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32.ゲーロー

皆さんおれさまがサボっていたと思っているでしょう?

おれさまもそう思っています

「いや違っ! 違います!

固有魔法! 固有魔法ありますから!」


「へ? あーそうだよな!

よかったー魔法使えなかったらどうしょうもなくなるところだった。」


「……ははは」

「で? どんな固有魔法?

ゆきは治癒魔法だったな……。それ系?」


「いえ……」



 リリアが目をそらしながら否定する。目を合わさんかい目を。



「あ、それじゃあ坂本の伝心魔法みたいな便利系? あれテレパシーみたいで楽しかったんだよな」


「いえ……そんな感じでもないです……」



 またもリリアは否定する。



「え……じゃ、じゃあ瀬川の神聖魔法みたいな万能系? 強いとは思うけどあれは…」


「……………音魔法」


「……えっ?」


「だから! 音魔法です!

音を操る魔法!」



 恥ずかしそうにそう言った後、リリアは一呼吸置いて口を開ける。

 声を発しているようだが、俺には何も聞こえない。しかし体が芯から震えてくる。体の中身が泡立つような、そんな感覚に襲われる。

  なにこれ気持ち悪い。吐きそう



「な……なにこれ」


「ははは、笑っちゃいますよね。

MPほぼ全部使うくせにできることはこの程度なんですよ。固有魔法持ちで生まれて周りから期待されてたのにいざ使った時の周りの失望ときたら……やっぱりこんな魔法じゃ誰にも必要とされない。」



 あ、やばい、これ無理かな?



「こんなことなら固有魔法なんかなしに生まれてきた方が良かった。普通に適正魔法を何か持って生まれてきた方がよっぽど………」


「オロロロロロ」


「ぎぃやぁぁぁぁ!!!」



 俺の口から汚色の橋が架かる。

 無理でした。






「いや本当すごい魔法じゃね?」


「なに何事もないかのように進めてんですか! まだちょっと臭い!」


「やめて臭いとか言わないで泣きそうになる。でもその魔法は本当にすごいと思うぞ。」


「あ……えっと……そ、 それより今日一日は私に近寄らないでくださいね!」



 リリアは赤くなった顔を隠しながらも俺から距離を取る。拒否されすぎだろ。泣くわ。





「ウギャァッ!ウギャァッ!」



 数時間ほど歩くと、魔物と思われる生き物わ見つけた。それがラビッツであったなら華麗にスルーしたところだが、どう見ても違うものだ。なんか鳴いてるし。


 1メートルほどの大きさの緑色の体、ボロボロの布切れを腰に巻きつけ、その手には棍棒や、ボロボロの剣やハンマーを持った猿のような珍妙な生物が数十匹単位で群がっていた。何だあれ。



「何でしょうかあれ……気持ち悪い」


「どうしようか、今のところ向こうはこっちに気づいてないみたいだし…」


「あの……臭いです」


「はい」



 どさくさに紛れてリリアに近寄ってみたけのまだ許してもらえてないっぽい。

 思春期の娘を持つ父親ってこんな気分なのかな……

 リリアから2メートルほど離れ、会話を再開する



「とりあえず迂回しようか

何してんのか気にはなるけど」


「はい、そうですね」



 本当魔物と戦えないのはもどかしいな……それが剣が廃れていった原因なんだろうけどさ。


 すると緑猿のうちの一匹がこちらに飛んでくる。しまった! 油断した。

 とっさにリリアの前に位置取り、剣を構える。

 しかし緑猿は着地もろくに取らず、頭から地面に飛び込んでいった。

木剣でつついてみるが反応はない。どうやら死んでいるようだ。



「……どういうこと? これ」











なぜゲロインはいるのにゲーローはいないんですかね、みんなそんなに可愛い女の子のゲ○が見たいのか

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