DEATH&ALIVE
【生徒会室】
「よくあんなものを思いついたな。一般的には二足だけど、バランスを考えてあえて四足にするとは」
「まあ、二足歩行ほどバランスの悪いものは無いのでね。もし飛ぶのであれば問題ないかもしれないけど。そうそう、防護壁内に高さ十五メートル以上の大型機動兵器を造れる施設を貸してほしいんだが」
「それなら最外区画に作った方が良くない。そうすればどこに行くのも便利だし」
「それでは最外区画を全面製造プラントにしていいですね」
「全面か。そんなに必要なのであれば仕方ないが、緊急時は使えるようにしておいてくれ」
「了解です」
【防護壁内 最外区画】
通常ここには誰も立ち入ることは出来なくなっている。防護壁内外を出入りする場合のみ通ることは出来るが、それでも滅多にない。
「こんな広いところ全域借りて何を造ろうとしてるんだ。ロボットとかならこんなにも要らないだろ」
「そりゃもちろん、ロボットも造るけど、それはあくまで地上用で、宇宙空間を移動するときに使う艦がいるから、それを造る場所がここしかないんだよ」
一応、今の段階では四足歩行を六機、二足歩行を六機、主力量産機(無人機)を数百機造るつもりだ。間に合えばもう少し数を増やしたり、武装を改良したりも出来るんだが。もちろん武装はすべて自衛程度にとどめてある。自衛用でも艦を沈めることは出来るだろうけど。部品は全部生徒会が発注している。魔獣が出現して大半の街は廃墟と化していたが、一部ここと同じように防護壁などを作り生活しているところがあった。もちろん今では金属は魔獣出現前の約五十倍にまで価値が上がっているが、完成した量産機を一部分けるという条件で半額にしてもらった。それでもまだ二十五倍だ。他のものもかなり物価が上がっているが、大体は防護壁内で採れるので生活には困らない。野菜や果実は防護壁内第三区画にある畑で採集できる。魚介類も防護壁内第二区画にある池で大半は取れる。もちろん鮪や鯨なんてものは取れないが、淡水魚なら問題なく採れる。ただ、金属だけは全くと言っていいほどどこからも採集できないので、他の所から買い取るしかないのだ。現状、衣食住は特に困るようなことは無い。子供の教育も大丈夫だ。幼稚園や保育所から小学校、中学校、高校、四年制大学、短期大学、大学院まである。もちろん、大学などの学部は大体はあるし、研究室もしっかりとした設備がある。公共サービスにおいては、名目上の役所はあるが、ほぼ剣零高校が役所の仕事を担っている。そういえば、剣零高校は『特別魔獣対策専門学校』という名前になったんだった。略して特魔対。なんか変な名前だけどまあ仕方がない。特魔対とは普通の学校とは違い、魔獣と戦うための子供を教育する機関だ。とりあえず、簡単にまとめると次のようになる。
《第一区画》
特魔対、男子寮、女子寮、教員寮、生徒会
《第二区画》
警察、病院、消防、各種学校、商店街、重工、科捜研、科警研
《第三区画》
田、畑、墓地、教会、神社、寺、博物館、鍛冶屋、公園、居住区、商店街、役所、水素発電所
《第四区画》
艦船製造プラント(全面)
よくここまでのものを造ったものだと思うけど、まあそのせいで特魔対は現状金欠状態だ。収入は子供からの寄付に近い税金で賄っている。生徒会からは約八割に相当する六億円以上を寄付している。生徒会は一応十二人いるので一人当たり五千万程度だ。あまりにも物価が高すぎてこれだけの金額でも出来ることは少ない。それに特魔対は生徒会に指揮権があるので寄付をしても返ってくるようなものだ。まあ、魔獣に対抗できるのが子供しかいないから仕方がないのかもしれないが。魔獣を倒すには特殊な武器が必要で、それは冬夏以外の大人には触れない。武器の製造も子供にしかできない。大人は見ていることしかできないのだ。今回はただの兵器を相手と想定したロボットだから大人でも作れるかもしれないが、好奇心がそれをさせなかった。
