第80話:秘密と依頼
「何驚いているのじゃ?」
俺の横に座った謎幼女を見て驚いていると謎幼女からそんなことを言われた。
「あ、いや、すまん。まさか、ここで会うとは思わなかった」
「ここはギルドなのじゃぞ? 妾がどこにいようがおかしくないのじゃ」
まぁ、そうか。何せこいつこの見た目でもここのギルドマスター何だからな。
「それで、俺になんか用事でもあるのか」
「いや、ただの。お主がここに居ると聞いて暇だったから来ただけなのじゃ」
「そうか。魔物の売却の方はどれくらい進んでいるんだ?」
謎幼女が少し考える素振りをしてから口を開く。
「思いのほか早くての。だいたい七割から八割と言ったところまで査定は終わっているのじゃ」
謎幼女はへっへん凄いだろみたいな顔をしている。
前話した時から思ってたけどこいつ見た目だけではなく中身も幼女なんじゃないかと思ってしまう。
「のぉー、お主」
「なんだ?」
「前にも聞いたがお主は何者なのじゃ?」
「普通の冒険者だな」
「お主について調べさせてもらったのじゃが、お主、最近冒険者になったばっかりじゃろ? 冒険者になる前はなにをしておったのじゃ? それとお主が冒険者になってから。受けた依頼などを調べさせてもらったのじゃが、下級魔人の討伐に地竜の討伐に貢献など短期間ではありえないほどの成果をあげておるのじゃ。それに、聞いたところによるとお主が倒した下級魔人は普通の下級魔人よりも強かったと聞く。本当に何者なのじゃ?」
うわぁー、この短期間でそこまで調べてたのかよ。て言うかあの下級魔人って普通の下級魔人よりも強かったのかよ、初めて知ったぞ。
「よく短期間でそこまで調べれたな。凄いとしか言えんな。それと下級魔人が強かった件は今初めて知った」
俺がそう言うとまたもやらへっへん凄いだろみたいな顔になる。
さてと、どう誤魔化すかな。ま、バレてもこいつならいい気がするけど一応適当に誤魔化しておくか。
「冒険者になる前なら森の中にいたな」
「森? 何故そんな所にいたのじゃ?」
「修行をしていた」
「お主。森で修行していた事は嘘じゃの」
うわぁー、早速バレたよ。なんでバレたんだ?
「バレんとでも思っておったのか? これでもギルドマスターなのじゃぞ? 嘘を見抜くのは得意なのじゃ!」
またもやへっへん凄いだろみたいな顔をしている。
「本当はなにをしておったのじゃ?」
「秘密で」
「はぁー、まぁ、良かろう」
えっ、いいのか。まぁ、俺的には嬉しいんだけど。
「それとお主が使っておる剣は変わっておるらしいの」
「刀のことか?」
「カタナ? それはなんなのじゃ?」
「俺が使っている武器だな」
「聞いたことがないのじゃ」
やっぱりこの世界に刀と言う武器が無いのか? それともあまり知られていないのか。
「何処で手に入れたのじゃ?」
「ある人に貰った」
「誰から貰ったか言いたくないなら別に言わんでもいいのじゃが、誰から貰ったのじゃ?」
「秘密」
「お主は秘密が多いいのじゃ!」
「何でもかんでも教えてたら駄目だろ。それに、個人情報だしな」
「むっー、ケチなのじゃ」
「いやいやいや。個人情報だから仕方がない。と言うかお前も俺に種族を秘密にしているだろ?」
「分かったのじゃ」
少し間を開けて俺は口を開く。
「そう言えばなんでここに来たんだ?」
「先程、いった気がするのじゃが?」
「あれは建前みたいなものだろ? 違うか?」
俺がそう言うと謎幼女の雰囲気が少し変わる。
「実はの、お主に依頼があるのじゃ」
「ふーん、どんな依頼なんだ? ギルドマスターが直々に頼みに来たってことは厄介な依頼なんじゃないか?」
「厄介な依頼なのじゃが、受けてくれんかの?」
「受けるか受けないかはどんな依頼かによる。で、どんな依頼なんだ?」
「魔人族の討伐または撃退じゃ」
「魔人族か」
「正確に言うとの。淫魔族じゃ」
そう言えば魔人族にもいろいろ居るんだったな。魔人族は吸血鬼族とかそう言うのをまとめて魔人族と言うのだったな。
「なんで俺なんだ?」
「お主が女慣れしておると思ったのじゃ。本当ならの、女冒険者に頼むのがいいと思うのじゃ。じゃが王都にいる高ランクの女冒険者は皆、依頼でおらんのじゃ」
はっ? なんで俺が女慣れしてるとおもわれてるんだ? 俺まだ童貞なんですけど。
「はっ?」
「むっ? お主、女慣れしとるのじゃろ?」
「えっ?」
「まいいわ。受けてくれんかの?」
「ちょっとまて、いくつか質問させろ」
「その淫魔族が王都の近くにいるのか?」
「正確な居場所はわからんがの」
「その淫魔族は強いのか?」
「わからんのじゃ」
おい、ほとんど分かってないんじゃないのか。
「実はじゃの、正直に言うとほとんど情報がないのじゃ」
予想通りか。あとは報酬とかだな。
俺はため息を着く。
「はぁー、そうですか。では、二つ質問があります」
「ふむ、妾がわかる範囲なら答えるのじゃ」
「報酬と期間だな」
「ふむ、それであれば妾にも分かるのじゃ。報酬については大金貨五枚じゃな。依頼期間は特に無いのじゃ」
