見えないものを見るために
天人を見えるようになるためには霊感を鍛える。
その方法を求めバドカへと再びやってきたギラ達。
霊感を鍛える方法があるのか。
その方法を求め本を探してみる事に。
「さて、そんな本はあるのか」
「霊感を鍛えるってどうやるんでしょうか」
「さあねぇ、でも神経的なものを鍛えるとかじゃないかね」
「とりあえず本を探すのです」
そうして本を探す事に。
それらしき項目の本棚を見て回るとそれっぽい本を見つける。
「これですかね?見えないものが見える本」
「凄い胡散臭いタイトルですっ」
「なんか詐欺の手口みたいなタイトルの本だね」
「一応読んでみるべきですわよ」
そうして本を読んでみる。
そこには霊感を鍛える方法がきちんと書かれていた。
「えっと、精霊に接触せよ、精霊が見えたのなら霊感はさらに高められる」
「なんか適当ですね」
「真なる世界を見たくばその目の奥にある目を開眼せよ」
「つまり心眼的なものでしょうか」
とりあえずは精霊が見えないのならそれ以上は無理なようだ。
精霊は自然の力が強い場所にいるという。
目の奥にある目、それは世界を見る内なる目と書かれていた。
「結局は精霊が見える事が大前提みたいですね」
「それで内なる目を開眼する…」
「やっぱり精神論なのか?それか信仰心のようなものか」
「でもこの世界は基本的に天人信仰なんてないですわよ」
よく分からないが大前提にあるのは精霊を見る事が出来るか否からしい。
そして内なる目を開眼する方法も記されていた。
「内なる目を開くにはそれを信ずる事、信ずる者にその目はおのずと開くだろう」
「つまり幽霊を信じろとでも?胡散臭いですね」
「でもそれで見えるならやってみる価値はあるんじゃない?」
「要するに心霊スポットにでも行けばいいのでしょうか」
どうにも曖昧な表現で書かれている。
とはいえ信じる心がその目を開くという事らしい。
つまり幽霊を信じるのなら幽霊はその目に映るという事だ。
天人は高位の霊的生命体、幽霊を強く信じれば見えるのだろう。
それの大前提として精霊の姿が見える事だそうだ。
要するに精霊が見えないのなら幽霊など見えはしないという事になる。
一応精霊が見えるかは分からないが、精霊がいるとされる場所を調べる。
その居場所の記された本を探した結果それらしき本を見つける。
「どうやら精霊は世界各地にバラけてるっぽいですね」
「一番近いのはアルセイムの砂漠にある火の精霊サラマンドラだね」
「あと精霊にも階級があるみたいだよ、高位の精霊が見えたらイケるかな」
「なら階級が低いところから当たってみますか?」
精霊の階級、それは階級が上がるほどに強い霊感が必要になる。
霊感を鍛えるには信じる事、そして精霊が見える事が大前提にある。
どこまで見えるかは定かではないものの、とりあえずはその場所へと行ってみる事に。
最初はここから一番近いアルセイムの砂漠のサラマンドラへ。
階級の低い精霊が見えるかどうか、それが霊感の鍵になる。
ギラ達は霊感を信じるべく精霊の姿を拝みに行く事となった。