「十二機のロボットは生徒会用なんだろ。二足と四足はどっちがどっちなんだ」
「僕たちは四足、ハルたちが二足だよ。もちろん、今だけだから、あとでいろいろ作れるから」
それからというもの、放課後はいつもロボットの開発のために最外区画に閉じこもっていた。一応、授業はあるのでそれは受けないといけないが、それが終われば誰よりも早く特魔対を出て、最外区画に向かった。
「運送用のヘリはまだ来ないのか。少し遅すぎる気がするが」
「確かに。もう来てるはずなのに」
本当ならとっくに着いて、今頃造り始めてるはずだったのに、全然来る気配がない。まさか向こうの防護壁に何かあったんじゃ。
「運送ヘリと通信は出来ないの」
「出来るわけがないでしょ。向こうの使ってる周波数も知らないのに」
他防護壁との通信はすべて動物を使っている。なんてアナログなんだと思うかもしれないが、それ以外方法がないのだ。今では防護壁内でしか通信は出来ず、防護壁間では一切通信もケーブル系統も使えない。だから人に懐いている魔獣で運んでもらうしかない。
「それなら、レーダーで周辺調べて。何か飛行物体映ったら教えて。もしかしたら出発遅れてるだけかもしれないし」
何か積み忘れに気付いて、一度引き返したりしてるのかもしれないし。さすがに防護壁なんかがそう簡単に壊れるものでは無いから、向こうの防護壁には何もないと思うけど。
「ここから北西に五十二キロ先で魔獣と戦闘中の飛行物体を確認。船籍はKOB1357D。目的の艦だと思われます」
「空中戦闘ということはまさか魔獣に飛ぶやつもいたのか。これじゃ物資が届かなくなる」
「いや、あれは地上から上空に向かって攻撃をしているだけだ。この熱源反応を見ればわかる」
こんな機械どこに置いてあったんだ。さっきのレーダーといい、この機械といい、なんでこんなものがおいてるんだよ。
「艦、撃沈を確認。積み荷と乗員の無事は確認できず」
「ロボットは造れなくなったぞ。どうする」
「決まってるじゃん。自分たちで材料を集めるの。それ以外にどうするの」
やっぱ言うと思った。カケルは相変わらず一度始めたら良くも悪くも絶対にあきらめないからな。何としてでもロボットを完成させるんだろうな。もちろん誰も怪我はしないようにはするけど。
「じゃあ、KOBまで行こうか。早くいけば計画は崩れずに済むかもしれないし」
「せっかく行くなら、KOBよりもそこの近くの山の方が良い金属が埋まってると思うよ。KOBもそこで採掘してるみたいだし。もしかしたらまだ見つかってない金属が見つかるかも。もちろんそれは僕がもらうけど」
「恋くん、それってキラキラしてるから?好きだね、そういうの」
恋は昔からキラキラ光るものが好きだった。今も恋の部屋は比喩なんかではなく本当にキラキラしている。
【コンスロカ山】
採掘なんてことをするの当たり前だけど初めてだな。大体の金属は酸化してたりするから、還元しないといけない。そこは今回だけ全部無料でしてくれるから問題ない。が、この採掘方法は何とかならないのか。なんでもすぐに飽きる奴が言うのもどうかと思うが、地味で飽きてしまいそうだ。せっかくならもっと変わった方法でしたい。
「おい、カケル。簡単な方法ほど達成感はあんまり感じられないぞ。それでもいいなら、この辺の土を全部持って帰って、金属を探すのも悪くはないが」
「いや、それならこのまま頑張る。持って帰って何も出なかったら時間と手間が無駄になるからな。それに、達成感は少しでも大きくないと」
「じゃあ、このまま頑張ろう」
確かに少しだけなら金属は出てくるがこれといって目標に届くほど大きな金属は出てこない。誰か大きな金属掘り起こさないかな。
