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38.コロッセオしてる(笑)

とても……とても長い2〜3日でした

きっと一日が72時間くらいになっていたのでしょう………………まだ足りねぇや

「賭博……って……」



 フォウルの提案はお世辞にもまっとうと言えるものではなかった。賭博っていうとどうしてもパチンコや競馬のイメージがあるわけで……ダメだな。なんかイメージが悪いわ。所持金全部毟り取られそう。



「文字通り賭け事でござるよ。

大きな街には大体賭け闘技場なんかがあるでござる。人と人、もしくは人と魔物で戦いそれを見世物にする……腕に覚えがあるならショウタ殿も参加してみてはいかがでござるか?」



 なるほど……そう言った感じの賭け事か。パチンコ競馬に比べればだいぶマシな感じはするけど肉体的には危なくなったな。



「そういえば私もショウタさんが戦ってるところ見たことないですね……もしかしてすっごく強いとか?」


「そう見えるか?」


「いえ全く」



 でしょうね。

 魔法の事はもう言っちゃってるし体格も別に良くはない。そりゃ強そうには見えんだろ。



「そもそもそれなら俺なんかよりもフォウルが出た方がいいだろ。 実力(レベル)的にも技術的にも。」


「う……拙者は出たくないでござるよ。あまり技術もないでござる故」


「何言ってんだよ。武者修行の旅とか言ってたくせして」


「それはそうなのでござるが……

ともかく出たくないものは出たくないでござる」



 フォウルはそう言い本気で嫌そうに否定していた。なんだろう……目立ちたくないとか? もしかしたら門外不出の流派とかだったらあまり人前では見せないものなのかもしれないな。

 それかすっげぇシャイとか。



「んー…………だとしても俺程度で勝てるもんだとは思わないけどな。」


「負けたとしても多分ファイトマネーは出るでござるよ。まあ勝つよりかは少ないでござるが。」


「…………ルールによるかな。勝利条件が当てるだけとかならまだチャンスはある。」


「場所によって違うでござるが……大体のところはHPの半分を削ると勝ちだったはずでござる」



 あ、無理だ

 俺HP存在しねぇもん

 隠しておきたいわけじゃないけどなんかバレたら厄介なことになりそうなんだよな……パスだパス。



「無理……かなぁ。そのルールじゃ」


「そうでござるか……なら賭ける側として行ってみないでござるか? まだ時間はあるでござろう?」


「まあ……明日の朝まではこの街にいるつもりだけど。歩きすぎて足も痛くなってきたし。」



 多少鍛えて筋肉もついてきたけどその分常に全身筋肉痛だ。多分筋肉ちぎれっぱなし。めちゃくちゃ痛い。



「私もです……なんだか足のこの辺が痛くて……」



 そう言いリリアは自分のふくらはぎの部分を揉みしだく。

 いや、エロい意味じゃなくてね?

 揉みしだくってもそういう意味じゃないよ?



「あの程度で歩きすぎでござるか……

魔王の城まで先は長いでござるな。」



 そう言うフォウルの顔はどこか安心しているようにも見えた。



「そういうわけにはいかないんだよ

本当なら今すぐにでも魔王のところへ行きたいんだからな。」


「……はいはい、わかったでござるよ

とりあえず闘技場にいくでござるよ」





 

「これが闘技場か? 思ってたよりも……」


「大きいでござろう! やっぱりこういう大きな建物を見るとなんだかテンションが上がるでござるな」


「いえ……あの……」


「小さい、な」


 フォウルに案内され、たどり着いた闘技場は思っていたよりも小さなものだった。石造りの円形の建物で、ローマ帝国のコロッセオを彷彿とさせるのだが、いかんせん小さすぎる。ぱっと見た限りでも本物の1/20くらいの大きさしかないように思える。

 そのくせして雰囲気だけは一人前のコロッセオしてる(?)ので逆に滑稽に見えてしまう。



「何をいうでござるか! 大きいでござろう! 隣の建物と比べてみるでござる!」


「いや隣民家じゃねぇか!

民家より小さかったら逆に心配になるわ!」


「なんでござるか! 拙者こんな大きな建物を初めて見たときは感動したでござるよ!」


「だよねだよね! 僕も感動したんだよ!」


「そうでござろうそうでござろう!」



 ん?



「この闘技場ね、満員だとお客さんが2000人も入るんだよ! すごいでしょ」


「すごいでござる! 2000人も人が入れる施設なんて聞いたこともないでござるよ!」



 いや割とあるわ。日本はもちろん王城とかも余裕で2000人は入るはずだ。あそこ結構広いし。



「でしょでしょ? そんな最高クラスの闘技場!

