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紅の別れ

再びあの神殿に向かうギラ達。

四国の国王の言葉から神殿に秘密があるのは確かだと確信する。

マーデルはついてきているが、別れになるだろう。

そうして神殿に再び足を踏み入れ、エンシェントのいた場所へ向かう。


「おや、今度はなんの用かな?」

「その奥に進ませてください、こっちも行かないといけないんです」

「そう、それなら止めないわ、行きなさい、あなた達の行くべき場所に」

「すんなりですね、まあ素直に行くとしますよ」


そうして神殿の奥へと足を踏み入れる。

そこに広がっていたのは信じられない光景だった。


「おいおい…なんだいこれは…」

「明らかに場違いですね、近代どころか超文明ですよ」

「こんな秘密があったとはな、目的のものがあるとしたら一番奥か?」

「ならさっさと行こうよ、超文明だろうと突破するのみだよ」


そうして奥へと進むギラ達。

だがその超文明とも言える仕掛けには簡単には進ませてもらえない。


「これは鍵が必要ですね、見たところカードキーですか」

「どこかにあるんですよね?遠回りだけど探すしかないです」

「よく分かりませんわね、でも鍵が必要ですのね?」

「ならさっさと行くよ、こっちもやっと見つけたんだ」


そのままカードキーを探しにいく。

開く仕掛けを解除しつつ探索を続ける。

すると一枚のカードキーを手に入れる。


「こいつですね、ですが表記を見る限り他にもありますよ」

「こいつだけじゃないという事か、ならそれも探すしかあるまい」

「はいっ、行きましょう」

「なのです、行くのです」


そうして別のカードキーも探す。

それも使い行ける範囲を全て調べた結果最後の三枚目を手に入れる。

それを使い奥へと進みいかにもな扉の前に到着する。


「今度はパスワードですか」

「ひらがな四文字…恐らく…うちゆう…宇宙だ」

「開きました」

「行こう、当たりだって信じて」


扉を潜るとそこには大きな転送装置らしきものがあった。

見る限り世界移動も可能なようだ。

その装置に転送先を入力する。

そして装置に乗りマーデルとは別れになるそのときだった。


「行かせはしない」

「紅の盾!?どうやってここに…」

「こんなときにか!」

「転送されるまであと一分、私でも無理です」


紅の盾はそのままギラ達に襲いかかろうとする。

だがそれをマーデルがその身を挺して食い止める。


「貴様…どけ!!」

「嫌よ、私はあなたを殺すの、だから…一緒に逝きましょう」

「マーデル…さん…」

「あと20秒ですっ!」


カウントは止まらない。

一人でも降ろされるわけにはいかない。


「貴様…ならば…貴様だけ死ね」

「がはっ…ふふ、駄目よ…あと…3、2、1…」

「転送が始まる!」

「マーデルさん…マーデルさんっ!!」


そのままギラ達は転送される。

その場に残されるマーデルと紅の盾。

そしてマーデルの隠し玉が発動する。


「行ったのね…さて、それじゃあ私達も…逝きましょうか…」

「貴様…何を…まさかそれは…やめろ…そんな事をしたらお前も…」


その場に深淵を覗くような黒い穴が出現する。

その穴は少しずつ拡大し二人を飲み込み消えていった。


ギラ達は元の世界に戻れたのか。

それはマーデルの最後の悪あがき。

どこに通じるとも分からないその穴に二人は消えていったのだ。

その命を懸けたマーデルのおかげで転送は完了した。


ギラ達は改めて大地の骨の残党をボコボコにしてやると誓うのだった。

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