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天人の戦闘能力

クプルフの復讐に付き合ってから大分が経過した。

やはり長期的に見なくてはいけないので、簡単には終わらない。

ギラ達はそんな中クプルフに天人という種族についていろいろ訊いている。

彼女も特に迷う事もなくそれを教えてくれる。


「そういえば天人って戦闘能力は高くないんですよね」

「そうよ、まあ戦えなくはないけどね」

「実際レベル的にはどんなもんなのさ」

「以前言っていたのは中級の冒険者にボコられるとかでしたけど」


クプルフ曰く人間に寄生してやっとまともに戦えるレベルらしい。

つまり単体ではギラどころかソウや恋夜にも勝てないだろうとのこと。


「魔法主体の私にすら勝てないのか」

「勝てないでしょうね」

「でも自然の力まで操れるのにそれは流石に…」

「私もリックに賛同かな、自然の力を操れてそれはないんじゃない」


クプルフの話では天人単体では魔力なども大した事はないという。

つまり魔法でも物理攻撃でも並以下という事らしい。


「そんなものなんですのね、なんか想像と違いますわ」

「実際私も姿が見えてたら魔物にボコボコにされてると思うわよ」

「実は雑魚なのですっ」

「私にすら勝てないと言い切る辺り本当なんだろうな」


クプルフ自身もそれは認めているのだ。

要するに本当に弱いのだろうとギラは思った。


「少なくとも私がギラに挑んだら開始数秒で肉片にされるわよね」

「おや、肉片志望者でしたか」

「そうじゃないと思いますけど」

「でもそんなに卑下する辺り卑屈じゃなさそうよね」


話を聞いている限り本当なのだろうと、モレーアも感じていた。

天人が実は中級の冒険者以下の弱さ。


それは人間に寄生しないと真の力を出せない種族故なのか。

人間に寄生しても本当に強い戦士相手ならあっさり負けるとのこと。


天人が実は大した事がないというのは本当のようだ。

姿が見えないからこそ自然の力で災害に見せているだけの話だ。


それだけ天人という種族は弱いらしく、大した事もないらしい。

天人であるクプルフ自身が言うのだから、本当なのだろう。


「まあ死んでドラゴンになれば話は別だけどね」

「山にいたあのお姉さんみたいな事ですか」

「確かにドラゴンになったら強そうなのです」

「天人も複雑なものですね、姿が見えないだけが生命線だと」


クプルフもそれは認めている。

誰にでも姿が見えていたら、魔女狩りのような事になっていると。


天人自体見えないからこその意味がある。

姿が見えていたら魔女狩りが起こる、そんな種族らしい。


「まあ私はあなた達とこうして触れて感じるものはあるけどね」

「そうかい、ならそれもいいのかね」

「クプルフさんってツンツンしてますけど、いい人ですねっ」

「素直になれないだけですか、可愛いじゃないですか」


なんにしても天人という種族はぶっちゃけ雑魚らしい。

それを天人であるクプルフが認めているのだ。


天人についていろいろ知っていくうちにその脆さが見えてくる。

ギラも天人に喧嘩を売るつもりではあるが、なんか簡単に殺せそうである。


ギラはそんな天人について今後ももう少し訊いていく事にした。

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