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二人の最強による、日本観光記  作者: ふぁいぶ
第二章 二人の最強の恋愛模様編
32/64

第三十二話 孤独な少女、恋を語る

昨日、ローファンタジー部門日間ランキングで46位を取りました!

正直ビックリしていますが、まさかTOP50に入るとは思っても見ませんでした!

これからも頑張りますので、よろしくお願いします!


今回は短めです。


 ――夢可視点――


 私は実は恋をした事がない。

 最初に付き合ったのは、男子から告白されて嬉しかったから。

 別にその人自身が好きだった訳では一切ない。

 まぁ結局その人は私の体目的だったみたいで、拒否したらこんな事を言われた。


「何だよ、簡単にヤらせてくれそうだったから付き合ってやったのにさ」


 その人は私が通っていた高校の中では、かなり格好良かった。

 だから私とも簡単に付き合えると思ったみたい。

 実際彼は色んな子と付き合っていたから、事実なんだろう。

 私は高校の中では胸が大きい方で、それが欲しかったようで、


「お前の体だけが欲しかったんだよ」


 別れる間際にそんな事を言われた。

 私の気持ちは求めていなかったみたい。

 むしろ、もっと簡単にさせてくれると思っていたらしい。

 簡単に体を許す訳がない。だって、別に好きじゃないし。

 私は傷付いて、交際はいいやって思ってしまった。


 高校を卒業してから、家計を助ける為にバイトに力を入れた。

 将来の夢とかなかった私は、母さんの手助けが出来て逆に嬉しかった。

 そのお陰で、男との出会いは無縁だった。

 別に彼氏が欲しいとも思っていなかったし、母さんと楽しく暮らせればそれでいい。そんな風にしか考えていなかった。

 母さんが殺された際、お金目当てで来た親戚の中で、私を引き取りたいという男がいた。

 そいつ、あからさまに私の胸を凝視していた。

 この男は生理的に無理だ、こんな奴の養子になったら何されるかわからない。


 私の男嫌いはバカな親戚のせいでさらに加速した。


 そんな私は、今目の前の男に恋をしつつある。

 過去の出来事のせいで、こいつをまだ疑っている節はある。

 こいつも体目的で近づいて来たんじゃないか?

 私の気持ちなんて、どうでもいいんじゃないか?

 そんな風に思ってしまう。

 

 アデルは、簡単に人の心を開かせてしまうような魅力がある。

 私だって、相当心を閉ざしていたと思う。それでも、今はこいつに心を許している。

 本当に不思議な男だ。


 元からイケメンっていうのはあるけど、それだけじゃない。

 時折見せる優しい笑顔を見ると、心臓が跳ね上がる。

 それにアデルの赤い瞳(変わった瞳の色だよね)を見ると、吸い込まれるような気持ちになる。

 私の心ごと、吸い寄せられてしまう、そんな感覚。


 あぁ、もうこれは恋をしているって事でいいんじゃないかな。

 認めた方が楽になれるかも。

 とってもちょろいよね、私。

 そう言われてもいいや。

 好きなんだ、アデルが。


 こんな気持ち、今まで味わった事がない。

 こんな気持ち、もう他の男で味わえるとは思えない。

 ……と思う。


 でも何でこんなに惹かれてしまうんだろう?

 イケメンだから?

 私と同じ孤独を知っているから?

 そこはわからない。


 だけど孤独を知っている同志だからって理由だけだったら、ここまで好きになっていないよ。

 なんだろう、カリスマ的な雰囲気が漂っている。

 こいつに「○○しなさい」と命令されたら、従いたくなるような?

 社長っていうより王様っぽいよな、こいつ。

 ま、そんな訳ないか。


 もっと、こいつの事を知りたい。

 だから質問をしてみた。


「ねぇアデル、今付き合っている子いるの?」


 ちっがぁぁぁぁぁぁぁぁうっ!!

 そんなありきたりな質問をするつもりはなかったのに、何でこんな事聞いているんだ私!

 これ、いるって言われたら早速失恋じゃん!

 お願いします、いないって言ってくれ!


「いませんよ? どうしてですか?」


 あっ、よかった。

 いないと聞いただけで嬉しかった。


「いや、な。いそうだなぁって思っただけ」


 苦しい言い訳だと思う。

 まぁでもフリーだとわかっただけでもいいや。

 ってか、私はこいつとどうなりたいんだ?

 やっぱり付き合いたいんだと思うんだけど、私みたいな女と付き合いたいと思うんだろうか?


 ……少し気持ちが落ちてきた。


 すると、アデルは話しかけてくる。


「えっと、そういう夢可さんは?」


「えっ!? いたら孤独だなんて思わないよ!」


「あぁ、そうですね……ははは」


 ん?

 アデルの奴、若干顔が赤い?

 何かあったかな?


 とりあえず、今の私はすぐに付き合おうとは思わない。

 こいつの笑顔とかを見るのが楽しいし、嬉しい。

 せっかく恋を知ったんだ、ゆっくりと育んでいこう。

 ぐいぐい行きすぎて嫌われるなんて、それだけは避けたい。

 

 アデルの事をもっとよく知ってから、告白してみよう。

 だから、アデル。

 あんたの事をもっと、私に教えてほしい。


 私も女なんだなって、改めて思ってしまった。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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