「あっ、これ多分大きいよ。カケルのは全然大きくないけど」
「なら、僕ももっと大きなやつ見つけてやる。どっちが大きな金属見つけられるか競争だ、コイ」
「あいつらは本当にバカだな。いつまであんなどうでもいいことで競い合ってるんだろうね」
「いいじゃない。競ってくれれば、それだけ数も大きさも大きいのが見つかるんだから。あれ、レンは参加しなくていいの。負けず嫌いのくせに」
「ああ、その必要はない。数でも大きさでも負けないだけの金属は見つけている。競う必要はもともとない」
いいよな、レンは掘らなくてもどこに金属が埋まってるか見えてるんだから。その能力分けてほしいな。僕の能力じゃ、見つけてから全部を掘り起こさなくても金属の種類とサイズが分かるだけだし。レンの能力は僕の能力よりもはるかに役に立つ。レンと勝負したら確実に負けるだろう。でも、僕の目標はレンに勝つことだ。勝てる日はいつ来るんだろうか。
「あいつら勝負してたら採掘量が三倍以上に上がったな。どうしてあんなに勝負できるんだろうね」
「二人とも勝負してる理由は違うと思うよ。だって恋はキラキラするもの好きだからしてるだけだし、カケルは恋と違ってそんなのには一切興味はないけど、採掘した金属でロボットを造れるからしてるんだよ。理由は違えど、ゴールは一緒、そういうこと」
「ハル、お前は何を言ってる。今のカケルはロボットよりも金属の材質に興味を持ってる。魔獣と同様に異世界の金属を探してるんだ。知っているだろ、あいつは非日常を求めて生きてるってことを」
「そうだったな、じゃあロボットはその次だな。しっかし、なんでここには魔獣が近寄ってこないんだ。普通なら魔獣の一体や二体襲ってきてもおかしくないのに。」
「この付近だけ結界が張ってある、それも強力な。これだけの結界を張れるのはカイルと同等じゃないと無理だ。そうだよな、シャロン」
「あなたには私が見えていましたか。レンくんはあまり甘く見ているとそのうち後悔しそうですね。KOBにもこれだけの魔力を使えるものがいるとは」
魔力って魔法を使えるのか。本当に魔獣以外にもいろいろ来てるみたいだな。
「今、魔力って言いました?それって魔獣が使える魔法と同じですよね。それ僕も使えますか。使えるなら教えてください、今すぐ。できれば、ロボットを造るときに魔法も組み込みたいのですが」
「カケルくん、落ち着いてください。急いでも魔法は逃げませんよ。もちろんたいていの人は魔法を使えます。もちろんあなた方全員もです。ただ、日常マナに触れることが無いのであまり大きな魔法は使えませんが」
「マナって、魔法を使うときに使うあれですよね。よし、これから毎日ひとつ以上魔法を習得する!」
「それはそれは、期待していますよ。ちなみにマナは魔法を使うときに使いますが、正確にはマナを魔力に変換してからの使用になります。そのため変換機関が何か必要になります。例えば、この石です。これは使用回数が限られていますが、それなりに変換効率は高いです。カケルくんが先ほど言っていた、ロボットに組み込む場合は、このような安物の石では効率が悪すぎて、ロボット本体よりも石が大きくなってしまいます。一番良い例は、魔法で大きな変換石を作る事です。それを続ければ次第に濃度が増して効率も大幅に上がるでしょう」
「で、魔法はどうやって習得するんですか。早く教えてください」
「じゃあ、私の試練をクリアすれば教えます。もちろん失敗すれば教えるのは先になるでしょう」
試練か、それならものによるだろうな。魔獣を倒すくらいなら別にいいが、制限時間があるやつとか数が多いやつは無理だと思う。
「試練って何ですか」
「この一帯の結界を一時的に無効化します。その間に襲ってくる魔獣をすべて倒してください。一体でも倒せなかったらその時点で失敗です」
