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秘宝を生みし者

例の秘宝について少し調べてみる事にしたギラ達。

バドカで調べた限りでは昔秘宝を生み出した職人がいたらしい。

その職人がかつて住んでいたという場所をとりあえず訪れる。

そこは人里離れた山の中だった。


「ここですかね」

「だと思いますよ、記憶によると」

「こんな人里離れた山に何があるんでしょう」

「なんにしても調べてみればいい、行くぞ」


そうして山に足を踏み入れる。

その山は不思議な空気が満ちる空間だった。


「なんなんですかね、ここ」

「変な感じ…」

「秘宝を作った職人のルーツという事ですわよね」

「ルーツってなんなのかしら」


そうして山を少し散策する。

すると途中の岩壁から興味深いものを発見する。


「あの、これ」

「鉱石?特に変わったものでも…いや、こいつは普通の鉱石ではないようだ」

「なんか特別な鉱石って事かな」

「秘宝のルーツってまさかこれ?」


その鉱石は特別なもののようだった。

恋夜の話では恐らく秘宝はこの鉱石からしか作れないのではと言う。


つまりこの鉱石自体が秘宝でありそのルーツ。

そして職人はこの山でその秘宝を作り上げた、という事か。


「なんにしても職人の工房などは残っていないだろうな」

「人の手が入らなくても流石に残ってなさそうですよね」

「一応調べるだけ調べてみますか」

「無駄足になるかは調べてからでいいさ」


そうして山の調査を再開する。

すると中腹に家があったと思われる跡地を見つける。


「ここ明らかに何かありましたよね」

「家があった跡地ですね、多分職人の家だと思いますよ」

「流石に工房が残ってるはずもないか」

「なんにしてもここでそれを作っていたのは確定ですねっ」


恋夜がその跡地を少し調べる。

どうやらこの山の地質など環境自体が少し特殊という事が分かった。


そんな特殊な環境が秘宝を作るための条件を満たしていたのだろう。

やはりその秘宝というもの自体ロクでもなさそうだとギラは思った。


「とりあえず大体は分かりました」

「それはいいとしてもあいつを倒すにはどうするのさ」

「秘宝を破壊するのも簡単な話ではないですよ」

「ならどうしろっていうのよ」


あいつとの戦いはやはり楽ではない。

だからこそどうやつて勝つかを考える。


秘宝を破壊すれば勝ち、だが彼女自身が持つ輪廻転生をどうするか。

江似愚魔は破壊出来てもそっちが問題だ。


戦力は封じられても彼女自身を拘束するか。

だが仮にそれを破壊して彼女の精神がそれに耐えられるのか。


課題は山積みであると改めて感じる。

とりあえずは山を下山する事にした。


「さて、どうします?すぐにでも行きます?」

「少し考えたいね、仮にあの江似愚魔を倒しても解決にはならない」

「彼女自身の事もありますものね」

「何かその後から考えないといけないですよ」


とりあえずは一旦保留する事となった。

その後から考えねばならないのが今の課題だ。


彼女をどうするべきか。

精神崩壊されてしまったら元も子もないのだから。


問題は山積み、難しいものである。


それについて考えるべく情報を探す事になるのだった。

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