「報酬の方は討伐か撃退のどちらかで大金貨五枚か?」
「うむ、そうじゃな。それと無力化もなのじゃ」
「分かった。その依頼を受ける」
「おぉ! やったのじゃ! ありがとなのじゃ!」
謎幼女が喜んでいると頼んでいた料理が運ばれて来た。
「お待たせ致しました。オークのステーキです」
注文した時の店員がステーキを俺の目の前にゆっくりと置く。
また、オークのステーキか。ま、美味しいからいいんだけどね。
俺は横で喜んでいる謎幼女を無視してオークのステーキを食べ始める。
オークのステーキを一口サイズに切り分けてから口に運ぶ。
口の中に入れた瞬間にこれまで食べていたオークのステーキよりも美味しいことがわかる。
俺はお腹が減っていた事もあり凄い勢いでオークのステーキを食べ始める。
俺がオークのステーキを半分程食べ終わった時に謎幼女が話しかけてくる。
「のぉー、お主。二つ言い忘れておったのじゃ」
俺は食べる手を止めて口を開く。
「なんだ?」
「実はの。今回現れた淫魔族は何かを探しているようなのじゃ」
「何かを探している?」
「うむ、妾も聞いた話なのじゃが、なんでもその探し物は今回のオークションの商品らしいのじゃ」
「ふぅーん。なんか面倒臭い事になりそうだな」
「最後に淫魔族の居場所じゃが、王都の近くにある森なのじゃ」
「王都の近くにある森って二つあるよな? どっちなんだ?」
「お主が盗賊団を捕縛した森じゃの。と言うよりスライムの森なわけがないのじゃ」
決めつけちゃダメだろ。
「あの森かなり大きかった気がするんだが?」
「ここら辺にある森の中でも大きい方なのは間違いないのじゃ」
「はぁー、面倒臭い」
「頑張ってくれなのじゃ」
謎幼女はそう言い立ち上がり酒場から離れて行く。
淫魔族か。あれかな、サキュバスとかなのかな? でも、もしサキュバスで悪いサキュバスって言えばいいのか? まぁ、いいかその悪いサキュバスじゃなかったら捕縛でもして何処か遠くに逃がしにでも行くか? それか捕縛してからはあの謎幼女に全部任せるか? うーん、それとも奴隷とかにでもして売る? 流石にそれは駄目だな盗賊ならともかく。
と言うか。本当にこの依頼俺が受けていいのか? もしサキュバスみたいなのだったら魅了とかされたらどうするんだ? だから高ランクの女性冒険者に今回の依頼を受けてもらおうとしたけど別の依頼で居ないから女慣れしていそうな俺に白羽の矢がたったと言う事が。
あれかな。ティアーナ達を侍らせるようにしているから女慣れしていると思われたのかな? ってことは見た目だけハーレムになってるって事だよな。
周りから見たら俺がティアーナ達を侍らしてる男みたいに見られてるのかな? 悪い気はしないけど今回みたいな依頼が来るんだったらデメリットもあるってことがよな。ま、今回はお金が少しでも多く欲しいから受ける事にしたんだけど。
大丈夫かな? 俺、女慣れしてないどころかまだ、童貞なんですけど。大丈夫だよな? 俺、魅了とかされないよな? ティアーナ達にも手伝って貰えば何とかなるよな? なんか心配になってきたぞ。
よし、別の事を考えるんだ。
そう言えばオークションに従魔ようの魔物とかが商品として出てくるのかな? 個人的には従魔ようの魔物とか買う気は少ししかないけど見てみたいな。
早くオークションが始まって欲しいな。
あっ! 早く食べないとティアーナ達が心配するかもと俺はそう思いオークのステーキを食べ始める。
オークのステーキを食べ始めてから十分も経たないうちに食べ終わり店員にお金を払い宿屋に向かう。
宿屋に向かっているとまたもや娼婦などや酔っ払った女性に話しかけられるが、もう慣れてきた事もあり上手く断ることが出来るようになってきたが、流石にしつこい人もいるので少し時間が掛かってしまう。
まぁ、特に? 問題もなく宿屋に着くことが出来た。
はぁー、やっと宿屋に着いたな。それにしてもしつこかったな。そのせいで思いのほか時間が掛かってしまったし。ティアーナ達、俺が帰るの遅いからって怒ってないよな? 怒ってないことを祈っとくか。
そんなことを思いながら借りている部屋に向かう。
部屋の前に着いて扉を開ける。途中から分かっていたが、部屋の中にはティアーナ達とロゼが待っていた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ブックマークと評価していただけるととても嬉しいです。
アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。他にも何かあれば遠慮無くどうぞ。
この作品に良さそうな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれませんご協力よろしくお願いします。
魔物の名前とかにあまり詳しくありません、なのでなんでもいいので教えてく貰えれば嬉しいです。
これからもこの作品をよろしくお願いします。




