これでずっと一緒
「イザベル!秘薬を飲ませる許可を貰って来たぞ!」
「ありがとうございます、ユルリッシュ様」
覚悟を決めて、秘薬を飲み込む。秘薬が喉を通りすぎる頃、私の身体は柔らかな光を放った。光が収まった頃、ユルリッシュ様が魔法で私の身体を調べる。
「…よし。不老長寿の効果が出ている」
「これでずっと一緒ですね、ユルリッシュ様」
「ああ。家族三人でずっとずっと一緒だ」
ユルリッシュ様に強く強く抱きしめられる。
「よかった…イザベル、ありがとう。イザベルと一緒に生きられるのが、こんなにも嬉しい」
「私こそユルリッシュ様と一緒にいられて嬉しいです。ありがとうございます、ユルリッシュ様」
ユルリッシュ様はふと、思い出したように言う。
「そういえば、俺もそろそろ第二次性徴期に入る頃だな」
「第二次性徴期…ですか?」
「これから俺はぐんぐん成長して、大人姿がデフォになるぞ」
「え、そうなのですか?」
「楽しみにしていてくれ。ユベールが物心つく頃には、父親にふさわしい姿になっているはずだ」
それはびっくり。
「ふふ。じゃあ、子供姿のユルリッシュ様は今のうちに目に焼き付けておかないとですね」
「そうだな、イザベルの視線を釘付けだな?」
流し目をくれるユルリッシュ様。子供姿でも色気がやばい。
「もう、ユルリッシュ様ったら」
「ははは。…愛してる、イザベル」
「私も大好きです」




