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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第17話:準備②

 俺は結局一睡も出来なかったが吸血鬼になったお陰かたいして辛くなかった。お、案外寝なくても大丈夫なんじゃね! と思っているとティアーナがベットから起き上がる音が聞こえた。


 ティアーナの方を見ると目があった。


「おはよ、ティアーナ」


「おはようございます、白夜様」


 その後、ティアーナが顔を真っ赤にしながら着替え始めたので俺は急いで部屋から出た。


 白夜は、部屋から出てすぐに腕輪を使っていつもの服装に着替えた。


 部屋を出る時にティアーナが何か小声で呟いていた気がするけど、まあいいか。


 しばらくして、顔を真っ赤にしたティアーナが部屋から出てきて部屋に入っていいと言ってきたので入ることが出来た。そんな中、まだセレーネは寝ていた。


「ティアーナ。酒場に行って朝ごはんができてるか聞いてきて」


「わかりました、白夜様」


 ティアーナはそう言うと部屋から出て行った。


 ティアーナが部屋から出て行って少しして、セレーネが起きた。


「おはよ、セレーネ」


「おはようございます、ご主人様」


 セレーネは部屋の中を見回している。


「セレーネどうしたんだい?」


「いえ、ティアーナがいないと思いまして」


「ティアーナなら酒場に行って朝ごはんができてるか聞きに行って貰ってるよ」


「そうですか」


 そんな会話をした後、セレーネが顔を真っ赤にしながら服を脱ぎだした。


 白夜は慌てて部屋から飛び出した。


 白夜が慌てて扉から出て行く際に、セレーネが小声で何か呟いていた気がするがあまり気にしない事にした。


 少しして、着替え終わったセレーネが扉から顔を出した。セレーネの顔はもちろん真っ赤だった。


 白夜はティアーナとセレーネって本当は双子なのではと思っていた。


 白夜が部屋に戻って少ししてからティアーナが部屋に入って来た。


「どうだったティアーナ?」


「はい、出来ているそうです」


「そうか、じゃあ今から食べに行こうか」


「わかりました、白夜様」


「はい、ご主人様」


 俺は、いつも通りにフードを被りティアーナとセレーネの2人を連れて酒場に向かった。


 酒場には、数人の冒険者とパーティーで固まっていると思われる冒険者達がいていつも通りティアーナとセレーネを見て見惚れていたり俺に向かって嫉妬の視線を向けてきた。


 俺は無視して空いている席に座ると俺の右側の席にティアーナが座り左側の席にはセレーネが座った。


 その後、料理を注文してすぐに注文した料理が運ばれてきた。ご飯を食べているとさっき俺に向かって嫉妬の視線を向けていた冒険者パーティーが俺たちの所に来て、その中のリーダーだと思われる人がティアーナとセレーネに話しかけて来た。


「なあ、そこの2人俺達がいい思いさせてやるぜ」


「結構です」


「私もです」


「そんなこと言っていいのかー俺は、Bランク冒険者だぜ!」


「「「「ゲヘヘヘ」」」」


 下品な笑いをしたがら5人居るうちの2人がティアーナとセレーネの腕をつかもうとした時だった。俺の頭の中で何かがプチっと切れたような音が聞こえ気がする。


「失せろ」


「はあー、何んだと! おい! 小僧、舐めた口聞いたんじゃねぇよ!」


 リーダーだと思われる男が俺に殴りかかって来た。


 俺は、それを右手で受け止め一瞬でみぞおちを殴り気絶させた。俺は男が倒れる前にさっきまで座っていた椅子に何事もなかったかのように座り直した。


「え、リーダー、どうしたんですか!」


 リーダーが急に倒れたのにティアーナとセレーネもビックリしていた。その中の1人が俺が何事もなかったかのように料理を食べて居るのを見て俺がやったとわかったようだ。


「おいお前、リーダーに何をした!」


 その声にビックリした人が皆、俺に注目した。


 怒鳴ってきたその男を睨むと、男は怯え出し他の仲間を連れて宿屋から出て行った。


 逃げ出して行く際にそのうちの1人が「覚えておけよ!」っといいながら宿屋から出て行った。


 その後、ティアーナとセレーネが俺を心配したように2人が話しかけてきた。


「えっと、白夜様、大丈夫ですか?」


「ご主人様、大丈夫ですか?」


「え、あ、うん。大丈夫だよ」


「「良かったです!!」」


 さっきのやり取りを見ていた人は、絶対にあいつはヤバイとみんなが思った。


 その後、料理を食べ終えて部屋に戻りダンジョンに入る準備をした。準備と言ってもティアーナとセレーネが防具に着替えたり持っていくものを確認しただけだが。


 準備を整えた後、宿屋の従業員にこれからダンジョンに数日間潜る事を従業員に伝え、ダンジョンに向かった。


 ダンジョンに向かって居るといつも通りティアーナとセレーネを見て見惚れている人や嫉妬の視線を向けて居る人がいた。


 ダンジョンに向かう時に通る道には、沢山の屋台がありポーションや何かなアイテムなどが売っていた。俺はその中で気になった屋台を見つけた。


 その屋台はダンジョン内の地図を売っているようだったので寄ってみることにした。


 俺は目的の屋台を指さしながら言った。


「ティアーナ、セレーネちょっとあの屋台に行きたいんだけどいいかな?」


「私は構いません」


「私もです」


 屋台には1階層から23階層までの地図が売られていた。


 俺はティアーナとセレーネに相談して5階層と6階層の地図を買った。


 いよいよダンジョンへ向かった。


 ダンジョンは入る前に身分の確認をしないと入れないらしく俺、ティアーナ、セレーネは冒険者カードを見せて初めてのダンジョンに足を踏み入れた。





最後まで読んでいただきありがとうございます。

ブックマークと評価していただけると嬉しいです。

アドバイスなど、してくれると嬉しいので、アドバイスよろしくお願いします。

この作品に良さそな作品名があれば教えて下さい。もしかすれば、その作品名にするかもしれません。

これからもよろしくお願いします。

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