メルヘンワールド
異世界転生。誰もが憧れる舞台であることは間違いない。近年、ここ「トウキョウ」では有るかすら分からない異世界を夢見て自殺未遂をする若者たちも少なくはない。
そんな中、また1人自殺しようとしている。彼の名前は、ノリヒロ。皆からは「ノリ」と呼ばれ親しまれていた。しかし、ある事件が起こった2年程前から引きこもり生活をしていた。ラノベで読んだ異世界に憧れ、今、断崖絶壁の崖の上で立っている。足が震える?気のせいだ。なぜなら彼は楽しみだからである。
飛ぶまで3、2、1…ノリは全力で飛んだ。その瞬間、家族などに申し訳ない気持ちが湧いてきた。
「俺はまだ死にたくない!」
崖下に落ちた瞬間、何か光の様な物に包まれた気がした。
ノリは暗い部屋に居た。ここはどこだ?出してくれ!ノリは半泣きだった。
「そんなに部屋から出たいなら飛ばなきゃ良かったのになー。」
この声は…女の子!?
「お前は誰だ?速くここから出せよ!!」
「まあまあ、待ってよー。ここは君が望んだ異世界への入り口だよー。」
「異世界だと…」
ノリは少しだけ行きたい気持ちになった。
「そこでゲームクリアしたら元の世界に帰してあげるよー。」
「よっしゃー!行ってやるぜ。異世界に。」
「じゃあ、説明すr」
ノリは説明も聞かず走り出した。
メルヘンワールドと書かれた看板の方向へ…