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91.vs.ポキューズ

あけましておめでとうございます

一周年ということで初心に帰って毎日投稿してみます

「えっ打ち込めって……」


「いいから早くしろぉ! まさか剣の打ち込み方も知らないわけじゃないだろうに。」



 小馬鹿にするように笑って俺を挑発する。しかしその間も一切の隙を見せなかった。



「はぁ……わかりました。ちょっと待ってください」


「いや。剣はそのままでいい。お前はニーズヘッグを使え!」


 

 ニーズヘッグから木剣に持ち換えようとする俺をポキューズさんが制する。



「……それはどう言うことで?」


「そのままの意味だぁ! どうせ当たらないんだから木剣でも真剣でも同じ……持ち換えるだけ無駄ってもんだ!」



 小馬鹿にするように、両手を耳のあたりまで持ち上げる。だったら遠慮なしに斬り込んでやる。構えを解いたその隙、見逃さねぇぞ!

 俺は真一文字にポキューズさんに斬りかかる。



「その隙をつこうって発想は悪くねぇんだがな……隙と罠くらい見分けろ!」



 ポキューズさんは俺の攻撃を分かっていたかのように、下半身だけを自ら横に投げ出し、俺の剣の上スレスレを高飛びのように飛んで回避する。

 そして回避しながら木剣による連撃を浴びせられた。



「がっ……!?」


「それが型にはまってるってんだ! 素振り見ただけで大体わかる! お前の剣は読みやすい!」



 倒れる俺に向かって躊躇なく木剣を振り下ろし続ける。それを俺は必死に回避し続けるしかできなかった。



「ほら見ろぉ! 寝転がった体制からの反撃なんて型になかったろ!? 型にない状況になればお前の剣術じゃ戦えないぞ! いい加減型を破るべきじゃないか!?」


「ぐっ……このっ……」



 剣戟の合間を縫って立ち上がろうとするも立ち上がろうとする出足を(はた)かれまた転ばされる。結果立ち上がることすらできず、ただ一方的に殴られ続けることになる。



「そんな単調な動きで俺を出し抜けるか!

もっと本気でやれぇ!」



 やばい……こりゃマジでやめないつもりだ……でもこんなのどうやって抜けろって……



「ショウタ殿! そこをぐぁーっと! 勘でなんとかするでござるよ!」



 バカか……そんなの俺にできるわけ……あー……もう頭も回んねぇ……何でもいいや。





 翔太はポキューズの剣を受け止めようと剣を眼前で横に構える。しかしポキューズもそれを読みきり、木剣の軌道を数センチずらすことでガードをすり抜け翔太の顔面に直撃させる。



「まだだな! それじゃあ俺は止めれねぇぞ!」


「あー……痛った……」



 顔面に受けた木剣を無視し、ガードに使った剣でそのまま反撃する。ポキューズの木剣が翔太と剣の間に挟まり回避できない一撃となるはずだったが、ポキューズは剣から手を離しバックステップで距離を取り、回避する。



「やるじゃないかぁ! 今のは焦ったぞぉ!」



 ポキューズに距離を置かれると同時に、倒れた体制から最短距離で地面スレスレを駆ける。そして顔面で受け止めた木剣を左手で持ち直し、二本の剣で低高織り交ぜた剣戟を繰り出す。



「チッ……急に動きが読みづらくなりやがった……が……」



 斬撃を手で弾き、足さばきでいなす。そして全ての攻撃にポキューズは的確にカウンターを返して行く。



「素手相手だとどうしても剣のリーチが無駄になるぞ! 懐に入らせるなぁ!」



 翔太の低軌道攻撃をつぶすように、翔太が屈むと同時に足で蹴り上げ半身を浮かせる。

 そして浮かせた体の懐に入り込み掌底でダメージを蓄積させて行く。



「勘で……ねぇ。」



 すると翔太はわざと上半身の力を抜いて後方へ吹き飛ばされる。しかし下半身はその場に残し、上半身で釣るように前方に飛び蹴りを放った。



「なっ……」


「別に剣以外で戦ってもいいわな……そりゃそうだ。」



 そして一回転した後、またも低姿勢になりポキューズに飛びつく。たまらずポキューズは蹴り上げるも見切っていたかのように回避し、足に斬りかかる。



「ぐっ……おうらぁっ!」



 ポキューズは振り上げた足を利用し全力でかかと落としを繰り出す。その攻撃は翔太の頭を潰さんと迫り、数瞬後の命中を幻視させた。

 しかし翔太は一瞬たりとも怯むことなく木剣をポキューズの顔めがけて放り投げる。予想外の行動にポキューズは大きく身を逸らし、その隙にバランスを崩した足を斬りつけ転倒させた。



「……参った。お前の勝ちだ。」



 転んだポキューズに立ち上がる隙を与えず翔太は剣を突きつける。倒れたポキューズを翔太が見下ろす形となり、勝敗は決した。



「ハァ……ハァ……」


「お前も理解しただろ。自分に向いている剣術を! 向いてない剣術を訓練するよかよっぽど建設的な戦い方だと思うぞぉ!」


「それ教えるためだけにここまで殴るとか……マジ……」



 そこまで言うと翔太の全身から力が抜け、意識が途絶える。支えを失った体は力なく地面に倒れ伏した。

書き終わって気づいたんですが今日って元旦でしたね。正月特別編とか今から頑張って書きます。間に合うといいな。

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