へえ、魔獣か。一定時間がどの程度か分からない分、どの魔獣どれだけが襲ってくるかも分からないのはちょっと困るな。でも、諦めるていう選択肢はどこにもないし。
「全く構いませんが、一つだけ条件を。ドルガナの指定した情報と略奪破壊した兵器特にロボットは全部僕の所有物とさせてもらうことです。構いませんか」
「おい、一つじゃなくて2つになってるぞ」
そんなことどうでもいいだろ。シャロンならそんなことは気にしないんだから。
「ええ、それは良いですけど。ロボットをカケルの所有物化させるのはいいですけど、どこに置いておくのですか。ドルガナから略奪破壊した場合、相当な数になるので最外区画だけでは足りないと思いますが」
「それは大丈夫ですよ。だってここの地下を使えば、何機でも収納できるし、それに修理すれば十分な兵器にもなる」
新しいロボットを造るよりも中古でも修理する方が安く済む。それに性能等を調べれば、ドルガナを超える性能の兵器を造れるかもしれない。
「それでは、周辺の結界を解除します。よろしいですね」
「もちろん、今すぐして」
シャロンが結界を解除させる魔法の術式を唱え始めた。明らかに日本語でも英語でもない。全く聞いたことのない言語だ。おそらくカリストアの言語だろうな。あとで教えてもらわないと。結界を解除しているというより、魔法で魔法にハッキングしているという方が正しいだろう。魔法の術式を書き換えて魔獣に対する効力をすべて無効化したようなところだろう。
―十数分後―
はあ、終わった。最近あんまり戦ってなかったから少し鈍くなってるな。試練だって言うからもっと強い魔獣が出てきて苦戦させられるのかと思えば、ただ単に数が多いだけで特に苦戦はしなかった。最近授業が再開されたおかげで、魔獣と戦う時間が無くなっていた。防護壁外に出るのは日曜とたまに土曜だけだ。
「じゃあ、ドルガナの情報を教えて下さい。ドルガナの魔獣転移方法、魔獣の生態情報も」
「分かりました。でもその前に採掘物をすべて防護壁に持って帰ってからにします。ずっとここにいても安全とは限りませんし」
あれ、結界はシャロンが解除してから何もしてないけど、自然に元に戻るんだろうか。まあ、そのうち結界が消えていたら誰かが元に戻すから大丈夫だろう。
【生徒会室】
あれ、なんか生徒会室が大きくなっているような。そうか、隣の空き部屋と繋がってるんだ。誰だろ、こんなことを勝手にしたのは。
「うわあ、これ誰が買ったの。これって画面付きのテーブルだよね」
「喜んでくれてうれしいな。これ前に作って使い道がなくて困ってたんだよね」
なんだ、カイルが作ったのか。それなら部屋が大きくなってるのも納得できる。カイルは部屋の増改築や家具を作るのが得意で、その上速度もその辺のとは全然違う
「それではカケルの言っていた通り、魔獣の転移方法と生態情報について話します。手元に映している紙を見てください」
「レン、これどうやって使うの」
「何を言ってる、携帯とかと使い方と同じだ」
へえ、こうやって使うのか。最近の機械はあんまり使い方がよく分からない。携帯も電話とメール以外使い方がよく分からない。ゲームは今のところ唯一あのゲームしかしていない。他のゲームは全部飽きてしまった。あのゲームっていうのは『アナザーワールド・オンライン(略称:AWO)』というゲームだ。海外の会社が作ったゲームだが、どこの国の会社かも分からないし、珍しくホームページも存在していない。発売当日で十か国計八億人以上に遊ばれていた。一応売りはARゲームなのでリアリティーはとても高い。でもそれではただのARゲームで人気が出るとは言えない。AWOの特徴はゲーム内の仮想通貨が現実では大手コンビニや百貨店で使える割引券や無料引換券などと交換できる。このゲームが今になって余計気になっているのだが、それはゲーム内のモンスターとドルガナがこっちに送ってきた魔獣とそっくりというより同じだ。ゲームでは世界はあくまで異世界で、ドルガナやカリストアなどの国名が出てくることもなかったし、ARゲームである分いくつかの制約もある。もしゲームとこの世界がつながってた場合、あの魔獣が出てくることも――
