し切ったような顔をしおって何故、大丈夫と言えるのじゃ!」
「気にしないでくれ」
「そ、そうか? まぁ、よい。それより何をしにギルドにきたのじゃ?」
「なんだっけ?」
忘れてしまったが、直ぐに思い出す。
「あっ、そうだった。淫魔族を探そうにもどこら辺を探したらいいか聞きに来たんだった」
「そうじゃの。南側で目撃されたみたいじゃから南側から探すのがいいと思うのじゃ」
「そうか。助かった」
俺はそう言い部屋を出ようとすると謎幼女が呼び止めて来る。
「少し待つのじゃ!」
「なんだよ」
「お主には関係がないがの。お主の横におるお主の女にようがあるのじゃ」
謎幼女が、そう言うとセレーネがぴくりと反応する。
おい! 何言ってくれてんだクソ! と叫びたくなったが、何とか我慢した。
謎幼女はセレーネの方を向いて話し始める。
「確認しておくがお主がセレーネで間違いないかの?」
「は、はい」
「迷宮都市のギルドマスターからの連絡があっての、お主とティアーナと言う娘がまだ、緊急依頼の報酬を受けっとておらんと報告があったのじゃ。じゃから後日で構わんが、お主とティアーナと言う娘をここのギルドに連れて来てくれなのじゃ。その時に報酬とギルドランクを上げる手続きをするならの」
「分かりました」
「お主も大丈夫かの?」
「だ、大丈夫です!」
「顔が赤いぞ? 風邪でも引いたのかも知れないのじゃ」
「い、いえ。大丈夫ですので」
「大丈夫ならいいのじゃが」
「い、行くぞせ、セレーネ」
「は、はい。ご主人様」
俺は勇気を出し言ってからセレーネの返事を聞いて無視されなくて良かったと思いながら俺は逃げるようにして部屋を出る。
セレーネも俺と同じように逃げるようにして部屋を出る。
謎幼女の執務室を出た後に冒険者ギルドも出た。
冒険者ギルドを出た後、門に向かう。
門に向かう最中も会話ひとつなく門に着いた。
幸いな事に門に向かう最中に誰にも話かけられることなく門に着くことが出来たので良かった。
朝な事もあり王都をでる為の手続きを待つ人達が何人も居たが、出る時の手続きはすぐに終わるので俺達の順番がすぐに回ってきたので、ギルドカードを門番に見せて門をくぐり王都から出る。
門から出て森に向かう。ある程度門から離れると人が居なくなったので、謝るなら今がチャンスだと思い意を決して謝ることにしたのだが、どう謝ればいいのか分からない。
どうやって謝ればいいんだよ! 考えても思いつかない! クソ! ここは普通に謝るか。いや、土下座をした方がいいのか? いや、ここは普通に謝るか。
俺は深呼吸をする。
そして頭を下げる。
「すみませんでした!」
セレーネは俺が急に頭を下げて謝って来たことにビックリしたのかビックリしている様子だ。
「あ、あの。ご主人様。頭を上げてください。それと何を謝っているのですか?」
セレーネは顔が少し赤いままだが、平然を装ってそう言う。
「そ、そのだな。急に引き寄せたり、セレーネの事を勝手に俺の女だと言ってしまった事についての謝罪です」
セレーネの顔が真っ赤になり口を開く。勿論、白夜は頭を下げているため真っ赤になったセレーネの顔は見えていない。
「べ、別に怒っていませんよ。そ、それに、あれは嬉しかったですし。出来ればもっと長く……」
どんどん声が小さくなっていくセレーネ。
「えっ?」
俺は予想していた内容と正反対と言っていい返事に頭がついていかない。
「と、とにかくです! 全く気にしていませんから頭を上げてください!」
「は、はい!」
俺は頭を上げるとセレーネの顔が真っ赤になっていた。
セレーネは切り替えるように言う。
「さ、さぁ。早く森に行きましょう」
「あぁ」
俺はセレーネにそう言われ森に向かう。勿論、セレーネは顔が真っ赤なままだが、俺の横に居る。俺との距離も何故か、かなり縮まっていた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




