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魔王が見る世界

※これはギラの視点で見た今までの感想のようなものです。



冒険を始めてから随分と経過したものですね。

最初はさっさと世界を滅ぼすつもりが、気づいたら旅人になってました。

仲間にも恵まれ昔の私にはなかったものも得られた気はします。

特にリックさんは実に面白い人ですね。


こんな私でも恐れもせずに学ぼうとする。

彼自身過去の事もあって強くあろうとしているんでしょう。

ですが私は知っています、強くあろうとして身を滅ぼした人の事を。

この世界を滅ぼす時限爆弾を置いていく。

それは私の本来の目的なので実行はしますよ。


というか私の仲間達は揃いも揃って変人揃いですよね。

従者も忠実ながらその変人っぷりはありますし。

この世界は面白いものです、それは出会った人が教えてくれました。


それでもリックさんにはどうにも調子を狂わされる。

少年という若さがそれをさせるんですかね。

ですが彼もいつかは現実という壁にぶち当たるんだと思います。

その壁にぶち当たったとき彼はどうするのか。

私のように闇に堕ちてしまうのならそれは彼がそれを選んだという事でしょう。


私自身魔王とは言いますが、魔王とはなんだと思いますか?

超常的な力を持つ異形?生まれながらの悪人?

魔王の定義は人によって違うとは思います。

私にとっての魔王、それは人間の感情なんだと思っています。

嫉妬、悪意、絶望、他にもありますがそういう感情が魔王を生むのだと。


魔王になるのは簡単なんですよね。

人の心は簡単に壊れてしまうものでから。

追い詰められた人間はその牙を剥くんですよ。

怒らない人が怒った、その恐怖は魔王そのものでもあります。

普段怒らない人ほど怒ったときに見せるものがその恐怖であり狂気なんです。


この小説のタイトル、人は誰しも魔王になれる。

それはどんな世界、時代においても常に存在する人の心を指しているのかと。


だから忘れないでください、あなたも魔王になれる、魔王はいつの世にもいるのだと。

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