表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/15

第8話 私の最愛の家族

 色々あったけど、私が生まれて大体3年くらい経った。

 あれからは、よく妖精とも会うようになったし、植物や動物の声も沢山聞こえる。


 3年間で分かったことを少し整理してみよう。

 母親の名前は、ペネロペ。父の名前はジョニィ。私に兄弟はいない。

 父はこの辺の農家を仕切っているらしく人望も厚い。

 母は父の仕事を手伝っている。

 祖父、祖母共に他界している。

 その他は、この世界には魔法が有る事と、妖精などファンタジーな生き物が存在している。あと、この世界の言葉は喋れるし読める。


「ナノちゃ~ん? どうしたの? 難しい顔しちゃって」

「だいじょーぶだよママ」

 そういえば、今日は父の仕事場の畑に来ていたのだった。が、すっかり忘れてしまっていた。

 よく耳を澄ましてみると、聞こえてくるのは植物や虫たちがとても喜んでいる声だ。父はそれを知っているのだろうか。「はっはっは。そうかそうか」と言ったり「今年はいい天気だろう?」なんて言ってる。一体父にはどういう風に見え、聞こえているのだろう。

 それにしても、この世界の父親は優しいなぁ。殴らないし、蹴らないし、怖いことは言わないし。それに、首も絞めない。

「うふふ」

 不意に母が笑った。

「どうしたの?」

「どうもしないよ。ただ、パパがかっこいいなぁって思っただけよ」

「そっかぁ」

 今年で結婚12年目なのに、お熱いですな。なんて言えないし、母に年齢のことを聞いたらきっとご飯抜きじゃ済まないだろう。

「何か考えたでしょ?」

 うわぁ。勘が鋭すぎる。ちょっと冷や汗を搔いてしまった。

「な、なんでもないよー あ、あはははははははは」

「ふぅ~~~~~~~~~~~~ん」

 怖い怖い怖い。目が怖い。笑ってないよ。目を合わせられない位怖い。超怖いすごく怖い。


 ああ、母親ってなによりも怖いなあ。


夏休み中ですが、部活に塾に毎日ぎゅうぎゅうなので更新は遅れます。

ブックマーク17、有り難うございます!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