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テノリドリーム

「河童」の皿を盗んだ、盛田という男の話

作者: 丸ノ内レン

これは、僕が小学生だった頃の話だ。

僕の住む町の近所にある川は、古くから河童が出るという伝説があり、

町の商店街では河童をキャラクターにした商品が売り出されるほど

河童という存在は僕にとって、とても身近な存在であった。

夏休みが終わり、学校が始まったその日、一人の男の話が学校中の話題となった。

『盛田があの川で河童を目撃した』という話であった。

クラスの生徒だけではなく、他のクラスの生徒まで盛田の話を聞こうと集まっていた。

僕は『どうせ嘘だろう』と思い自分の席に座ると、大きな歓声が上がった。

『これが河童の皿か』

どうやら盛田は河童の皿を取ってきたらしい。

それ以来、盛田は学校中の人気者となった。

それから数日後、TVの取材が来た。

盛田の人気は学校から町へ、そして全国へと広がりをみせるかと思えた。

しかしそのTVでの盛田の話の扱いは、まるで「嘘つき小学生の戯言」というようなもので

それ以来、盛田は「嘘つき」というようなレッテルを貼られ、誰からも相手にされなくなってしまった。

それから半年が経ち、冬休みが終わり、学校が始まった頃

盛田は『今度は僕が河童に皿を盗まれたんだ』と言い出した。

クラスの皆、その話には耳をかさないでいたが、僕はそれ以来少し河童の存在を信じている。

盛田の名字が、その日から成田に変わっていたからだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] ラストにグッときました。面白かったです。 [一言] お皿はお菊さんに取られたと言ったら変わってたかもしれませんね
2015/05/19 08:58 退会済み
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