表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/15

第3話 選択

「あ、信じてくれた?」

「ええ、まあ……」

 にこにこと嬉しそうに笑う神様(?)

 本当に神様なのかと疑ってしまう。

 しかし、死んでしまった以上、どうなるかも分からないのだし、取り敢えず従っておこう。

「君の名前は?」

「え、あ、時和菜乃ときわなのです」

「うん、知ってる。因みに僕の名前はトート。宜しくね」

 知ってるのかよ。記憶とか読めばわかるものなのだろうか。

 ん? トート?

 トートってエジプトの神様じゃなかったけ?

 ならなんで日本で死んだ私のとこに居るのだろう。

「細かいところは気にしない気にしない」

 そんなもんで済まされる話なのだろうか。

「ま、まあ、いいから」

 いいのか。


 間


「そんなわけで、君は転生します」

「は??」

 間抜けな声が出た。

 転生? マンガとか小説で見るあの、生まれ変わったら勇者とかお姫様とかの?

 急すぎる。急すぎてわけがわからないよ。いきなりだよ。

 なんで? どうして?


「『誰かの役に立ちたい。』 これは、君の願いだ」

 そういえば。死ぬ前に確かに祈った。最後の願い。

 でも、なぜ?

「転生には、強い願いと強い覚悟が必要なんだ」

 願いと覚悟……

 私にはそこまで強い覚悟があるのだろうか。

「大丈夫。君ならいけるさ」

「そうですか……」

 少しだけ、勇気がわいてきた。

「それに、君には強い覚悟もある」

 本当なのだろうか。私にそんなものが。

 いいや、悲観的になってはいけない。昔からの悪い癖だ。

 大丈夫。きっと。


「私、転生します」

 覚悟を決めてそういった。

「そっか。覚悟、決めたんだね」

 そう言って、トートさんは右手を私の頭に置いた。


 瞬間。

 目の前に私が立っていた。

「私がもう一人?」

「いや、正確には君の肉体だ。」

 ということは今の私は……

「ま、幽霊みたいなもんだよ」

 さらっと凄いことを言ってる。


「さあ、選ぶといい。君の肉体の記憶か、魂の記憶か」

5月31日

読みやすいように修正いたしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