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恋の予感  作者: 海乃南月
4/4

4:誤解*前編*

「…お前は?」

「はぁ?」

「好きな人いんの?」

いるって言ったら、誰?って聞くに違いない。でも、嘘をつくのはー…。

千夏は考えた。祐輔を好きだと言うか、祐輔に嘘をつくか。

嘘をつくのは…あたしでも正直心が痛む…。


「いる…かも」

あたしの口からとっさに出た言葉がそれだった。

「かもっ…ってなんだよっ」

祐輔は笑いながら言った。一見落着…っとあたしが思った、その時、祐輔はこう言った。

「誰?」

ほら…やっぱり聞いてきた…。

祐輔は知ってていってんのかな、あたしが祐輔を好きだって知ってて…。

そう思うとからかわれてるみたいで、恥ずかしかった。

「ゆっ…」

あたしは‘ゆ’の一文字しかいっていないのに、

「あぁ、裕太かぁ!!」

と祐輔に誤解されてしまった。

確かにゆが付くのは、裕太もそうだけど…。

なんか、テンションが下がったっていうか…ショックというか…。

裕太なんか好きなわけないじゃない。

あたしは何度もココロの中で叫んだ。



裕太とは、岡田裕太(オカダユウタ)で、クラスに一人はいる‘モテるヤツ’だ。女子からは、人気があるけど、男子からは嫌われている。

もてるから。らしいけど…。


いくら裕太がもてるからって…あたしの好きな人が裕太なんて、酷いよ。

「あ〜気にすんなって、裕太が嫌われているから、いいにくかったんだろ?大丈夫だって」

違う違う違う〜〜。

「全然っ違う」

そう言ってあたしは、祐輔を睨んだ。でも、祐輔はあたしの気持ちなんて知らんぷりで。

「照れるなよ〜。なぁ、裕太」

祐輔は後ろを向いて言った。裕太は‘岡田裕太’なので、すぐ後ろのれつなのだ。

なんか、凄く嫌な予感がした。

「裕太〜千夏が裕太を好きだって」

ガバッ

あたしは、祐輔の口を手で抑えた。

なにいってんのよ、祐輔っ!

「馬鹿…」

あたしは祐輔を睨んで、呟いた。でも、もう遅かった。

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