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力を持ったものの末路
それからの日々は俺にとってこの上ない幸せだった。妖魔討伐を進めながら、憧れのアリン様を教え導く日々。
ファグル様から聞いていた妖魔の大群も俺とアリン様を中心とした退魔師が指揮を取り、
ギリギリではあったが打ち破る事ができた。
アリン様との関係も毎日生活をしていく中で本当にゆっくりとではあったが、師匠と弟子の関係から婚約者の関係となっていった。
双輪の退魔師であることが発覚すると、王族の注目を集めたが、俺はアリン様以外を妻にするつもりはなかったから、そういう事は全て拒絶した。
そうこうしているうちに
アリン様と出会ってから20年が経過した…
俺とアリン様の間には1人の愛娘を授かった。
その子は、俺の剣術と妖術の難関な試験を突破した次期国王陛下である王太子と結婚した。