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付いている奴等と付いてない奴

 ギルドに依頼達成と仲間が入った事を報告してると俺の顔を見てすっ飛んで行ったギルド職員が顔を真っ青にして帰って来た。

 俺の脇にはジブラルタルがおり、俺に肩を回されてダル絡みされている。


「エルフってのは長寿の生き物だ。

 お前まじで60なの?」

「は、はい。僕は60歳です」


 すげーなエルフ。


「ポール。聞いたか?お前、誰よりも若そうな奴が1番年寄りだぞ?

 下の毛も生えて無さそうな癖に」


 ケツを揉めば柔らかい。ひゃぁと可愛い悲鳴をあげる。


「マクミランさん。

 ギルド長がお呼びです」

「あ?俺は疲れてんだ。

 また今度にしろ」


 呼びに来たギルド職員に中指を立てて受付が終わったのを確認する。そして、打ち上げパーティーと新加入を祝って豪勢にやることにしたのだ。

 故におっぱいババアに構ってる暇は無い。


「んじゃ、行くぜ!」


 ジブラルタルを脇に抱えポールと共にギルドを後に。


「マクミランさん!ギルド長の呼び出しを蹴って大丈夫なの!?」


 ポールはどこ行くんだと言う顔で俺を見ていた。必死過ぎて笑う。


「大丈夫だろ。

 命令じゃねーし。そんな事より打ち上げパーティーだ。お前等そう言えば童貞か?童貞か」


 1人はエルフとはいえシスター、1人は如何にも持てなさそうな陰キャそうなガリだ。彼女が居るとは思えない。案の定2人とも顔を赤くしてそうだけど何で突然?と言う返事だ。


「前々から思ってたけど、方舟はアルトのハーレム化してるから娼館とか行かないよな」

「娼館行くの!?」

「そうだよ。

 だから童貞か聞いたんだよ」


 別に童貞じゃなくても行くけど。


「それに、娼館はヤルことだけが目的じゃねぇ。

 いいから着いて来い」


 ジブラルタルを担ぎ、ポールの腕を掴んでピンク街にレッツゴーだ。

 そして1番の高級店にイン。


「3人。野郎2人はドーテーで1人は女。

 取り敢えずパーティーな。プレイは流れで」


 入り口にいるドアマンに告げるとドアマンはありがとうございますと深々と頭を下げ、扉を開けて共に中に。


「お部屋を準備して参りますから暫くこちらでお待ち下さい」


 サロンみたいな場所がありそこには様々な冒険者や金持ちが座っている。俺も椅子に2人を降ろしてから顔馴染みを探す。


「お、マックじゃねーか!

 久しぶりだな!聞いたぞ、箱舟やめたんだったな!」


 早速声をかけられた。見れば槍使いのエドことエドワードだ。年は20後半の30手前。イケメンで腕もありランクもBと経歴や財産には何の見劣りもないが、まぁ、言動がすけべ野郎のそれなので全くモテない。故に大体娼館にいる。


「よぉエド!

 お前、いつ来てもいるな!そうだ、辞めたんだ」

「なら俺んとこ来いよ!

 お前ならいつでも大歓迎だ!おいウィル!」


 エドと同じパーティーのウィル、ウィリアムを呼んだ。ウィリアムはエドより更に歳上で40代だ。猟師も兼業しており腕も非常に良い。技術と知識はウィルから学び、ウィルとの関わりからエドとも知り合った。


「方舟一緒に辞めた奴とパーティー組んでんだよ。

 んで、こっちが新人。よぉウィル!久しぶりだな!元気にしてたか!」

「ああ、マック。

 久しぶりだな。そっちの2人は始めましてか?いや、ヒューム君の方は見た事あるな。確か事務方とエンチャーターだったか?」


 ウィルが俺の隣りに座る2人を見ると顎髭を撫でながらポールについて思い出し始める。


「そうそう。

 コイツはポール。方舟の急成長に追いつけなくてクビになったんだよ。ンで序でに最近じゃもっぱら大物狩りとか新地開拓ばっかして俺もそーゆーのやりたい訳じゃねーから方舟辞めたんだよ」

「成程。

 改めて挨拶しよう。狩人のウィリアムだ」


 よろしくとウィリアムが手を差し出すとポールもそれを恐る恐る握った。


「ぽ、ポールです。お話は、マクミランさんから時々聞いておりました」

「変な事は吹き込んで無いだろうな?」


 ウィルが顔を顰めて俺を見る。失礼な。

 俺より凄腕の狩人で、多分暗殺者だぞとかしか言ってねぇ。いや、言ってたわ。法螺吹いたわ。


「言ってないよ。

 ホントホントー」

「言ったな。

 まぁいい。マクミランが何を言ったか知らんが、弓や山での歩き方等についてはマクミランの師匠だからな。知りたいことがあったら何でも聞いてくれ」


 ウィルはジブラルタルにも告げる。


「あ、はい!

 僕はジブラルタルです!一応、聖職者なので後方支援系です。弓と魔術も扱えます!よろしくお願いします!」


 ジブラルタルが頭を下げるのでウィリアムもよろしくと頭を下げた。


「後方ばっかじゃねーか。

 前衛はどーすんだよ」

「俺が兼ねてる。

 シールドもあるし。下手な前衛置くよりこっちの方がやりやすいんだよ」


 エドが呆れた顔をするので俺が告げる。エドはそーだったなと何か思い出した顔をした。


「お前等、マックの無茶に付き合いきれなかったら俺んトコ来ていいからな。マックが良しと認めてるんだから腕は相当なんだろう。後は経験積めば良い筈だ。

 初心者歓迎だぜ?」


 とエドが笑い、ウィルもいつでも待ってるぞと告げたところでボーイがやって来て準備が出来たと告げた。

 俺達は2人に礼を言って案内された部屋に向かうのだった。

 部屋に入ると女の子が三人、薄着で待っている。酒と食べ物もある。


「さて、少し遅れたがパーティーの結成と新人の加入を祝ってだな」


 俺は羽織っている上着を傍にやって来た娼婦に渡す。ボーイッシュな雰囲気を持った少女だ。


「お久しぶりねマックちゃん」

「おう、久しぶりだな」


 娼婦を抱き寄せてディープキスをしてやる。


「わ、わっ!?」


 ジブラルタルが顔を真っ赤にして口を塞ぎ、ポールは顔を赤くするもジブラルタル程は動揺していない。


「かわい〜

 君幾つ?」


 それに反応するのはお姉さんタイプの娼婦。

 

「おーし!

 お前等グラスを持て!」


 そして、乾杯をした。楽しい宴の始まりじゃ!!

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[良い点] マックちゃん男前すぎて惚れるわ
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