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後輩くんと私④(終)
…先輩。はあ、やっとつかまえた…
最近、僕のこと避けてますよね?
そんな風にとぼけたって、バレてますから…
ねえ、そんなに嫌でした?…キス…
先輩、顔真っ赤になってますよ…
もしかして、逆?嫌、じゃなかった…?
はは、そんなに固まらないでくださいよ。
そうか…やっと僕が男だって認識してもらえましたかね?
そんな赤い顔で睨んだって、怖くないですよ…?
余計にかわいいだけ。
ねえ、先輩、早く仕事終わらせて、一緒に食事しに行きましょう?
ちょっといいところに。
なにが食べたいですか?
リクエストしないと、全部僕が決めちゃいますよ?
そんなに渋って、なにか予定でもあるんですか?
ん?はぐらかすつもりですか?
言っておきますけど、そんなとってつけたような言い訳に引き下がりませんからね。
もっと言うと、恥ずかしがっている先輩に合わせてゆっくり進んでもあげません。
そんな顔して、僕のこと嫌じゃないんでしょう?
どっち?
嫌?そうでもない?
ふふ、そうでもないの?
なら、いいじゃないですか。
気持ちが曖昧なら、曖昧なままでいい。
僕に流されてください。
ね?