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エピローグ
「シャルとも一回お別れか」
駅のホームで、スピッキーが名残惜しそうにシャルと握手をした。固く握った手は、再会を約束した。
「勉強、頑張れよ」
「うん。……シャルには、色々なことを教えてもらった。僕を旅に連れてきてくれて、本当にありがとう」
「よせ。俺はスピッキーと旅をしたいと思ったからそうした。それに、スピッキーがいたから楽しい思い出もたくさん増えた。こちらこそ、ありがとう」
スピッキーはポケットから一枚の紙片を取り出した。それをシャルに渡す。
「それ、うちの住所。旅をして見聞きしたもの、色々僕に教えて。手紙、待ってる。それと、再会も」
「ああ。またいつか旅に出るまで、俺も待ってる」
そこで駅にアナウンスが流れた。スピッキーの乗る列車がもうすぐ到着するとの報せだ。
「行かなくちゃ」
「それじゃあ、また」
「うん。また」
二人は拳を突き合わせて、別れた。そんな二人を、夕焼けに染まった空が照らしていた。
この小説は以上で終わりになります。
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