60 愛は、この世界のすべてである。
愛は、この世界のすべてである。
ジラはそのまま螺旋状になっている階段を上がっていった。(それは小さな塔のようになっている建物だった)
そのままジラは幽霊の学校の最上階に近い場所までやってきた。
階段を上がり切ると、そこから横に石で作られている小さな橋があって、そこからジラが階段を上がってきた小さな塔のような建物から、幽霊の学校の本館と呼ぶべき建物まで移動できるようになっていた。
ジラは小さな橋を渡って、本館のほうに移動をした。(橋の上では強い風が吹いていた。強くて、とても冷たい風だ)
本館にたどり着くと、そこはとても広い吹き抜けのある空間に出た。
そこまできたときにジラはとても綺麗な音を聞いた。
とても綺麗なピアノの音。
誰かがピアノを演奏している。
その音は、ジラのいる場所から、さらに上にある場所から聞こえてくるようだった。
ジラはその吹き抜けの中を夜の風と一緒に移動をする。
そのままジラは吹き抜けの空間を抜けて、小さな階段を上がって、ピアノの音に導かれるようにして、ある小さな木製のドアの前までたどり着いた。
そのドアには獅子を象った取手が付いている。
ジラは小さく深呼吸をしてから、気持ちを落ち着かせて、その獅子を象った取手を持って、とんとんと小さくそのドアをノックした。
すると「どうぞ」と部屋の中から声がした。
懐かしい声。
その声を聞いて、ジラは自分の心臓がどきどきと高鳴っていることを確認する。
その声は間違えなく、世紀の天才マッドサイエンティスト、浮雲ひまわり博士の(とても可愛らしい)声だった。