入場料お一人様銀貨一枚のところ今なら銅貨五十枚! わぉ! お得だねぇ!」


「なんと! これはもう行くしかないでござる」


「アホかお前は」



 安っぽい実演販売員のようになっているフォウルの頭をグーで殴る。

 入場料要んのかよ。

 銅貨五十枚は高すぎるわ



「な……なにするでござるかショウタ殿!」


「気づけ。お前知らない奴に話しかけられて金まで取られそうになってんだぞ」


「おおっ!? 誠でござるか!」



 驚いたように急に隣に現れた女からフォウルが距離を取る。そんなフォウルを見て女は愉快そうに笑っていた。



「えっと……あなたは……?」


「おおっと! 自己紹介がまだだったね! 私の名前はサリア。サリア・エストランダ。この闘技場の剣闘士だよ!」



 そう言い胸を叩く自称剣闘士。

 金色の髪を後ろで一つにまとめ、澄んだ青色の目をした可愛い少女だ。少女といっても俺と同じ歳ぐらいに見える、快活そうな笑みを浮かべ、初対面からあまり緊張を感じさせない人懐っこい感じだ。


 こりゃあれだな。クラスの大人しい系の男子にも笑顔で接するタイプのやつだ。それで勘違いした奴らに告られまくっておきながら結局イケメンと付き合う感じの。爆ぜればいいのに。

 彼女は皮で繋がれた鎧のようなものを身につけており、さらに彼女の腰には細やかな細工が施された細身の剣が差掛けられている。



「んで剣闘士さん、この闘技場……入場料が要るのか?」


「もちろん。無料ってわけにはいかないからね。三人で銀貨一枚と銅貨五十枚」



 そう言って指でお金のマークを作り手を差し出して来るサリア。



「よし撤収ー。帰るぞ」


「待って! 待ってよ! お願い! 私を助けると思って!」


「なぜでござるかショウタ殿!

闘技場に行くのではなかったでござるか!」


「俺、所持金、銀貨二枚。オーケー?」


「足りるじゃない! お願い! あと三人お客さん呼び込まないとオーナーさんに怒られちゃうんだよ! クビになるかもしれないんだよ!」



 自称剣闘士が帰ろうとする俺の足にしがみついてくる。ちょ、痛い。なんか足に硬いのぶつかってるし、力強いし。



「ドンマイ。諦めろ」

「冷たいっ! こんな美少女がお願いしてるのに! 普通は『喜んで! 靴でもなんでも舐めまわします!』って言うもんだろ!」


「言わねぇよ! お前結構自意識過剰なのな!」


「舐めればいいの!? 靴を舐めたらいいの!? やるからお願い!」


「やめてくれる!? 周りの目とか気にしような! 俺すっげぇ睨まれてんの! 気づいて!」


「わかった上でだよ!」


「なおさらタチ悪いわ!」


「お願いだよ! おーねーがーいー」


「ああもう! だからーー」



「ああっ……!」


 二人で言い争っていると、闘技場の前を歩いていたおばあさんが尻餅をついて転んだようで、かすかに声を上げていた。そしておばあさんの目の前では2メートルほどもあるガタイのいい男がニヤニヤと笑いながらおばあさんを見下ろしていた。


「おいおいおいおい、ババアよぉ、

俺様の目の前で勝手にこけるんじゃねぇよ。まるで俺様がこかしたみたいじゃねぇか」



 うわぁ……露骨だな。



「あ……ああ……ごめんなさいねぇ」


「わかったんならさっさとどっか行けや!」


「あのっ!」



 ほとんどの人が無視するか見なかったふりをする中、一人の少年がガタイのいい男の元へ駆け寄ってゆく。

 少年は見た感じ8〜10歳くらいで赤い髪に赤い瞳、穏やかな目つきをしていて、別段鍛えているようにも見えない年相応の子供である。また身だしなみを整えておらず、ボロボロの楽を纏い、髪も伸びっぱなしでぐしゃぐしゃである。でも整えたら年上のお姉さま方に好かれそうな顔してるな。二人が並ぶと少年の倍ほどもあるガタイのいい男の大きさがより際立つ。



「ああ? なんだガキ」


「えっと……俺はあなたがおばあさんを突き飛ばしてたの見てた……です。」


「あ? 何が言いてえんだ?」


「だから……その……謝ったほうがいいかな〜……って」


「ああっ!? ぶっ殺されてぇのかこのガキャァ!」



 男の威圧を受けて少年は明らかに怯えてしまっている。このままだと本気で少年が殺されてしまいかねない。


 そう思うと、自然と俺は男の前へと飛び出してしまっていた。




書き方変えてみました

投稿画面から直に投稿するのではなくメモ帳に下書きしてコピペって感じです。

それだけでなんか楽ですね

すっごい楽です


でも毎日投稿はしません(断言)

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