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飴と鞭 第7話

作者: 斉藤ひとみ

父がいなくなった事で私達を迎え入れたかったから最初の頃はとてもとても優しかった母。けれども段々と本性を表し出しました。嫁に来たと思って生活しなさいよ。私は無力だった。またもや母の支配下に置かれることになってしまった。自由と愛を求めて母の元を飛び出したのに、子供を育てるために、子供と離れたくなかったから、私は従った。暫くするとほぼニートな私の弟の世話も全て押し付けられていた。自分はご飯を家で食べないから、知らんぷり。私が手の込んだ料理を作った時には娘にこっそりおばあちゃんも一緒に作ったのよと、しょうもないウソを平気でつく。私は子供達にも何も言わない。何故って子供達が悲しむのは見たくなかったから。そのうち元旦那が再婚したら何を思ったのか新しい奥さんと仲良くなって旅行に誘う私の母。当日になったら私は行かないわ。あなた達でいってらっしゃい。私は地べたを舐めるような思いがした。ある日、元旦那の実家に行かなければならない時に私の母は私が用意した菓子折りをすっと横取りして何食わぬ顔をして挨拶をした。帰り道で半分払うから。別にいらないから。この人はいつまで経っても私より自分が可愛い人なのだ。息子が3歳の時に子供の足で15分くらいの所で私は朝早くから働いていた。ある日、10時近くに息子が一人で来てしまった。私と連絡が取れないので、私の母に連絡をした会社の人から、いきなり平手打ちをしてたわよと笑って言われた。帰って直ぐに私は母に抗議をした。孫は可愛がってくれていると思っていた。なのに自分の体裁のほうが大切だったのかとかっかりした。もしも車に轢かれて死んだらどうするんだと言って返ってきた言葉はそしたらその子の運命だ。と。何を言ってもダメなことが分かった。直ぐに保育園に入れて一度帰って保育園に連れて行ってまた仕事に戻る生活をした。それから会社でイライラしてしまうことが続き、会社の人たちからイジメにあった。もう生きていても子供たちの為にもならないような気がして、大量にお酒を飲んでドブ川に飛び込んだ。目が覚めたら岸にいた。口の中もドブ臭い。それよりとても寒くて子供に会いたくてそのままうちに帰って息子の布団に入って寝た。次の日、母の言葉はあんな浅い川で死ねるわけないでしょうと。かける言葉はそんなことなの?私は次は深い川にしようと思いました。息子が小学生になり、運動会には元旦那と奥さんと息子の弟になる子供が来ます。お弁当にはエビフライや煮物がいいでしょう。と口だけ出す母。私が寝ずに作ったお弁当。手伝ってって言えば可愛げもあるのにと母は言いますが、子供の頃から本当にお願い事をした時に限って突き放されてきた私には頼るつもりも無かった。そして昼になり、真っ先に茹で野菜を口にして腐ってると吐き出した。私は普通にスルーして子供達と食べた。本当に私の親なのに私が嫌いなのだなと。私はそれでも母が好きなので誰にも喋りません。子供達も慕っていました。

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