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反逆のMYTH【シーズン3】~表舞台じゃ誰も敵わない最強の力を妬まれるだけなので、死を偽装した懸賞金を元手に新天地で闇金や夜の店の経営者としてアウトローの道を極めます~  作者: 公月奏
再ログイン~異世界パート

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36. ☆「Reunion with Fate」

 百戦、いや“万戦”錬磨か。とにかくそれほどの達人で、しかも敵もたったひとりだってのに。


「きゃああああああッッ!?」


 にも拘わらず、なぜか接近を許し首を噛みつかれてしまったパフィ。何にせよ助けなければ!

 とは思うが血の噴き出す様子を前にして足が動かない。彼女ともあろう者がまさか……と考えると余計に。


「……!! (#`皿´)三\\」


 すかさずステラが割って入り、敵の首へと鋭い手刀を仕掛ける。しかし――


「……!? ∑∑(;;゜Д ゜)」


 幾度となく耳にした金属音(シュパッ!)や風斬音(スパンッ!)じゃなく“トスッ”と何とも頼りなげだ。

 攻防一体の“肉体硬化術”はタイマンじゃ無敵なのに、彼女の放った突きは素手のままだった。

 ――でも待てよ、女だてらに大剣を振るうパフィの力技は確か、電気の魔法での“筋力増強”によるものだ。

 なのに突然武器を落とした、ってことは。まさか今の状況はふたりとも――“魔法を使えない”ってことか?


「……!! _∥(゜皿 ゜;)ノ」


 だが彼女が元々武術の達人に変わりはない。即座ローキックで敵の脚をへし折り、ひとまず窮地を脱する。


「おいお前ら、雑魚相手に何を遊んでいる!?」

「……!! (-д-; 三 ;-д-)!!」

「違うの! どうしてか急に魔力が抜けて――」


 やっぱりか。急にここまでの“弱体化”にも納得だ。けど一体全体なんで、突然そんなことになったんだ??


「うふふふっ。充分に“まわってきた”ようね?」

「短時間で力を湯水みてえに使えばさぞ身体も“あったまっ”からなあ。そうすりゃどうなるか」


 不意に二色の声が響き、同時に闇の中から女がひとり躍り出、しなやかな脚技をパフィへくり出してくる。


「遅い弱い、ぬるいわねッ!」


 彼女も徒手空拳で応戦するが、剣も魔法も使えない状況では御しきれず、みぞおちへ強烈な一撃を受けて、


「ぐはあ!! っっ――!!」


 壁と天井を何往復もするほど激しく叩きつけられ――そのまま洞窟の深い闇の中へ消えて行ってしまった。


「……!? Σ( ゜Д゜) !!」

「よそ見してんじゃねーぞ!」


 激突の衝撃で舞う砂埃、いや灰色の濃霧。その中から今度は身の丈2m近い巨漢が姿を現す。


「うおらああああああっ!!」


 そしてその雄叫びがステラに迫る。常人だったら首を折られちまうだろう圧のラリアットだ。

 だが全身凶器の彼女に接近など愚の骨頂、チェーンソーに指一本で挑むようなもの。そう――“本来なら”。


「……!! ( ´゜Д゜)・;’.、」


 だが彼女もまた喉元へまともに喰らい、マーライオンのような吐血とともに一直線吹き飛ばされてしまう。

 ばっ、ばかな。この最強チート4姉妹のうちふたりがこんな一瞬で、やられちまうだなんて。


「ハハハッ!! いかな超人でも力さえ封じちまえばこんな程度さ。魔法に頼り過ぎなんだよ」

「秀でた長所(ひかり)をかき消し、優れた能力(かがやき)を覆い隠すは【闇】。苦労して覚えた甲斐があったわぁ」


 そしてこの襲撃者たちを俺は知っている。因縁の相手とまさか、こんな場所で再会するとは。


「しばらくだなルーシー。“300万にひとりの才能”の【氷】を使えるようになったんだって?」

「迎えに来たわよ。今度は待遇良くしたげるから、また皆で愉しみましょ♡」


 ベリィ……!! リリス!!

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