第1話 いつまでも、いつまでも、一緒にいたいです。ご主人さま。
お嬢さまのたおと幸せなお人形パペットの小さな女の子のゆーとるー。
いつまでも、いつまでも、一緒にいたいです。ご主人さま。
お人形パペットの小さな女の子のゆーとるーは今でもあの日のことを夢で見ることがあります。
ご主人様と出会った日のこと。
ご主人様がゆーとるーの手をつかんでくれて、こっちにおいで。一緒に暮らしましょうって、とっても優しい声でいってくた日のことを。
いまも夢で見るんです。(そんな日は本当は笑っていたいのに、やっぱりどうしても泣いちゃいます)
「ゆー。るー。どこにいるんですかー」
たおは広いお屋敷の中をきょろきょろとあたりを見渡すようにして歩きながら言いました。
今日の夜、いつものように三人で一緒にたおのお部屋で眠っていたのですけど、起きるとゆーとるーはベットの中にいませんでした。(なんだか二人がいなくなってしまったみたいで、少し不安になりました)
すると少ししてたおはゆーとるーを見つけました。(よかったとたおは思いました)
ゆーとるーがいたのはお屋敷の緑のお庭でした。
「あ、ご主人様! ご主人様!」
ゆーとるーはたおを見つけてそう言って、とことこと小さな足で走って、たおのところまで駆け寄ってきました。
「ご主人様! ご主人様!」
お人形パペットの小さな女の子のゆーとるーはたおの足にしがみつくようにして、そう言いながら、たおにとってもいっぱい甘えました。
「ゆー。るー。なにをしていたんですか? 起きたときに、二人がベットの中にいなかったからとってもさみしかったんですよ」
にっこりと笑いながら(でもちょっとだけ不満そうな顔をしながら)たおは言いました。
「ごめんなさい。お天気が良かったから、お庭で遊びたかったんです」
ゆーとるーは言いました。
確かに空は青色で、太陽は明るくて、ぽかぽかしていて、とってもよいお天気でした。(なんだかまた眠たくなってきてしまうようなお天気でした)
「二人ともお腹すいているでしょう。朝ごはんにしましょう。そのあとで三人で一緒にお庭で遊びましょうね」
ふふっと笑ってたおは言いました。
「わー!」
ゆーとるーは小さな手をぱたぱたとさせてとっても、とっても喜びました。
手を洗ってから食堂にいくと朝ごはんが置いてありました。
朝ごはんはたくさんの焼きたてのパン(いろんなパンがありました)と山盛りのいろんなドーナッツでした。
ゆーとるーは大きな瞳をきらきらさせながらたくさん美味しい朝ごはんをぱくぱくと食べました。
たおはあんまり朝ごはんを食べなかったので、(ドーナッツを一つ食べただけでした)たおのぶんまでゆーとるーが朝ごはんをいっぱい食べているみたいでした。
「ゆー。るー。二人はどこかいってみたいところってありますか?」
美味しそうにぱくぱくと朝ごはんを(競争しているみたいにあわてて)食べているゆーとるーを見ながら、幸せそうな顔をしているたおは言いました。
すると「ご主人さまとずっと一緒がいいです!」と(食べかけのドーナッツを持っている)ゆーとるーは声をそろえて、たおを見て言いました。
たおは二人にそう言ってもらえてすごく嬉しかったのか、思わずに「まあ」と言って、にっこりと笑ってしまいました。それからたおはもう一つだけドーナッツを食べました。




