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元の世界への手がかり

シルヴァンコートでメーヌとエレネの情報を得たギラ達。

国王への謁見を済ませ許可を得て古代人の洞窟へ向かう。

そこで元の世界に戻る手がかりは得られるのか。

それでも行かないよりはマシだと、その洞窟へと急ぐ。


「確かこの辺りだって言ってましたね」

「岩陰だろう?つまり岩がクレープみたいになってるのさ」

「多重構造か、となれば…」

「あっ、中に進めそうだよ」


岩を調べた結果中への道を見つける。

そのまま中へと足を踏み入れる。


「中は意外と広いですね」

「ここは…」

「マーデルさん?」

「ここに行くって言ってから様子が少し変ですっ」


確かにマーデルはどこか乗り気ではないようだ。

それにも気を配りつつ洞窟の探索を開始する。


「ふむ、メーヌとエレネは確かに来ているようですが」

「この近くにはいないって事か」

「もっと奥だね、なら行ってみるだけだよ」

「そうね、でも古代人の洞窟ってどういう意味なのかしら」


とりあえずは奥へと進む。

すると翠が何やら隠し通路を見つけたようだ。


「あのっ、ここに隠し通路が」

「本当ね、怪しいけど行ってみる?」

「そっちは何もないわよ、何もないの」

「マーデルさん?どうしてそんな…」


マーデルは何かを隠している。

ソウはそれを出会った時から感じていた。

そしてここにある隠し通路の先に何もないと焦るように言う。

それは彼女の秘密がこの先にある事を示唆しているとソウは理解した。


「何もないなら行く必要はないね、さっさとこっちに進もうか」

「そうね、さっさと行くわよ」

「ソウさん、何か感じ取ってますね」

「ソウって勘はやたらと鋭いくせにそれをあまり口にしないよね」


何にしてもマーデルの焦りを汲み取ったのだろう。

ギラもそれを汲み取りこれ以上の言及はしない事にした。

その足で洞窟を奥へと進む。


すると何やら揺れを感じ取る。

地震ではなく何かの人為的な揺れだとギラは言う。

何か大きなものがいる、ギラ達その方向へと進む。


「強いですねぇ」

「でもこの奥に何かがあるのです」


そこではメーヌとエレネが何かと戦っているようだった。


「メーヌ!エレネ!」

「ギラ様!どうしてここに…」

「それより話はあとだ!」

「何かがいる…来ますよ!」


そして再び大きな揺れが襲う。

その直後巨大な、明らかにこの世界では異質な存在が姿を見せる。

それは生き物のように見えるが、機械、ガーディアンだ。


ギラ達は臨戦態勢に入りそのガーディアンに攻撃を仕掛ける。

幸いそこまで強い相手ではなく、ギラ達にとっては雑魚に過ぎなかった。


「なんとかなりましたねぇ」

「それより何をしてたんですか」

「ここに文明があるって聞いたのです」

「文明…だとしたらこの先か、行ってみよう」


メーヌ達と合流しその奥へと進む。

その先にあったのは何やら壊れた装置と古代文字で書かれた言葉だった。


「アタシには読めん、誰か読めないのか」

「えっと、熱砂の神殿…その奥に我らの証拠を封印す…ですって」

「熱砂の神殿…まさか…」

「間違いないだろうな、あのエンシェントのいた場所だ」


ギラ達はその言葉が真実なら、あの神殿に秘密があると踏む。

だが確証はない以上、情報が欲しい。

それなら他国の国王に話を聞いてみるべきと考える。


ギラ達は洞窟をあとにし、シルヴァンコートの港からミストラルへ向かう。

そこで国王に謁見し、次はミーア大陸、その予定を立てた。


あの神殿の奥にある秘密、そして真実が元の世界への鍵となる。

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