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いずれ魔王になりその先へ  作者: 橘 琥珀
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第1話:転生! ฅ^• ·̫ •^ฅ

「すまんかった!」

 

  現在俺はいつの間にか真っ白い部屋にいた。それに、何故か分からないが俺の目の前には深く頭を下げた老人がいた。


 どういう訳か俺に向かって謝っている。正直、全く理解ができない。


「あの、よくわからないのですが、頭を上げてください。それと、ここはどこなんですか?」


「むっ、本当にすまんかった。ここは様々な呼ばれ方をしておる。お主には【神界】と呼んだ方がわかりやすいじゃろ。それと、本当にすまんかった!」


  えっ、マジか。なんで俺が【神界】に居るんだよ。


 普通であれば信じられないけど、目の前に居る老人から

 なんと言えばいいのかわからないが、自分より遥か格上の存在みたいなものを自然と感じる。そういえば、なんでこの人は、さっきから謝ってるんだ? 全くわからない。分からないことだらけだな。


「あの、さっきからなんで何度も頭を下げているんですか?」


「むっ、説明していなかったの。実はじゃの、お主は死んでしもうたのじゃよ」


  えっ! 俺って死んだの! でも、全然死んだ実感が無いし、そもそもどうやって死んだんだ? 全く覚えてないんだけど。と言うか俺まだ17歳なんだけど、まさか17歳で死ぬとは思わなかったな。まぁ、死んだ記憶が無いんだけど、あの人が言うと何故だか信憑性があるんだよな。


「あの、どうして俺は死んじゃったんですか?」


「すまんかった。儂のミスでお主を死なせてしもうた。本当にすまんかった」

 

  えっ、俺ってこの人のミスで死んじゃったってことか。俺ってこれからどうなるんだろ。


「お主はこれから、儂が管理しておる世界に転生してもらうことになる」


  えっ、異世界なんて本当にあったんだな。異世界転移とか転生とかして見たかったし別にいいかな。


 何故かすんなりと受け入れる自分がいた。


「わかりました」


「てっきり文句の一つでも言われると思っておったのじゃが。……まぁ、よいか。お主が行く世界について少しじゃが、教えておくぞ」


 そこで一度口を閉じ、一息置いて続きを口にする。


「……まず、お主がこれから行く事になった世界について、わかりやすいように言うと、剣と魔法の世界じゃよ」


 剣と魔法の世界か、なら俺にも魔法が使えるようになるのかな?


 そんな疑問が頭に過ぎるが、話は進んで行く。


「それと、お主がこれから行く世界はの。全世界の中でも、圧倒的に広い世界でもある。それにじゃ、魔物なんかも存在しておる世界じゃ」


 魔物も存在するのか、俺が想像している魔物だったらどうしよう。なんか、怖くなってきた。


「他の世界にも魔物は存在しておるのじゃが、この世界の魔物は強い奴が多く居る。元神などもこの世界に居るぞ」


 元神ってやばくないか? 何らかの罪を犯したとかじゃないよな? その神って。


「元神ってなんでいるんですか?」


「神が皆いい神では無い。中には悪い神も居る。その中でも特に悪い神は、【神格】を没収し、【神界】から追放され、ほとんどの者がお主がこれから行く世界に居る」


  顔が少し引きつりながら話を聞く。


「まぁ、後のことは自分で調べると良い」


 少し、いいにくそうに言って来る。


「それとじゃな、言いにくいのじゃが、そのだな、お主をこのまま転生させる事が出来んのじゃよ」


「えっと、それってどういう事ですか?」


「お主には人族以外の種族に転生してもらう事になったのじゃよ。同じ種族には転生出来んのじゃよ。すまんの」


 まさか、魔物とかに転生する事になるのか? マジで、転生するのが怖くなって来ぞ。


 心配そうな声で言う。

 

「……俺は、どんな種族に転生するんですか?」


「実はの、まだ決まっておらん」


 んっ? どういう事だ? 全く理解できないんだけど。決まってない? それなら、これから決めるってことか? それとも、ランダム?


「お主にはいくつか、選択肢がある。その選択肢の中から、お主が好きな種族を選んで欲しいのじゃよ。選んで欲しいのは、獣人族、ドワーフ族、吸血鬼族、この3種類じゃな」


  俺は、少しホッと息を漏らす。


 俺は、もちろん吸血鬼族にする事にした。理由は、いたって簡単。吸血鬼族が好きだからだ。俺はこれまでの声音と違い元気よく言う。


「吸血鬼族にします!」


「むっ、良いのかの? 吸血鬼族は、魔人族の1種じゃぞ? それにの、吸血鬼族は、昔は居ったのじゃが、今はいないのじゃよ」


 どういう事だ?


