1-4超絶美少女
あれから回復屋では結局起きていたノリは、回復屋に色々なことを聞いた。
「とにかく俺は腹が減ってるんだ。どうやったら食べ物に手が届く?」
「それなら…ちょっと…まって…」
回復屋は一旦暗い部屋から抜け出した。
10分後…
「あいつ遅いなー。」
1時間後…
「んー、遅すぎる。」
4時間後
「おそーい!」
6時間後
「…」
完全にノリは餓死しかけていた。この世界に転生してから3日間なにも食べていないのである。
と、突然電気がついた。
「あの…」
「…」
「いつになったら…声かけてくれるんですか…かれこれ6時間待ってます…」
「お前最初からいたのかよ!じゃあ声かけろよ!!」
少し強く言いすぎた気もしたが、流石に6時間も隣にいるなら一言欲しいものだ。あと、影が薄すぎる。
「ん…そ、そんな事言われても…話すの苦手で…」
その時、回復屋をまとっていた布が落ちて顔が見えた。
そこには、上目遣いでこちらを見つめる黒髪の超絶美少女が…
ノリくんノックアウト!
3時間後…
「はっ!」
目が覚める。回復屋はいないようだ。床には、1枚の紙が落ちていた。
「救世主募集」と書かれた紙である。
「あっ…起きましたか…その紙見ましたか…」
ノリは回復屋が布をまとっていないと気付き、彼女の顔を見ないように「おう。」と返事した。
「それなら…お金を…稼げます…」
その紙には、明日の朝にメルヘン広場に集合と書いている。
「明日の朝までここで休んでいって…下さい…」
「ああ!そうするよ。」
「おやすみ!」
「はい…お、おやすみなさい…」