ある高校の馬鹿な友人
「なあ?」
後ろから友人の声、しかし今は授業中だ。
「………なに?」
そっと後ろを向いて……すぐに前に向き直した。
「おい!おーい!」
背中をつつかれる。が、無視。反応させたい物は多分さっき持っていた……
「ねりけしなら見んぞ。」
「……ちっ……!」
「大体なんで持ってんだよ」
限りなく小声で話す。
「ん?ああ昨日買い物中に偶然見つけたんだよ。そしたらさあ、すっげえ楽しいんだってこれ。」
そんな会話中にもねりけしは形を変えていく。伸ばされ、固められ、そしてまた伸ばされ……。
「………ねりけしって何の為に使うか知ってる?」
「そりゃあ…俺のごら「違う」……まじで?じゃあ何の為にあるんだよ?」
そういえば何の為だったか……
「先生!」
「ん?何だ?」
「ねりけしって何の為にあるんすか?」
「立ってろ阿保」
その時間中、俺は何故か後ろの馬鹿のせいで立ってる事となった………。
なんの為でしたっけ?美術で使ってた様な記憶はありますが……