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ツタンカーメンの目玉はどこへ ⑨

さて、今回のツタンカーメンの目玉を棺から抜き取った事件。

実にあっさりと犯人を突き止めたわけなのだが、解決したのかといえばそうではない。

そう。

肝心の目玉が見つかっていないのだ。

もしかしたら今後どこかをオークションに登場するかもしれないが、当然エジプト政府が返還を求めるだろうから、期待薄ということになる。

カーターから裏ルートで手に入れたどこかのコレクターが現在も所有しているのか、それとも人知れず開かれるオークションで売りに出され他者にわたったのかはわからない。


ということで、今回の話はここで終わるわけなのだが、現在のモラルではあり得ないようなことが二十世前半にはおこなわれていた。

発掘者が発見した遺物を自らの所有物として扱うことは当然の権利になっていた。

だから、協力者に遺物を提供したり、売り払ったりするのはカーターだけではなかった。

なかにはカーターの一代前の王家の谷支配者セオドラ・デイヴィスは遺物を多くの者まで自慢気に破壊したなど信じられないことも起こっていた。

ただし、彼らの宝を求めるパワーによって多くの発見があったのも事実。

現在の常識で彼らを批判はできないともいえる。


ニコラス・リーヴス著「古代エジプト探検百科: ヴィジュアルクロニクル」は前世紀までの発掘状況を知るよい本です。

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