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ウワバミステージ

※本作はVtuber「周防パトラ」を題材にした厨二系ファンタジー小説です。

※オリキャラ注意:版権を気にせず書くため、パトラちゃん自身以外はオリジナルのキャラや舞台を設定しております。

※配信を元ネタとして扱うため、「これって○○じゃね?」みたいなキャラや展開が登場するかもしれません。

「ッ!?」


どごぉん、という爆音とととに壁から伸びてきた長い物体を紙一重でかわす。

土煙で見えづらいが、一瞬だけ目に入ったのは緑色の(うろこ)

大きさはあるが、全体はおそらく長細い……いや、長太いというべき巨体だ。

つまり──


「ひえええええ!!」


土煙の向こうから、甲高(かんだか)い悲鳴が聞こえる。

ほどなくして、赤い炎と爆発音が断続的に発生する。


「ぎょええええ!?」


ソレは一瞬ひるみ、動きを止めたかに見えたが、そのまま突っ込んでいく。

(うろこ)があり、長い体を持ち、なにより悲鳴の主がとても嫌がるモノ。


土煙が少しおさまり、姿をみせたソレの正体といえばひとつ。


「……こりゃまた、でっかい蛇だなあ」


大蛇。

悲鳴の主──周防パトラが天敵とする、爬虫網(はちゅうこう)有隣目(ゆうりんもく)に属する生物である。


「壁ブチぬいて入ってきたのか」


とりあえず(あるじ)の元へ向かおうと部屋の対角へと駆けるのは、白髪に長身の男。

その頭頂には獣の耳があり、(そで)からのぞく手元は毛深いというより動物の毛並みそのものである。


ドグ・W(ホワイト)──犬の獣人である。


駆ける目線の先では大蛇が首をもたげ、今まさに牙を向かんとしていた。


「チ、間に合わ──」

「遅いぞ」


蛇の牙が主に届く手前で、割って入る黒い影があった。

黒い毛並みの小型犬である。

その身体は大蛇の口と大差ないサイズであるが、しかしその毛皮は蛇の牙を通さない。


「遅いぞ、シロ。間に合わなかったらどうするつもりだ」

「るっせぇよクロ! シロじゃねぇドグ・Wだ!」

「──(ざん)


ドグの言葉をスルーした黒犬は、いつの間にかヒトガタになっていた。

両手には大小の刀が一対(いっつい)

黒髪で体格は小柄、手足の先には犬型のときの毛並みが残っている。


狗黒(くぐろ)ケン──やはり犬の獣人である。


その矮躯(わいく)は、しかし大蛇の巨躯(きょく)を難なく跳ね返し、斬り飛ばす。

そこにパトラが炎弾を放ち、これがトドメとなって大蛇を撃退した。


「大丈夫ですか主。どこか怪我は?」

「おぉい無視すんなてめぇ! ていうか過保護か!」

「トックン……はっ!? やめて二人とも! 私のために争わないでー!!」


しばし呆けたあと、ようやく立ち上がったのは、先ほど叫び声を上げていた女性。

周防パトラ──二人の主人たる、悪魔の女王である。


「どうやら大丈夫そうだ」

「だな」

「なんか雑じゃない!?」


流されたパトラは、涙をのんで周りを見渡す。

ここは遺跡ダンジョンの中。

迷路のようになっていたが、大蛇が暴れたことで壁が壊れ、いくらか見渡しがよくなっている。


「派手にあばれたわね……探索は楽になりそうだけど」

「しかし、崩落(ほうらく)のおそれもあります。出来るだけはやく、ここを出るのがよろしいかと」

「つーかアレだな。ヘビ苦手なクセにドロップ美味いからってノリノリで狩ってると思ったら、やっぱ怖いんじゃねぇか」

「うぐっ」

「やめろ、シロ。あれだけのサイズなら仕方ないだろ」

「だから過保護かって。つーかシロじゃねえ!」


蛇が出ると聞いて、彼女は最初、このダンジョンの周回を避けていた。

しかし、いくらか倒したところで報酬のうまさに気づき、稼ぎはじめてついには蛇を求めるようになっていた。

そこに出たのがあの巨大サイズの蛇である。


「あのデカブツがここのボスか?」

「うーん……ボス部屋には紋章があるはずだし違うかも」

「しかし、今は長居は無用でしょう。稼ぎもできたことですし、一度回復や購入をしつつ様子をみるのも手かと」

「ボス討伐はしねぇのか?」


二人の言葉に、小首を傾げつつ考える。そして、ポンと手を打ち結論を出した。


「よし。一度引き上げるわよ、わんちゃんたち!」

「了解」「あいよ」


一行はきびすを返してダンジョンの入り口まで帰っていく。

……なおその道中、小蛇の群れから逆襲を受け、もうひと叫びしたのはご愛嬌である。

従う二人が蹴散らし、さらなる稼ぎを得たので結果オーライであろう。


「よーし、買い物よー! 盾と薬と強い剣買うわよー!」

「剣はイベント入手なような気もしますが」

「うーん、銃とか欲しいけどね」

「さすがにねぇよ! ……ねぇよな?」


ダンジョンを抜けた一行は店を探して森へ向かう。

なぜかこの世界には自然に(はば)まれた隠れ家のような店しかないため、迷いながら探すしかない。

買い物をするにもひと苦労、と面倒にも思いつつ冒険にワクワクする気分もありつつ、三人は森を歩くのだった──。

こんばんわんわん、周防パトラのイッヌことT-M.ホマレです。

パトラちゃん題材の小説第2弾、今回はファンタジーの導入として、短いですが書いてみました。


タイトルはおおまかに「パトラとイッヌの不思議な作品」的な感じでしょうか。

本作では版権対策にオリジナル要素をベースにしつつ、配信のネタも取り入れつつお話を書いていければと思っております。



今回は導入として、割と最近なところのゼル伝配信をゆるーくベースにしてみました。

やっぱり蛇ネタは入れないとな……!


いわゆるファンアートの類いのため、大枠での伏線回収や物語としての収束を描写するかは未定です。

良い着地の仕方を思いついたらどこかでまとめにかかるかもしれません。


最近やること多くてバッタバッタしてますが、今回の続きかまた別の配信ネタか、思いついた時に書いていこうと思います。

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