ショタジジイと手を繋いで二度目のデート
「イザベル。せっかくだし今日、今から二度目のデートに行かないか?」
「商店街巡りですか!?」
「ああ。行くか?」
「もちろんです!行きます!」
ということでユルリッシュ様と一緒にデートに行くことになった。
「わあ…!」
「凄く面白そうな店がたくさんだろう?」
聖都の商店街は、多くの人々が行き交いとても賑やか。そしてすごく個性的な外観のお店がたくさん。
「すごい…!」
「神官達もよく利用するからな。商品の種類の多さは保証する」
「楽しみです!」
「まあただ、せっかくの初めての商店街なのだし、最初は無難なお店から行ってみるか」
そしてユルリッシュ様に手を引かれてお店に入る。ここの雑貨屋さんはぬいぐるみや食器など多様な商品が取り扱われていた。
「わあ…!ユルリッシュ様、見てください!猫のぬいぐるみですよ!」
「可愛らしいな」
「はい!バステト様に似ていると思いませんか?」
「似てる似てる。お土産に買っていこうか」
「はい!」
バステト様に似たぬいぐるみを購入。ユルリッシュ様が買ってくれた。
「他に欲しいものはあるか?」
「大丈夫です!」
「じゃあ、次はお面屋に行くか」
「お面屋?」
ユルリッシュ様に手を引かれて、お面屋とやらに行く。そこには、様々なお面があった。
「え、すごい…」
「初めて入ったら驚くよな。ここのお面は、東国出身の呪術師のお手製だ。お面によって、様々な効果を得られる」
「え!?」
「なかなか、いいお店だろう?」
ユルリッシュ様が気に入ったお店だけはある。ただのお面じゃないなんて。
「ちなみに、こっちのお面は魔力操作の能力が向上する。こっちは魔力そのものを可視化する。こっちはアミュレットみたいな身を守る効果だな」
「へぇ…!」
「顔につけなくても、持っているだけで効果は発動するから何か買っていくか?」
「…じゃあ、この身を守る効果のお面でしょうか」
「これは…狐の面か。ならば危険回避の効果だな。二人でお揃いで買おうか」
そして狐のお面を購入。なかなか素敵な買い物が出来た。
「次は呪具屋に行ってみようか」
「呪具屋?」
「呪術師の使う道具や、呪術師が作った道具が売ってるんだ。面白いぞ」
次はユルリッシュ様と共に呪具屋に行った。
「ちなみに、こんな不思議なグッズもあるぞ」
「わぁ、空を飛べる魔法の箒…!」
「箒なんか使わないで馬車にでも魔法をかけたらいいのにな。東国の呪術師は発想がわからない」
「でも、面白そうです!」
「…落ちたらと心配だから、買わないぞ」
ちょっと残念。
「代わりに、こっちを買ってみるか?」
「え?…短剣?」
「どうも東国では、嫁入り道具でもあるらしいぞ。あと、お守り代わりの意味もあるとかなんとか」
「面白いですね!」
「ちなみにもちろん呪具だから、呪術的な効果もある。この短剣の場合、所有者に対して悪意あるものを一定の距離に近付けない効果だな」
なんだかものすごい効果。
「それだけすごい効果だと高そうですね」
「ゼロの数が違うよな」
「…え、値札怖い!」
「まあ、お金はあるから心配するな。買ってやるから待ってろ」
「え!?」
遠慮しようと思ったのだけど、結局買って貰ってしまった。
「次はどのお店にしようか。お持ち帰り専門のお菓子のお店なんかもあるが」
「あれ、そっちは飲食店街じゃないんですね」
「お持ち帰り専門で、その場で食べられるタイプじゃないからな。立ち食いするにも、ぼろぼろ崩れて商店街が汚れるからご法度だし」
「ぼろぼろこぼれる」
「パリパリの薄い生地に、カスタードクリームと苺のスライスを挟んだ新手のスイーツだ。行ってみようか」
ユルリッシュ様と一緒にそのお店に行って、お土産を購入する。帰ったら二人でそれをお茶菓子に一緒に食べることにした。
「たくさん買いましたね!」
「そうだな」
「今日はこのくらいにしておきましょうか」
ユルリッシュ様にたくさん買っていただいたから、これ以上はさすがに申し訳ない。
「そうだな。今日はこのくらいにしておこうか。じゃあ、帰ろう。今度のデートでは聖都のどこを巡ろうか?」
「ユルリッシュ様と一緒に行けるなら、それだけで嬉しいです!」
「はは、謙虚だな。なら、次のデートのプランは練っておく。楽しみにしておいてくれ」
「はい、ユルリッシュ様!」
こうして楽しい二度目のデートは、無事良い思い出となって終わった。お土産もたくさんで、幸せな一日になった。




