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ショタジジイが勝って安心する

「ユルリッシュ様っ！！！」

ユルリッシュ様の元へ走る。そしてユルリッシュ様に抱きつく。

「よかった…ご無事で本当に、本当に良かった…」

「約束したからな」

「心配したんですからね！？」

思わず涙目になってしまう。圧勝していたとは言え、本当に本当に心配したのだ。

ユルリッシュ様の胸の中で、ポカポカと軽くユルリッシュ様を叩く。

そんなことをしていたらノエル様は伸びたままで治安部隊に連行された。起きたら牢の中かぁ。可哀想。でも、どうでもいいやと思えた。

「もう無茶はしないでくださいね！」

「無茶なんかしてない。余裕だっただろう？」

「…じゃあ、危ないことはしないでください」

「危なげなく勝っただろう？」

「もう！いいから、こんなこともうしないでください！」

私は怒るも、ユルリッシュ様は余裕の表情。

「わかったわかった。お前のことが絡まない限りは大人しくしとく」

「私のことが絡んでもダメです！」

「愛おしい妻の名誉がかかっていたら、俺は我慢出来ない」

「…むぅ」

そんな言い方されると、なかなか言い返し辛いけど。ユルリッシュ様には、危ないことはして欲しくないのです。