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【完結】追放された名家の長男 ~馬鹿にされたハズレスキルで最強へと昇り詰める~  作者: 岡本剛也
7章

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第328話 再訪


 表通りを歩きながら、三人手分けして宿屋探しを行う。

 その道中、教会が目に入って顔を出したくなったが……ラルフとヘスターにああいった手前、今は俺も宿屋探しに専念しないといけない。


 目に付いた宿屋を回ること四軒目。ようやくペット可の宿屋を見つけることができた。

 ラルフとヘスター合流し、条件の良い宿屋を取るとしようか。


「おっ、クリス! もう集合場所に来てたのか!」

「俺の方は割りとすぐに見つかったからな。ラルフの方も見つかったか?」

「ああ! 十軒くらい回ってようやく一軒見つけることができたぜ! ヘスターの方はどうだろうな! 裏通りメインで探しているし、見つかっていないかもしれないぜ」


 そんな噂をしていると、ラルフが来て数分も経たずにヘスターとスノーが合流場所である大きな噴水前へと戻ってきた。

 表情が険しいし首を横に振っていることから、ラルフの予想通り見つからなかったみたいだな。


「裏通りはやっぱ駄目だったか」

「すいません。裏通りを利用する人がペットを連れていないのと、部屋自体も狭いのでどこも駄目と言われてしまいました。クリスさん達はどうでしたか?」

「俺は見つけた。条件は一泊銀貨三枚だけど、風呂とトイレに朝飯が付いている」

「『ゴラッシュ』よりも割高なのか! 俺のところはギルド通りだけど一泊銀貨一枚だぜ! ただ風呂とトイレは共用って感じだった!」


 うーん……。正直かなり悩ましい二択だな。

 以前レアルザッドで生活していた時ならば、ラルフの見つけた宿屋しか選択肢はなかったが、今はそこそこの金もあるし金の良い依頼も受けることができる。

 目先の節約よりも利便性を取りたくなってしまうな。


「俺は銀貨三枚の宿屋がいいと思っているけど、二人はどっちがいいと思う?」

「……俺も銀貨三枚の方かな! 部屋に風呂があるのはやっぱり良いからな! 値段は高いかもしれないけど、銀貨三枚なら稼ぐことも可能だしよ!」

「私もお風呂付きの方が良いですね。こうして戻ってきたことによって、無意識の内に贅沢になっていることが分かって少し嫌な感じですが……」


 まぁ生活水準は下げることができないっていうしな。

 死ぬ思いをして強くなった訳だし、少しくらいの贅沢はしてもバチは当たらないだろう。


「二人も俺と同じ意見なら表通りの宿屋にしよう。早速部屋を取るとしようか」

「いやぁ、俺がまさか表通りの宿屋に寝泊まりすることになるとはなぁ……。ヘスターは少し嫌な感じって言ってるけど、俺は成長したって感じで嬉しいぜ!」


 ヘスターの意見も分かるがラルフの意見も分かる。

 レアルザッドで生活していた時は、『鳩屋』に移り住むかを考えていたぐらいだし……そう考えれば成長したと言える。


 俺達の以前との比較をしつつ、俺達は表通りにある宿屋『月花』へとやってきた。

 ここが俺が見つけたペット可能であり、かなり広々とした高級宿屋って感じの場所。


 サクッと受付を済まし、案内された部屋へと入った。

 『ゴラッシュ』よりも部屋の大きさは広く、風呂に関してもかなりの広さがある。

 スノーも大きくなってきたし、広い風呂じゃないと入れてやることができないのでこの大きさで助かった。

 

「広々としていていいですね。更に朝食がついてくるんですもんね」

「レアルザッドにいる間は快適に過ごせそうだな! 旅の疲れもあるし、もう風呂に入ってベッドで眠りたいぜ!」

「ラルフは寝るのか? 俺はレアルザッドの街を見てくるけど」

「寝ねぇよ! 眠りたいぐらいの気分ってこと! 俺だって街に繰り出すぜ!」


 荷物も置いてところでようやく自由時間が取れる。

 発言からラルフは寝るのかとも思ったが、どうやら街に出るようだな。

 行きたい場所は色々あるが……まずはやっぱり『七福屋』だろう。


「俺は『七福屋』に行きたいんだが、二人はどうする? 別々でもいいし、おじいさんに挨拶するなら一緒に行こうぜ」

「私は一緒に行かせてもらいます。杖のお礼もしたいですし、ずっと使わせてもらっていたこの杖を見せたいですから」

「俺も行くぜ! 『七福屋』の爺さんにはずっと世話になってたし挨拶したいからな! さっきも言ったけど元気かどうかも心配だしよ!」

「それじゃ全員で『七福屋』に行くとするか。……スノーはどうする?」


 俺は眠たそうにしているスノーにそう声を掛けたのだが、どうやらもう元気が切れてしまった様子。

 旅では常に戦闘と索敵を行ってもらっていたし、スノーに関してはレアルザッドに何の思い入れもないだろうからな。

 眠りたいということなら、ゆっくりと眠らせてあげようか。


「どうやらお眠みたいですね。寝させてあげましょうか」

「爺さんに紹介したかったけど、あの店にはスノーは入らなそうだしな!」

「じゃあスノーは留守番で、俺達三人で『七福屋』に行こう」


 丸くなって眠ってしまったスノーに留守番を頼み、俺達は『月花』を出て裏通りを目指して歩を進めた。

 久しぶりの『七福屋』のおじいさんとの再会。

 俺の運命を変えてくれた人物と言っても過言ではないし、久しぶりに会えるのが本当に楽しみだ。



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