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エピローグ(モノローグ)
静かな風が、ページの隙間を抜けていく。
世界は、穏やかな光に包まれていた。
遠くで笑い声が響く。
ペンを走らせる音、ページをめくる音――。
それはもう、戦いの音ではなく、“生きている音”だった。
やがて、どこからともなく優しい声が流れる。
それはもう、姿のない“彼女”――ルシエナの声。
ルシエナ(声だけ):
「物語は、誰かの心に生まれ、
誰かの手で続いていく。
だから――この空に、つづく線を。」
空を横切る一本の光の線が、
ゆっくりと揺れ、やがて静かに瞬いた。
そして――
パタン。
一冊の本が閉じる音。
世界が、ひとつの“物語”として息を整える。
最後のページ。
白い紙の上に、柔らかな光が滲むように浮かび上がる。
『END……そして、BEGIN。』
それは終わりではなく、
――新しい物語の始まりだった。




