影の魔物
その日の夜、ギラ達は国王暗殺を阻止すべく動く事に。
城に張り込み相手が出るのを待つ。
そうしてしばらく待っていると何者かがその姿を見せる。
即座にギラ達はそれを確保に向かう。
「お前…騎士団長か」
「ちっ、バレたからにはさっさと終わらせねばならんか」
「逃がすとでもお思いですか」
「覚悟してもらいますよっ!」
そのまま騎士団長の姿をした何かは逃走を図る。
だがギラはそれを即座に追いかける。
「さっさと終わらせて…」
「逃がしませんわよ?」
「さて、覚悟してもらいましょうか」
「逃走経路に使えそうな場所は全部封鎖済みだよ」
だがその騎士団長は不敵に笑う。
「やれやれ、では貴様達も殺せば解決か?」
「なんですって?」
そのまま騎士団長の姿をした何かが牙を剥く。
ギラはそれが人間のそれでないと見抜いた。
「やれやれ、ならその正体、暴いてあげますよ」
「やれるものならやってみるがいい」
「そいやっ!」
騎士団長らしきそれは攻撃を巧みに回避する。
だがギラの攻撃はそれを簡単に捕捉する。
「ぬうっ!?」
「正体を表しましたね」
「魔物ですって!?」
その正体は魔物だった。
正体のバレた魔物はそのまま逃走を図る。
ギラ達はそれを即座に追跡する。
転移の魔法、それで逃げる先は恐らく洞窟だ。
そのまま洞窟の方へと全力で走る。
「やはりここでしたね?」
「くそっ!貴様何者だ!」
「そんなのはどうでもいいよ、覚悟したら?」
魔物は自棄になりギラに襲いかかる。
ギラはそのままその魔物を一撃で切り伏せる。
「申し訳…ありませ…」
「結局コイツなんだったんですか?」
「何者かに命令されてたのは確かでしょうね」
そうして暗殺は未遂に終わる。
そのまま夜が明けギラ達は国王から感謝を述べられた。
事情を説明すると国王は大陸の西の神殿に真実を見通す宝石があるという。
そして先に進みたくば北西の港町から船に乗るといいとも教えてくれた。
情報に感謝しギラ達は一応西の神殿に行ってみる事にした。
そうして城下町を出発し、ギラ達は西にある神殿へと向かうのだった。
仲間との合流はまだ先になりそうである。