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Cremera  作者: Deus_ex_cancer
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クリメラ

誤字脱字ありかもです。

 煌々と照らされた部屋に、1人の老人がいる。老人は蛍光灯の下で、何か喚きながら忙しなく動いている。

「あと少し、あと少しなんだ、あと少しで私の研究が」

 老人の周りには、ケージに入ったマウスや、何かの臓物、肌色の皮などがある。他にも、ビーカーのような実験器具が置いてある。

「あと少しでクリメラが...」

 老人は手に持ったメスで、臓物を切り裂いていく。周囲には異臭が漂い始め、生々しい音が独りだけの部屋を支配していく。

「私の命より早く、より早く完成させなければ...」

 老人の口振りからして、老人の命はもう長くないようだ。老人は必死に、血走った目と血生臭い手を動かす。

「早く、早く、早く、早く早くはやくはやく」

 老人の手が震えだす。歯が打ち鳴らされる。目の焦点がぶれる。脳が狂気に侵される。

「だめだ、ここでしっぱいしたらもう」

 老人の動きが止まる。目が見開かれる。心臓を抑え、倒れる。喉を掻き毟る。

 時間が来たようだ。時間が止まったかのように、部屋に静寂が訪れる。


 老人は運が良かった。

 神は、そんな者がいるのであればだが、彼に手を差し伸べた。

 彼はもう一度の生を授けられたのだった。



「今朝未明、老人の遺体が発見されました。

 遺体は一週間前のもので、警察によると孤独死の可能性が高いそうです。また、現場からは動物の内臓と、人の皮膚が発見されました。老人のDNAと一致したため、事件性は薄いそうですが、引き続き捜査は続けられるそうです。」


「老人は科学者であることが判明しました。関係のあった科学者によると、老人は人と動物の力を掛け合わせる研究をしていたようです。彼の死の間際に実験が成功していることが分かり、彼と以前に親交のあった研究者が引き継ぎ、研究を続けていくそうです。」


「科学者の日山信彦氏がノーベル賞を受賞しました。信彦氏は、三年前に遺体で発見された科学者の研究を引き継ぎ、それを完成させました。新技術の名称はそれに継ぎ、「クリメラ」とされました。これにより、世界の技術レベルが大きく進歩することが予想されています。」







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