「――ける、カケル、カケル!聞いてるのか」
「ああ、ごめん。何の話だったっけ」
「魔獣の出現方法とその位置だよ。どうしたの、眠いなら部屋で寝たらどう、話の内容はあとで伝えるから」
「いや、大丈夫。ちょっと考え事をしていただけだから。シャロン続けてもらっていいよ」
「まず、出現方法ですがドルガナは空間転移の技術がとても発展しています。空間転移の際にできる出入り口は『ゲート』と呼ばれています。こちらにはその技術を用いて魔獣を転移させたものと思われます。そして、カイル達もその方法でこちらに来ています。ゲートの出現位置ですが、これはテーブルに表示します」
これはこの周辺の地図だな。なんだこれ、赤青黄緑の四色でゲートの位置を表示している。この色の違いは何なんだろう。
「赤はカイルやシャロンが来たゲートだな」
「そうです。レンの言う通り赤はカイル達のゲートです。黄色は超級師団級、緑は低級中級上級のゲート出現位置です。位置の規則性は分かりませんが、ゲートごとに出現する魔獣の種類は決まっています」
「なあ、レン。このゲートの配置って、あれに似てない?こうやって線を引けば――」
「たまにはカケルも賢いことを言うな。この並びは黄金比か。それに中心はここのようだな」
「オウゴンヒというのは何か分かりませんがここを攻撃する際に出来るだけきれいに並べたらこうなったようです。今の軍の上層部は変なこだわりがあるようですので、仕方ないですけど、これは意味があるのかよく分かりません」
「ちょっとまって、これってもし本当に黄金比だった場合、海上や海中それを超えて海外にまでゲートが出現する可能性もあるんじゃ」
「ええ、それは否定できません。が、いくら軍事大国のドルガナと言っても出来ることは限られています。それだけの数のゲートを出現させることは無理だと思います。それにそんなことをしてまで、こっちの世界を侵略するのであれば、本国から軍隊を持ってくる方が安くそれに早くできます。この方法をとっているのは別に何らかの意味があると思っています」
「カリストアはドルガナ・レドニア両国を攻撃している。そしてその内、軍事大国であるドルガナはこの世界を攻撃している。これってカリストアがこの世界を攻撃しているのと同じじゃないの」
「確かにそうだな。間接的にだが、攻撃されているのは確かだろう」
それよりも一番危険なのはそのゲートを巨大化して、この世界にドルガナの軍隊が来ないかが不安だ。もちろん、カリストアやレドニアの軍隊が来る可能性もある。そんなことが起きないように願いたいが。
「それまでに、そんなことが起きてもいいように準備を整えておけば問題ないんだし、防衛設備を強化させよう」
「カケル、資源を自動で採集できるような機械を作れ」
自動でか。もっと楽に採集できる機械なら作れなくないけど。
「コンピュータでも組み込んだらいいんじゃない。ほら、人工知能っていうのがあるし」
「人工知能があればできなくはないが、どうやって人工知能を手に入れるんだ」
「レーン?できるよね。イクも一緒に手伝ってあげて」
そうか。レンレンなら基本何でもできるんだった。
それにいっくんはもともと機械系はかなり得意で、たいていの機械は造れる。
まあ、その辺の機械と人工知能が一緒なのか僕には分からないけど。
ハルさんがレンレンにあんな話し方するの珍しい。