「居ないとはどういう事ですか?」


「吸血鬼族は絶滅した種族なのじゃよ。だからと言って、弱いわけじゃ無いがの。寧ろ吸血鬼族は、最強の一角とも呼ばれて居ったのじゃがな」


 少し悲しそうに言った。


「お主が吸血鬼族になった場合、吸血鬼族の特異種になるじゃろ。だが、吸血鬼族を増やすことは出来んようになっとるから。吸血鬼族は種族スキルに【眷属化】があるのじゃが、お主には無い。代わりにじゃが、固有スキルの【眷属化】を与えておくかの。お主の【眷属化】は、生物をお主の眷属にするスキルじゃ。ただ、普通ならお主と同じ種族になってしまうのじゃが、お主の【眷属化】は種族をそのままにして、お主の眷属にするスキルじゃよ」


 そこで一息つき続きを口にする。


「……もう少し【眷属化】について詳しくいうとの、お主が死ぬか眷属自身が殺されるかせんと、お主の眷属は死なぬようになるぞ。それとじゃ、【眷属化】するにはの、お主に対して絶対的な忠誠をしている者でなければならぬ。それとじゃ、お主の子供は出来んようになっとるからの。子供が出来んからと言ってそういう事が出来んわけでもないがの。何か質問はあるかの?」


「魔人族とはなんなんですか?」


「魔人族とは、魔物の突然変異種、魔物から進化した者や稀に魔素から生まれてくる者や生まれた時から魔人族である者もことをまとめて魔人族というのじゃよ。それに魔人族は、例外なくある程度強いぞ。それとじゃ、人族などの敵みたいな存在じゃから気を付けるのじゃよ。他にないか?」


「絶滅した強い種族って他にいるんですか?」


「ドラゴニュート族と言う種族が絶滅しておる。他には、絶滅はして居らんが1人しか居らん種族がいるの。確か天使族と堕天使族じゃったかの。他にも、今は訳あって一人しか居らんエルフ族にダークエルフ族じゃな。理由は、生物として格が高い種族ほど子供が出来にくいのじゃよ。それにいろんな種族から狙われたりもしておるしの。他にないかの?」


「はい、大丈夫です」


  少し悩んでいたが、まさか吸血鬼族が絶滅しているとは思わなかった。でもやっぱり吸血鬼にするか。


「それでも吸血鬼族にするかの?」


「はい、吸血鬼族にします」


「そうか、わかった後は、固有スキルがいくつかランダムで貰えるのじゃの。それとじゃ、お主がいた世界と言語が違うからの、【異世界言語】のスキルを与えておこう。それに加え、武器、防具、マジックアイテムを用意させといたからの」


 武器かぁー、刀だったらいいなと、淡い期待を抱く。


「どう言うものを用意したか、儂にも分からん。向こうの世界に行ってから確認してくれ、もしかしたらじゃが、ふざけている物もあるかもしれんが、我慢してくれ。それにじゃ、いつか役に立つかもしれんしの」


 少し考えたようになり、それから言う。


「……儂から渡す物は全て腕輪に入って居るじゃろう。腕輪の使い方は自然とわかるようにしておくから、心配せんでも良いぞ。お主に渡す、武器と防具は【神器】と呼ばれている物じゃからの。【神器】は普通、神々が使う武器、防具なのじゃが、特別に渡しておくからの」


 いや、いや、いや、いや、そんなヤバそうなもん俺なんかに渡していいのか?


 本音を言うと欲しいんだけど。


「転生したら直ぐに武器、防具にお主の血を吸わせるのじゃぞ。お主専用の【神器】になるからの。それとじゃ、【神器】にはまだ名前が無いと思うが、そのうち名前がつくじゃろうて」


 そこで口を閉じ、思い出したかのように言う。


「それとじゃ、お主に渡す腕輪についてじゃが、お主しか使えんようにしておくからの。話が変わるのじゃが、容姿や身長が変わっておるじゃろうからの。驚かんように気をつけるのじゃぞ」


 容姿や身長についての所を少し強めに言った。


  やけに驚かんように言ってくるな。なんかあるのか? まさか身長が低すぎたり高すぎたりしているのだろうか。また心配になってきた。


 この時の俺は何も思わなかったが、転生してから【神器】に血を吸わせる時に少しビビるのだった。



「それとじゃ、吸血鬼族の見た目は、人族と変わらんのじゃが、吸血鬼族は、再生力が異常に高く魔力と身体能力も高いからの。それとじゃ、お主は不老になるからの。これが肝心なことなのじゃが、自分の力に溺れるで無いぞ!!」


  老人が吸血鬼族について言っていると思ったら、最後に言っていた言葉はこれまでとは違って真剣に言ってきた。


 その時に俺はなんとも言えない気持ちになった。


 そして心に決めた。自分の力に溺れないようにしようと。


「そろそろ時間じゃ。神でも無い者を長く神界に居らせることは出来んからの。言っておくのじゃが、一般的に吸血鬼族は人族などの敵だと思われて居る」


 そう言い一息ついき口を開く。


「お主を転生させるぞ。おっ、忘れておったわ。儂は【全王】と呼ばれて居る」


「えっ! マジか!」


  そして、俺の驚きとともに意識がしだいに薄くなっていき、意識が途絶えた。




最後まで読んでいただきありがとうございました。


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