29.現状確認
成り行きで冒険者になったはいいけど本来の目的を忘れてはならない。
俺は魔王のところへゆきを助けに行かなければいけないんだ。そのためすぐにギルド内の人に情報収集を行う。
さっき悪目立ちしたせいもありあまり俺と話してくれる人はいなかった。おかげで酒を奢って無理に話してもらったりと懐に大打撃だ。なんで酒って一杯銅貨三十枚もするんだよ……高ぇんだよ……
貴重な財産を消費して集めた情報を要約するとこうだ。
・魔王はこの大陸の最北端の山に城を構えそこにいるとされている。
・魔王討伐のため王国から精鋭魔法使いを派遣したり、Sランク冒険者が十数名で討伐に行ったが誰一人として帰ってこなかった。
・魔王のいる城付近は傘下の魔族が多く存在しており、魔王の城へたどり着くことすら困難である。
……こうして聞いた内容をまとめていると絶望の色がより強くなってくる。
三番目が一番きついな……
魔王と一騎打ちならまだ戦える(らしい)けどそれ以外の魔族はなぁ……
剣が通らないし何より実際に一回殺されている。そう考えると……
「やっぱり仲間がいるよなぁ……」
仲間。対等な立場でかつ俺と同じ目的を持った同士が必要である。
とはいえSランクが束になってもかなわなかった魔王に挑むなんて目的を持っている奴がいるのだろうか。
そんなことを考えながらも、そろそろ城の人が俺を探したりするかもしれないため王都を離れることにする。別に逃げる必要もないかもしれないが万が一城に軟禁でもされたら厄介だ。せめて木剣から剣に買い換えるくらいしたかったけど剣も安くて銀貨五〜六枚、高いのだと金貨百枚なんてのもありとてもじゃないが手を出せなかった。
まあどうせ真剣でも木剣でも切れないから関係ないが。
とりあえず俺は王都から離れるため護衛依頼のようなものがないかギルドボードを眺める。しかしEランク任務に護衛依頼はなかった。Eランクに頼むような人はいないのだろう。まあそれで依頼して冒険者になったばかりとか来られた方はたまったものではないだろうしな。
街の外に出るものではラビッツの死体を十匹持ってくるなんてのもあったが十匹とか俺がやったら軽く10時間はかかるって。
受けれる依頼が無くて落胆していたが、幸いなことにギルドボードの横に大陸地図があった。地図によると王都は大陸の南部、魔王城は大陸の北部。また大小様々な町も書いてある。俺が呑んだくれに酒奢って得た情報の1/3これで稼げたんですけど……
まあ気にしないでおこう。とりあえず王都の真北に存在する町に行くことにする。
まだ魔王までの道のりは遠い。
なんかドラ○エみたいになってきました




