表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
171/240

弾ける光

霊感を鍛えるべく精霊巡りをするギラ達。

シェイドもなんだかんだでついてきてしまい精霊も含めると大所帯だ。

とはいえ普段は姿を消しているので人に見られる事はない。

そんなギラ達は光の精霊のウィスプを探しにきていた。


「ここですね」

「眩しいねぇ、また砂漠かい」

「サラマンドラのときとは違う場所だよね」

「まあ光の精霊なら太陽と関係してても不思議はなさそうよね」


そうして砂漠を進むギラ達。

光の精霊は砂漠のオアシスに出るらしい。


「それにしてもオアシスですか」

「砂漠って地下には水も豊富にあるんですよね」

「地上はこんなカラッカラなのにね」

「でも地下水ってそういうものですよ」


地下水は基本的にどこにでもある。

それを掘り当てる技術があるかどうかの話だ。


地形などにも影響されるので簡単な話ではない。

とりあえず暑さに負ける事もなく砂漠を進む。


「はぁ、暑いのはもう慣れたものですよ」

「その割に涼しそうな顔してるよね」

「ギラさん暑いと言いながらなんでそんな涼しそうなんですの」

「脱がせてみたら分かるかもしれんな」


恋夜もそういう事を言いつつも楽しんでいる。

知的好奇心の塊である彼女には楽しくてたまらないのだろう。


「それよりさっさとオアシスに行きますよ」

「ギラ様も本当は分かってるんですよ」

「残忍さの裏にあるガラスのような儚さ、ですか」

「人の心はガラスのようなものなのです」


そうして砂漠を進むと景色が歪み始める。

どうやら蜃気楼のようだ。


「近いですね」

「蜃気楼が見えるなら近くだろう」

「探してみますか」

「ですねっ」


その近くを探すと水場を見つける。

どうやらオアシスのようだ。


「ここですか、出ますかね」

「ありゃりゃ、人が来るなんて珍しいじゃん」

「この声…」

「む?あそこだ」


そこには空中で弾ける光が。

どうやらこの静電気の塊のようなものがウィスプらしい。


「まさか僕に何かを求めに来たの?力が欲しいのかな?」

「いえ、力なら間に合ってます」

「あはは、ギラ様はもうお約束ですね」

「精霊相手に煽るとか怖いもの知らずにも程がありますわ」


その言葉にウィスプは少しムッとする。


「じゃあなんなのさ、力が欲しくないのに僕に会いにきたの?」

「見えるかどうかですし」


するとウィスプは他の気配を感じ取る。


「なに?他にもいるんだ」

「久しぶりね、この子達になめられっぱなしは癪だからよ」

「それで勝手に力を貸してるのさ」

「というわけで…」


それに対してウィスプは少し驚いてみせる。


「マジ?なら僕も力を貸すよ、力が欲しくないとか言われたから少し腹立つし」

「あなたもなのですね」

「精霊にも誇りというものがあるのでな」

「あはは、僕は別に構わないですよ」


そうしてウィスプも強引にリックを主としてついてくる事に。


とりあえず目的は達したのでソルバードまで戻る事に。

大体はギラが悪いので精霊達はギラをいい目では見ていない。


次の精霊は月の精霊のアルテミスである。


霊感は確実な鍛えられている、精霊が見える事がそれを示していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