ショタジジイにデートに誘われる
すっきり爽やかな朝を迎えて、私はユルリッシュ様と午前中の平民達への治癒を頑張った。疲れはするけど、みんな喜んで感謝してくれるので気分はいい。
「今日も良く頑張ったな、イザベル」
「ありがとうございます、ユルリッシュ様。ユルリッシュ様もお疲れ様です」
「ありがとう。それでな、イザベル。今日の午後なんだが星辰語の翻訳は少しお休みして、一緒に出かけないか?」
「え?」
「夫婦の親睦を深めることも大切だろう」
そうユルリッシュ様に誘われて、正直すごく嬉しかった。ユルリッシュ様は私のことをちゃんと大切にしてくれる。それにすごく安心した。
「ぜひご一緒したいです!」
「それは良かった。じゃあ、早速だが今から行こうか」
「はい!」
ユルリッシュ様と手を繋いで大聖堂を出る。大聖堂は聖都の中心にあるので、ここからなら歩いて聖都内のどこにでもいける。
「今日は飲食店街に行こう。聖都の飲食店街は賑やかで美味しいところばかりだから、イザベルもきっと気に入る」
「はい、ユルリッシュ様!」
ユルリッシュ様に手を引かれて、私は飲食店街に向かった。




