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WAR DOLL  作者: 零煉
3/8

立ちはだかる脅威の壁~前篇~

重ね重ね拙い表現とストーリー構成ですみません・・・。


 立ちはだかる脅威の壁~前篇~


 

 「緊張するね……空気がピリピリしてる」

 「肩の力を抜いて、カル。確かに敵は上物で油断大敵だけどさ、身体に力が入ってたら突然の対応が出来ないだろ?」

 暗闇の中、二人の人型が物陰に身を隠しつつ標的を索敵していた。

 一人は、あかい双眸が目立つ少年、鴉煉アレン

 そしてその少年の後を追う、浅葱あさぎ色の髪に栗色の目をした少女、カル

 数分前、二人へ組長から直々に命令が下ったのだ。

 

 『我らの領域で装甲兵器が好き勝手に異形を喰い散らかしている。討伐にかかれ……なぁに、お前らなら幾度も装甲兵器やつらを退けてきただろう、いつも通りでいいんだ』


 「装甲兵器あいつら馬鹿みたいに硬いから攻撃があんまりきかなくて苦労するのに、そんな簡単に出来るものですか!って思ったよね?鴉煉も」

 「はは……思わなかったって言ったら嘘になるけど、腕を上げる為にはいい機会だと思うけどな……俺は」

 強さにこだわる鴉煉を少し睨みつけて、溜息をこぼす。

 前を前を行く少年は本当に戦いを求めている。

 敗れれば意地にでも力を得ようとし、傷ついても何も恐れはしていないその少年は、少し羨ましくて、時々悲しげに映っている。

 ―――――――少し触れてしまえば割れていく硝子のように、少年も何処かが欠落して壊れてしまいそうなのだ。

 でも彼自身、それを分かっていないし、言ったとしてもそれは仕方の無いことでど(・・・・・・・・・)うしようもない(・・・・・・・)のかもしれない。

 性格の異なるもう一人の狂った自分を完全に抑えることが出来ないのだから。

 ふと、前方を行く少年の歩が止まった。

 すぐさま駈も息を殺す。

 視界に入った、硬質な金属で身体が覆われた罪深き殺戮兵器。

 両肩から両手にまで血に塗れた凶刃が装着されており、指先からは小型の高性能機関銃、胴体には無数の突起が目立っていた。

 幾度も金剛不壊の装甲兵器と血戦したが、その殆どが同種の兵器であったのに対し、コレは彼らが見てきた中では新種だ。相手の手の内が知れていない分、あらゆる想定をしておかなければならない。

 「何か一つでも情報があればな………」

 奥歯を噛み締め、拳に力が篭もる。

 敵の行動パターンや攻撃手段、大まかな能力を知っていなければ、こちらの最も効率のよい攻撃、防御を実行出来ない。

 勿論少年たちの属する組織には戦闘しつつ相手の能力を窺い最善の方法で片付ける熟練者も少なからずいる。

 だがその熟練者に比べ少年たちはまだまだひよっ子同然、そんなことは遠い先の話だと言って良い。

 鴉煉は駈の方へ振り返り、彼女が頷いたのと同時、彼も口を真一文字に引き締めて身を翻した。

 

 ザリッッ………………


 足元の細かな砂利が靴底と地面に挟まれ摩擦する。

 その音に気づき方向転換を開始する装甲兵器は、その身に宿した心火のままに激憤と憎悪を露わにせんとした。

 飛び出す15なる少女の肢体、その手に携えられたるは片刃の長剣――――――――――刀であった。

 その後ろに位置する少年は息を沈め一速に諷詠した。

 

 「罪深き此の身体が紡ぐのは 罪業に塗れし詞―――――――<顕現せよ(マティアリアライズ)>同時に(アトワンス)<覚醒せよ(ラウズ)>」

 

 裂かれた指の皮膚から滴った紅き血が、手中に光の筋となって此の世に顕現され、禍々しい大鎌を形作った。

 更に自身の血流が大きく脈動したかのように、ドン、と力が生み出される。

 <覚醒(ラウズ)>は鴉煉の能力を一時的に大幅に上昇させる、自身の全ての血を使用した覚醒方法だ。

 手強いものが敵であった場合、これを使用することで同等になるか、もしくはそれ以上にまで自身の能力を高めることが出来るのだ。

 新たなる禍々しさを纏う鴉煉は気だるげに装甲兵器を一瞥し、口の端を吊り上げた。

 

 「今日は少しくらい楽しめそうだね♪」


 駈はその名の如く神速で装甲兵器との間合いを詰め、鋭利なその刀を斬り下ろした。

変なところで切れてしまって申し訳ございませんm(_ _)m

投稿の間隔がどんどん開いていってしまうと思いますが、忙しい余り改善方法が見つかっていない状況です。


ここまで読んでくださりありがとうございました!!

コメントも付けて下さるととても嬉しいです!!

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