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少女の復讐

骨の行く末を見届け元の時代に戻ったギラ達。

とはいえこの時代では骨は滅んでいる。

なおクロノスに後日デリーラが長になった時代に飛ばすように頼んだ。

今は10年前で出会った例の少女に会いにスカイハルクへと赴く。


「ここがスカイハルクですか」

「あの少女がここにいるんですよね」

「どこにいるのか分かりませんしとりあえず登ってみますか」

「ですわね、行きますわよ」


そうして山を登り始める。

すると凄まじい咆哮が響く、どうやらドラゴンの咆哮のようだ。


「今の咆哮は…」

「あれじゃないですか」

「おぉ~、大きなドラゴンですっ」

「この山に住んでいるのです?」


どうやらこの山に住んでいるドラゴンらしい。

とはいえ襲ってくる気配はないので、そのまま山を登る。


「おーい」

「名前聞いてませんでしたね、すみませーん」

「そんな大声出さなくても聞こえるわよ」

「おや、出たね」


上の方からその少女が現れる。


「久しぶり、ともいきませんか」

「当たり前でしょ、私は10年待っててそっちは数時間なんだから」

「ですよねっ」

「それで復讐とか言ってたけど、何をすればいいのよ」


その少女が事情を説明する。


「アルセイムのレンゲンっていう軍人を不幸に叩き落としてやるのよ」

「レンゲン、確か我の強い奴だね、出世欲の強い奴で手段を選ばないタイプだ」

「でも不幸に叩き落とすだけでいいんですか?私なら首ぐらい落としますけど」

「ギラはときどきバイオレンスだよね」


だが少女は言う、殺してしまうだけではスカッとしないと。

なので存分に苦しませた上で殺すなり自死なりさせればいいと。


「あんた何気にネチネチしてんだね」

「当然でしょ、苦しみは一瞬じゃなくて継続的に、よ」

「うわぁ~、蛇みたい」

「なんか毒で少しずつ弱らせてえいって殴って殺す的な」


そういうねちっこさが信条らしい。

恐ろしいものである。


「それじゃ行くわよ、あんた達のコネでもなんでも思う存分使いなさい」

「はぁ、まあ僕は構わないんですが」

「この子本当に天人って感じよね」

「全くです、性根が腐っているというか」


精霊も天人の性根の悪さには少々引いている。

元々精霊と天人はとても仲が悪いらしいので愚痴も出るものである。


「あとあんたの名前を教えてくれ」

「クプルフ、そういう名前」

「なんか不思議な名前ですね、天人だからですかね」

「まあ私は気にしないがな」


そうして山を下りる。

その道中で先ほどのドラゴンの事を尋ねてみる。


「あれ?あれは私のお姉ちゃんよ」

「は?お姉ちゃん?」


彼女が言うには天人は死ぬとドラゴンに転生するという。

そして死ぬ際に体に溜まっている負のエネルギーの強さで姿が決まるらしい。


「つまりその負のエネルギーが強いほど凶悪なドラゴンになるのか」

「そうよ」

「なんかドラゴンって今までの事から多様ですねぇ」


とりあえずその話は今は置いておき下山する。


山を下りた先でレンゲンを不幸に落とす方法を考える。

とりあえず人脈と考え、ブルクハルトを探す事にした。


商人の彼を利用すれば不幸を始められる、そう考え彼の行方を探しにいく。

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